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地球で起きてるこんなことの最近のブログ記事

第44回 再生可能エネルギーって何?

みなさん、こんにちは。

"再生可能エネルギー"という言葉を聞いたことがありますか。資源エネルギー庁によると、再生可能エネルギーは以下のように定義されています。

再生可能エネルギーとは、法律*で「エネルギー源として永続的に利用することができると認められるもの」として、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱その他の自然界に存する熱、バイオマスが規定されています。再生可能エネルギーは、資源が枯渇せず繰り返し使え、発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排出しない優れたエネルギーです。

*エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律

 繰り返し使える点、二酸化炭素(CO2)をほとんど出さない点などから、地球にとても優しいエネルギーのようですね。

主な再生可能エネルギーとしては、 太陽エネルギー、風力発電、中小水力発電、地熱発電、バイオマス、温度差熱利用、地中熱利用などがあります。次回は、これらのエネルギーについて具体的に見ていきましょう。

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出典:http://www.kenmori.com/ブログ


早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員 神宮文代


 みなさん、こんにちは。

 ニホンウナギが"レッドリスト"に追加検討されているそうです。日本人であれば、一度は食したことのある食材ですね。それに、これから夏本番ですが、土用の丑の日に鰻(うなぎ)を食べて暑い夏を乗り切るという方も多いのではと思います。

 さて、"レッドリスト"については以前お話しました。絶滅のおそれがある動植物のリストのことでしたね。捕獲を制限したり、禁止したり等の法的拘束力は持ち得ませんが、絶滅のおそれがある動植物を広く知らしめる上で、最も有効なリストであることに間違いはないでしょう。

 「鰻上り(うなぎのぼり)」や「山の芋鰻になる(やまのいもうなぎになる)」という言葉を聞いたことがありますか。日本では食だけでなく、生活の一部としてすでに鰻そのものが深く根ざしています。その一方で、鰻の生態は未だに解明できていない謎の部分が多いというのも事実です。

 今回の"レッドリスト"への追加検討のニュースが、私たちの生活一つひとつを見つめ直すきっかけになるといいですね。


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出典:『ごんぎつね』ポプラ社

 

早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員 神宮文代


第42回 京都議定書って何?

みなさん、こんにちは。

今回は、前回の排出量取引のところに出てきた"京都議定書"についてお話します。

京都議定書は、1997年に気候変動枠組条約の目的を達成するために、京都で開かれた第3回締約国会議(COP3)で採択されました。

主に日本やヨーロッパなどの先進国が、1990年の二酸化炭素(CO2)排出量を基準に、2008年から2012年の間(第1約束期間)の温室効果ガス排出量をあらかじめ決め、全体で5.2パーセントの削減を目指すというものです。

ところが、二酸化炭素排出量が世界第1位、第2位の中国やアメリカが含まれていないという点や、削減目標に対する不公平さ等が問題視されてきました。

日本は、実効性のあるCO2削減を進めるためには、大規模排出国の協力が不可欠であるとの理由から、京都議定書の「第2約束期間」への不参加を表明しています。しかしながら、2009年に鳩山由紀夫首相(当時)が宣言した「2020年までにCO2 25%削減」がある種の国際公約になっています。20113月の東日本大震災により、原発の稼働が難しくなった今、これらの目標をどのように位置づけるかが重要な課題となっています。

今後の議論に注目する必要がありますね。


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出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2012年版


早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員     神宮文代


第41回 排出量取引って何?

みなさんは、'排出量取引'や'排出権取引'という言葉を聞いたことがありますか。

'排出量取引'とは、二酸化炭素(CO2)やメタン等の温室効果ガス排出についての取引のことです。京都議定書でルール化され、国単位での取引が基本となっています。現在では、国内における企業間の取引等も制度化されています。

たとえば、あらかじめ決められた排出量()をある国が上回ってしまったときに、上回った分の排出量を、下回っている国から買い取ることができるという仕組みです。

ところで、温室効果ガスの増加は、地球温暖化の原因のひとつでしたね。温室効果ガスは適度な量であれば問題はないのですが、増えすぎると地球が暖かくなりすぎて困るというものでした。

この'排出量取引'、メリットだけではありませんが、地球規模で温室効果ガスについて取り組もうという大切な一歩であることに間違いはないように思います。

次回は、京都議定書についてお話します。


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出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2012年版

 

早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員     神宮文代


こんにちは。

今回は、みなさんが動物園や水族館で一度は目にしたことがあるであろうペンギンについてのお話です。

先日、水族館に行ったところ、ちょうどペンギンの紹介をしていたので聞いてきました。飼育の方が主に水族館で育てている"ケープペンギン"について興味深い話をしてくれました。

≪ペンギンはどこに住んでいますかとたずねると、南極の氷の上と答えてくださる方が多いのですが、ペンギンにも種類があり、南極で生活するものもいれば、こちらのケープペンギンのようにアフリカ大陸で生活するものもいます。実はこのケープペンギン、絶滅の危機に瀕しています。原因は海への石油の流出や地球温暖化などです。≫

石油の海への流出は海洋汚染の原因のひとつです。タンカーの事故などでひとたび石油が海に流れ出してしまえば、そこで生活する海の生き物はひとたまりもありません。実際、ケープペンギンは何十万羽も死んでしまったそうです。

アフリカの遠いところで起きていることですが、間近にペンギンを見ることで私たちは身近な問題として知り、また興味をもつきっかけになります。何が起きているかを知るという第一歩、大切にしたいですね。

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出典:flickr  A pair of African penguins, Boulders Beach, South Africa


早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員     神宮文代

第39回 大気汚染は深刻な問題!

 みなさん、こんにちは。

中国の大気汚染や黄砂のニュースが連日とりあげられています。黄砂については以前お話しましたので、今回は、大気汚染についてお話します。

大気汚染は、工場や自動車の排ガスに含まれる大気汚染物質(窒素酸化物やすす等)が原因です。大気汚染物質は、石油や石炭などの化石燃料を燃やすことで生じます。

大気汚染物質は、私たちの体にとって、決していいものではありません。大気汚染物質が体内に入ると、気管支炎やぜんそくなどの被害を引き起こします。四大公害病のひとつ四日市ぜんそくは、工場から排出された大気汚染物質(二酸化硫黄)による大気汚染が原因でした。

ところで、東京都のディーゼル車規制は大気汚染対策として実施されたものとして有名です。前回お話した水質・海洋汚染同様、大気汚染も人為的に引き起こされます。

私たちは、空気なしでは生きていけません。これから先、きれいでおいしい空気をたくさん吸っていけるように、まずは一人ひとりに何ができるのかを考え、身近なことからぜひ実践してみてください。ちなみに私はマイカーをもたず、移動の際は公共の交通機関を使っています。

 

「都内で1日にこのペットボトルが約12万本出ています」と、石原前都知事

 中身の黒い煤(すす)の正体は、主にディーゼル車が排出するDEP(ディーゼル粒子)です。

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出典:東京都環境局HP


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招聘研究員     神宮文代


水質・海洋汚染は、生活排水や産業排水に含まれる有害化学物質が原因です。(産業)廃棄物や不法投棄、さらには戦争によっても引き起こされます。

戦後、工場から排出されたメチル水銀が原因で水俣病、新潟水俣病が、鉱山から排出されたカドミウムが原因でイタイイタイ病が、と次々に公害が発生しました。その後、一定の基準以上の汚れた水を川や海に流してはいけないという法律ができたこともあり、大規模な水質・海洋汚染はなくなりました。

現在、水質・海洋汚染の主な原因は生活排水です。生活排水は炊事、洗濯、入浴、トイレなどで私たちが使用し汚した水です。私たちは、一人ひとりが水の大切さを理解し、無駄遣いしない、また汚さない工夫などを実践していく必要があるといえますね。


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出典:http://eyes-art.com/pic/

 

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招聘研究員     神宮文代


みなさんは、"ウォームビズ"という言葉を聞いたことがありますか。"ウォームビズ"とは、暖房などに頼りすぎることなく、上手に服を重ね着することで寒い季節を快適に乗り切ろうというものです。

"クールビズ"なら聞いたことがあるという人もいるかと思います。ちなみに"クールビズ"とは"ウォームビズ"のまさに反対で、冷房などに頼りすぎることなく、上手に薄着になることで暑い季節を快適に乗り切ろうというものです。

"ウォームビズ"や"クールビズ"という言葉は、冷暖房による二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えるために環境省がつくった造語です。

でも、もともとは日本の人々が昔から実践してきた知恵でした。たとえば江戸時代、当時はガスや電気などはありませんでした。人々は寒くなると自然と衣服を多く着ることを覚えました。今のようにたくさんの部屋数もなく、家族みんなが一間で寝起き食事を共にしました。人口密度が高い分、部屋もいくらか暖かくなりました。現代よりも厳しい状況下で生活していたにもかかわらず、その自然に寄り添う暮らしから温もりを感じることができます。

東京で暮らす我が家の冬は"ウォームビズ"に、こたつです。寒くなってきたと感じたら上手に重ね着をし、少し暖かくなってきたから一枚脱ごうという感覚、子どものころから自然と身につけておきたいですね。携帯電話などのIT製品や家電製品に貴金属やレアメタル(希少金属)が含まれているので、その廃棄物を積極.....


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出典:『声にだすことばえほん 寿限無』ほるぷ出版

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招聘研究員 神宮文代   

みなさんは、エネルギーと聞くと何を思い浮かべますか。エネルギーには、化石エネルギー、原子力エネルギー、水力エネルギー、自然エネルギーなどがありますが、今回取り上げるエネルギーは化石エネルギーです。

化石エネルギーは、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やすことで得られるエネルギーです。化石燃料は、輸送や貯蔵が簡単で、エネルギー効率も高く、そのため私たちの生活は今も化石燃料に大部分を頼っています。

しかし、化石燃料を大量に燃やすことで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)や、酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)などが生じるため、環境には決してよくない側面もあわせもっています。また、化石燃料には限りがあり、近い将来にはなくなるといわれています。

限りある資源である化石燃料を有効に使いつつ、省エネルギーや再生可能エネルギーへの取り組みを強化することが私たちには求められているといえますね。

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出典:「(C)私の森.jp 写真部」


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招聘研究員   神宮文代

第35回 生物多様性って何?

地球上には、たくさんの生物が複雑にかかわり合い、さまざまな環境に合わせ生活しています。そのことを生物多様性といいます。現在、この地球上には確認されているものだけでも、約175万種の生物が生存しているそうです。確認されていないものまで含めると約300万種にもなるそうです。

生物は森や川、草原、砂地、海など様々な環境の中で、互いに支え合い、競争しながらバランスを保って生きています。残念なことに今、そのととのった生態系を私たち人間が生活のために壊してしまっています。大気汚染、水質汚染、森林伐採や乱獲など、あげ出したら切りがありません。

以前、レッドリストについて触れました。絶滅のおそれのある動植物についてくわしく書かれたリストのことでしたね。これによると、前述の人間本位の行いのもと激減や絶滅の危機に瀕している生物はたくさんいて、中にはすでに絶滅してしまったものも数多くいるとのこと。このままでは、いずれ人間も住むところを失いかねない事態に・・・。

私たちは、ともに地球上に生きる一員であるという自覚をもち、これ以上生態系のバランスを壊さないように生活を見直す必要があるといえますね。


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出典:環境省 図で見る環境白書2011(平成22年度版)



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招聘研究員   神宮文代


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