世界の国々で食料を巡る問題が起きています。たとえば、地球温暖化の気候変動における農作物の収穫率の低下や、エネルギーを植物から取り出そうという先進国の取り組みによっておこる発展途上国の食料危機などです。
かつて日本では素食中心の生活でしたが、今では食生活も欧米化し、良い面のある一方でさまざまな問題が出てきていることも事実です。私たちも昔の暮らしを思い出し、食生活を見直すことが大切であるといえます。

早稲田大学環境総合研究センター
客員研究員
神宮文代
世界の国々で食料を巡る問題が起きています。たとえば、地球温暖化の気候変動における農作物の収穫率の低下や、エネルギーを植物から取り出そうという先進国の取り組みによっておこる発展途上国の食料危機などです。
かつて日本では素食中心の生活でしたが、今では食生活も欧米化し、良い面のある一方でさまざまな問題が出てきていることも事実です。私たちも昔の暮らしを思い出し、食生活を見直すことが大切であるといえます。

早稲田大学環境総合研究センター
客員研究員
神宮文代
今回のテーマは「排出権取引とエコカー減税」です。
これもお金の話ですが、前回と違い直接的に環境に影響してくるものです。
まず、排出権取引とは、国ごとに排出してよい二酸化炭素の量が決められていて、その量を超えてしまうと国がお金を支払わなくてはいけない、というものです。
逆に、決められた枠より排出する二酸化炭素の量が少なければ、排出できる権利を他の国に売ることもできます。
つまり、二酸化炭素を牛肉のように売り買いしているようなものです。
すると当然牛肉100gが500円というように、二酸化炭素にも相場があります。
今回は、一般的なものとして、二酸化炭素1トン当たり3000円(参考)とします。
この排出権取引がエコカー減税とどう関係してくるのかというと、日本は多額の税金を投入し、排出権取引を行っています。
エコカー減税も国民の税金によってその不足分がまかなわれていますので、当然、二酸化炭素排出量削減効果が、エコカー減税に投入した税金に見合っていなくては、国民も納得できないでしょう。
ということで、今回のテーマに行きつくわけです。
では早速お得意の比較をしていきましょう。
今回の比較の考え方は、次の式で表されます。
(走行距離)
=(比較対象車の減税額の差)÷(比較対象車のCO2排出量の差×3000円)
ここでいう「走行距離」とは、
「ハイブリッド車とガソリン車の排出権取引額の差(CO2排出量の差を金額に換算したもの)」と
「ハイブリッド車とガソリン車のエコカー減税の差」
が等しくなる走行距離のことを言います。(以下、「等しくなる走行距離」とします)
ここで、「等しくなる走行距離」は適正でなくてはなりません。
適正かどうか、今まで比較した「ヴィッツVSプリウス」、「エスティマ(HB)VSエスティマ」
の二種類で「等しくなる走行距離」を算出してみました。
では結果です。
(※排出権取引額=3000円/t-CO2、CO2排出量2.3kg/L(ガソリン))
点線で示してある部分が一般的な廃車までの走行距離なので、「等しくなる距離」はあまり適正だとは言えません。
複数回に渡り、エコカー減税とハイブリッドカーについて見てきましたが、みなさんはどのように考えたでしょうか?
中・長期的に見て、ハイブリッドカーがたくさん売れることで、企業がどんどん研究を重ね、将来的にいつか環境負荷を下げるほどまで技術を高める手助けになる、という意味でエコカー減税を実施している、という考えもあるでしょう。
一方で、エコカー減税は、単に景気回復のための税制であり、
極端な言い方をすれば、定額給付金と同じ位置づけである、
といった考え方もあるでしょう。
環境をうたった税制である限り、前者の考え方のもと行われている税制であってほしいですね。
「陸からの汚染、海底資源探査や沿岸域の開発などの活動による生態系の破壊、汚染物質の海への流入、投棄による汚染、船舶からの汚染、大気を通じての汚染」。これは、国連海洋法条約に書かれている海洋汚染の主な原因です。
記憶に新しいところでいえば、当時私が小学6年生だったころの湾岸戦争が鮮明に思い出されます。このときの戦争で大量の原油が海に流れ出しました。原油で汚染された海で生物がどんどん息絶えていくという報道を何度も目の当たりにしました。辛かったです。戦争は、環境破壊の最たる要因であると言われることもあります。

早稲田大学環境総合研究センター
客員研究員
神宮文代
女性向け月刊誌小学館発行「Oggi(オッジ)」3月号に(株)早稲田環境研究所 代表取締役、早稲田大学環境総合研究センター 准教授の小野田先生が登場しました。
環境への関心が深まる中、ファッション誌が5ページもLET'S CO2削減プロジェクトという特集を組みました。「ほんのちょっとの心がけで、今日からあなたも、"地球"を守る一員」とキャッチコピーです。
こういった女性ファッション誌にも環境が取り上げられる時代になりました。当然469maランドも紹介されていますよ。
是非、手にとってみてください。
前回までハイブリッドカーを環境負荷の観点から見てきましたが、
決して納得のいく結果ではありませんでした。
今回はちょっと環境から距離を置いて、ではなぜ今ハイブリッド車が人気なのか考えたいと思います。
消費者の視点、つまりお金の面からハイブリッド車を見ていきます。
やっぱりハイブリッドカーは燃費いいから使えば使うほど得するんじゃないの?と、そんな考えもあるでしょう。
そこで、ハイブリッド車であるか否かでどのくらい費用に差が出るのか
見てみたいと思います。
考慮するものは、下の2項目です。
・車体購入価格(車体価格?エコカー減税額)
・燃料代(ガソリン代120円として、燃費カタログ値から算出)
この合計で比較します。
単純に費用の比較なので、今回はガソリン車もハイブリッド車もある
「エスティマ」で比較を行いました。
ポイントは、ハイブリッド車の方が車体価格が高いのに対し、
ガソリン車の方が燃費が悪いということです。
つまり、重要になってくるのは、何km走行するとハイブリッド車の方が
ガソリン車よりお得になるか、というところですね。
さて、早速その結果がこちらです。
実線がハイブリッド車で、点線がガソリン車です。
ガソリン代からハイブリッド車がお得になってくるのは、
実線と点線が交わる部分から、ということになりますが、どうでしょうか?
なんと、低いグレードで交わっているのは走行距離20万kmの地点、
そして高いグレードに関しては25万km走ってもまだ交わりません。
今までなんとなく、
「ハイブリッドカーは燃料が少なくて済むからお得」
なんて考えていた人もいるんじゃないでしょうか。
実際はそうでもなさそうです。
ますますハイブリッド車の人気とエコカー減税に、
疑問を抱かずにはいられなくなってきました・・・
今回はちょっと環境から離れて見ましたが、
再度、環境の観点からエコカー減税に迫ります!
次のテーマは「排出権取引とエコカー減税」。
ではまた次回!
先日、私の育った田舎を訪れました。
野山を駆け巡った思い出をひもときながらの旅でしたが、懐かしさとちょっとした寂しさを感じるものとなりました。
当たり前のことなのでしょうが、すっかり風景が変わっていました。赤いほっぺたで駆けずり回った野山はゴルフ場として開発され、面影はありませんでした。
猛烈にゴルフ場が開発されたのがバブルと呼ばれた時代です。
「この間○○のコース買ったよ。今度行こうよ」
一千万円単位の会員権をサラリーマンがローンで買っていた頃です。企業は法人会員と称して億単位が当然のように販売されていました。接待用というやつですね。名門コースとなると予約もなかなか取れない。そんな時代でした。
子供の頃から運動が好きな私にとって、スポーツをする場所が何千万も出さないと権利が貰えない。そのうえ休みの日に行けば何万円も費用がかかる。スポーツなのだからもっと手軽に出来ないものなのか、と思ったりもしていました。
ところが今や企業は、キャッシュ・フローを高める為に、自身が持っている会員権を売り払っているとも聞いたりします。時の移り変わりにより価値観は大きく変わっていくものです。
故郷に帰った後、ネットで日本のゴルフ場の数を調べてみました。
そのサイトのデータによると、世界で一番コースがあるのは米国で、約16000箇所。日本は何と世界二位で、約2400箇所とありました。
こんな狭い国土でゴルフ場の数が世界第二位なんて......。
子供の頃の故郷の秋は、キノコ狩りの絶好の場所でした。
松茸や初茸が沢山採れ、松の木の大木が山奥のどこまでも生い茂り、キノコ採りにはまさに最適の場所でした。
今やゴルフ場の開発に、松くい虫にやられ大きな松の木はほとんど無くなりました。潅木が茂り、杉の木が植えられています。
地元の知り合いの人たちに尋ねると、
「松茸やキノコなんてもう殆ど取れないよ」
環境問題なんて当時は多くの人が気にもせず、開発ばかりに目が向いていました。
面影がすっかりと変わっていた故郷。
自分の思い出だけが変わって欲しくないというのは、ゴルフをする人間としては、わがままなのでしょうね。
みなさんもご存じでしょうが、一般にゴミは焼却処分もしくは埋め立てられています。どんなにリサイクルがすすんでもゴミは出るものなのです。東京都立夢の島公園は有名ですね。かつてはゴミの島と言われていたことが嘘のように緑豊かな土地へと変貌を遂げています。
ところで、話がそれましたがゴミは焼却処分もされています。こちらのほうが埋め立てるよりも割合が大きいです。この焼却処分するときに、実は二酸化炭素が発生してしまうのです。温室効果ガスの代表ともいえる二酸化炭素の発生をふせぐためにも、ぜひゴミの量を一人ひとりが普段から控えるよう配慮が必要といえますね。

早稲田大学環境総合研究センター
客員研究員
神宮文代