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最終処分地の現状

 私たちの暮らしからは、毎日ゴミが出ます。これらのゴミは自治体によって回収され、使えるものはリユース・リサイクルされます。しかし、リユースもリサイクルもできないもの(焼却処分した際に出る灰を含みます)は、最終処分地へ運び込まれます。

皆さんは最終処分地の現状をご存知でしょうか。「ゴミは出すだけだして、あとはしーらないっ」という方が多いのではないでしょうか。今回は最終処分地の現状について学びましょう。

 

最終処分地における、今後埋立可能な量を残余容量と呼びます。その量が満杯になるまでの残りの期間の推計値を残余年数と呼びます。

下のグラフを見て下さい。


111118.jpg

出典:日本産業廃棄物処理振興センター 産廃知識 産業廃棄物処理の現状

http://www.jwnet.or.jp/waste/genjou.shtml

 

これは、最終処分場の残余容量、埋立処分量および残余年数の推移を表したものです。残容容量を見ると、ほぼ横ばいであることがわかります。横ばい、ということは、新しく処分地を作ることはほとんどできないということです。

また、残余年数を見ると、増加傾向であることがわかります。つまり、埋立量が年々減少しているということです。これは、焼却技術の進歩や3Rの成果によるものです。

最終処分量を見てみましょう。減少傾向であることがわかりますね。つまり、最終処分地に回されるゴミは少しずつ減ってきているのです。これも3Rの成果ですね。

ともあれ、残容容量は横ばいのまま。これからも3Rをしっかり実践しましょう。

日本はゴミが多い?

日本は包装が過剰だ等と良く言われていますね。確かに私も袋の中に袋が入っていると、「こんなに包装しなくても」と思います。

 

では過剰包装といわれる日本は出すゴミの量も多いのでしょうか。


ちょっと古いデータですが、2000年の以下の国の一人あたり一般廃棄物(産業廃棄物を除いたゴミ)排出量を多い順に並べてみましょう。

 

アメリカ・日本・ノルウェー・韓国

 

答えは分かりますか?

 

答えは以下の通りです。

1.  アメリカ 760kg

2.  ノルウェー 620kg

3.  日本 410kg

4.  韓国 360kg

【出典】OECD, OECD Environmental Data Compendium 2006-2008, Waste

日本は実はそんなにゴミの排出量が多くないのです。環境が盛んなイメージのあるノルウェーより低いって驚きませんか?

 

もちろん日本も無駄なところはたくさんありますが、このような事実も忘れないようにしたいですね。

921日(水)に早稲田大学で資源循環システムに関するシンポジウムが開催されました。

以下、詳細です。

*****

早稲田大学重点領域研究機構 循環型環境経済共創システム研究所、早稲田大学環境総合研究センター

「アジア圏における安全・安心な資源循環システムの構築に向けた現状と展望」

 

1.主旨

近年、潜在的資源である「都市鉱山」の開発への注目が集まっています。こうしたなかで、これまでに早稲田大学環境総合研究センターではアジア圏での広域連携による循環型環境経済社会システムの構築を目指し、溶融飛灰の広域資源化、自動車・小型家電のリサイクル、国際資源循環、および静脈施設における安全・安心対応策等の研究を展開してきました。

これを機に、これまでの取り組みの成果及び今後の研究の方向性について報告するとともに、本研究に協力いただいている各方面の方々とのディスカッションの場を設け、産官学一体となった議論を展開することで、3Rの観点から循環型社会の構築に向けてより一層取り組みを強化していきたいと考えております。

 

2.開催日時

2011921日(水)  13:30-17:45(開場:13:00

 

3.会場

早稲田大学小野記念講堂(「6.会場」をご参照ください)

 

4.次第

【開会挨拶】1330-1335

永田 勝也 早稲田大学環境・エネルギー研究科 教授

 

【趣旨説明】1335-1350

アジア圏における安全・安心な資源循環システムの構築に関する包括的研究

小野田 弘士 早稲田大学環境総合研究センター准教授

 

【講演1】 1350-14:05

既存インフラを活用した小型家電等のリサイクルシステムの構築

中嶋 崇史 早稲田大学環境・エネルギー研究科 永田・小野田研究室

      株式会社早稲田環境研究所 代表取締役

 

【講演2】 14:05-14:55

富山県における小型家電リサイクル-リサイクラーから見た位置づけ-

  張田 真   ハリタ金属株式会社 代表取締役

 

【講演3】 14:55-15:30

自動車部品のリユース促進に向けた統一基準の必要性と歴史

  針ヶ谷 昌之 一般社団法人日本自動車リサイクル部品協議会理事

 

休憩:10

 

【講演4】 15:40-16:00

溶融飛灰の山元還元をモデルとした広域資源循環システムの構築と展開

  胡 浩  早稲田大学環境・エネルギー研究科 助手

 

【講演5】 16:00-16:55

海外インフラ輸出(リサイクル分野)-大連国家生態工業モデル園

(静脈産業類)の取り組み-

小林 均  東達集団有限公司/大連国家生態工業モデル園有限公司

 

【講演6】 16:55-17:15

静脈システムにおける安全・安心対応策の検討

切川 卓也  早稲田大学環境・エネルギー研究科 助教

 

【ディスカッション】17:15-17:40

【閉会挨拶】17:40-17:45

小野田 弘士

 

5.主催・共催

主催:早稲田大学重点領域研究機構循環型環境経済共創システム研究所

共催:早稲田大学環境総合研究センター溶融飛灰資源化研究会、

   システム安全・安心研究会、NPO法人循環型経済社会推進機構


6.会場

会場:早稲田大学小野記念講堂

   (早稲田キャンパス27号館小野梓記念館地下2)

交通:東京メトロ早稲田駅3Aまたは3B出口から徒歩5

 

7.参加申込み:参加費無料/事前登録制(定員200名)

リデュース(Reduce:発生抑制)・リユース(Reuse:再使用)・リサイクル(Recycle:再生利用)の3つの(Re-)をリ・スタイル(Re-Style)として提唱・推進するための、新しいコミュニケーション・チャンネル「Re-Style」に、株式会社早稲田環境研究所 会長 小野田がパネリストとして参加した、201168日に開かれた環境省、3R活動推進フォーラム、NPO法人持続可能な社会を作る元気ネット主催の「連携でつくる循環型地域シンポジウム」の特集記事が掲載されました。

 

http://www.re-style.jp/bknbr/rsr/77_1.html

 

特集記事の2ページ目に小野田のコメントが掲載されています。チェックしてみて下さいね!

3Rって?

 3Rという言葉を聞いたことがありますか?この言葉は、リデュース、リユース、リサイクルの頭文字をとった言葉です。リサイクルなら、聞いたことがある!!という人も多いでしょう。まず、リデュースは直訳すると「減らす」という意味になります。なるべく、不必要な消費・生産を抑制しようという考え方です。私たちの生活の中ですぐに実践できるリデュースとしてはエコバックを持参してレジ袋をもらわない、ティッシュではなく雑巾を使うなどです。

 リユースは直訳すると「再使用」という意味になります。一度使用された製品を必要に応じて修理等の手を加えたのち、製品としての再利用をはかるという考え方です。私たちの生活の中ではフリーマーケットを利用する、不要なものは知人に譲るなどです。

 リサイクルは使用済みの製品などを「原材料として再利用」しようという考え方です。リサイクルにはマテリアルリサイクル、サーマルリサイクル、ケミカルリサイクルがあります。

 

110207.jpg

 3R政策のキャンペーンマーク:経済産業省webより


株式会社早稲田環境研究所では、「INRC ecoソリューションブース」として918()INRCスペシャルデーイベント(場所は平塚競技場総合公園内)に出展し、そこで来てくれたお客さんにアンケートを実施しました。

今日はそこで得られたアンケート結果の一部を紹介したいと思います。下は10歳未満から上は60歳代までと、幅広い年齢層の方の回答が得られました。そこで、「あなたのしているエコな取り組みはなんですか?」という質問をしたところ、以下の様な結果になりました。

水色部分はゴミの分別をしっかりするや、エコバックを持参してレジ袋を使わないようにするなどのゴミ関連の回答、黄色部分は節電をする、エアコンをなるべく使わないなど省エネ関連の回答、赤色部分は交通関連の回答、緑は水道関連の回答をそれぞれ示しています。

101111_1.png

 

 

101111_2.png

 

 

 

 

 

 

グラフを見ると水色のゴミ関連への意識が高いことがうかがえます。回答してくれた小学生の中には学校でもそういったゴミ関係の取り組みをしているそうです。また、最近はエコバックを持参するとその分ポイントがたまるなどの特典を実施するスーパーなども結構多くなってきました。

しかし、一方でアンケートでははたしてこれらのエコな行動が本当にエコになっているのかどうかという意見が寄せられました。次回は、テーマを設定してそれを紹介したいと思います!!

 

 

ポット型浄水器はエコ?その2

こんにちは。早稲田環境研究所新人2号です。

 

さて、前回ポット型浄水器とペットボトルどちらがエコかという問題を出しましたが、答えがわかりましたか?

ポット型浄水器はエコ?その1

 

答えをいきなり発表します。

答えは・・・

クリンスイCP002を使って水を浄化する方が、ペットボトルを使うよりもエコである

 

さて、なぜ正解がこうなるのか見てみましょう。

 

 

まず、ペットボトルのCO2排出量を考えてみます。

クリンスイはカートリッジ1つで200Lの水を浄化できるそうです。2Lペットボトル1本の重さは約50g(実測値)ですので、100本で5kgとなります。

 

また、ボトル用PETCO2排出量は以下のようになります。

ボトル用PET1.5kg-CO2/kg

 

よって、100本のボトル用PET樹脂のCO2排出量は1.5kg-CO2/kg×5kg7.5kg-CO2となります。

 

前回を思い出すとクリンスイは1.7kg-CO2でしたね。

 

原料製造だけで考えると、だいたい23本分の2Lペットボトルと1本のクリンスイCP002が同じくらいということですね。なかなかいいですね。

 

カートリッジ1本と2Lペットボトルを比較すると、だいたい4本の2Lペットボトルと1本のカートリッジが同じということになります。つまり、カートリッジを交換して使うほどエコ、ということですね。

 

お金の面からも考えてみましょう。

クリンスイCP0023,000円程度で購入できます。2Lペットボトルは1100円程度なので、100本で1万円です。つまり、クリンスイCP002を使うほうがエコノミーでもあるんですね。

 

地球の資源のため、地球温暖化防止の為、更にはゴミ捨ての手間を減らすためにも、ポット型浄水器を使ってみてはいかがでしょうか。

 

※この計算はかなり簡素化していますので、正確な値とは異なることをご了承ください。

ポット型浄水器はエコ?その1

こんにちは。早稲田環境研究所新人2号です。

今年は猛暑でしたね。私は熱中症にならないようにしっかり水分補給していました。

水を買いすぎて、部屋がペットボトルでいっぱいになっている、なんてことはありませんか?

 

私はしばらくペットボトルの水を購入していましたが、あまりにもペットボトルが溜まってしまったので、今は水道水を飲んでいますちゃんとペットボトルはリサイクルに出していますよ)。

 

それに関係してですが、最近よくポット型浄水器を見ませんか?

 

私もかなり昔に使っていましたが、外に放置して海外旅行に行っている間にカビた、という苦い経験があります。

ポット型浄水器はペットボトルを買う量を減らせるので、エコだといわれますよね。

本当でしょうか?

 

今回はペットボトルとポット型浄水器本当はどちらがエコか計算してみます。

 

※この計算では原料製造時のCO2排出量のみを考慮しました。輸送、製品製造時のCO2排出量等は考慮しておりません。

なお、今回は以下のサイトからCO2排出原単位を引用しました。

社団法人環境情報科学センター

http://www.lifecycle.jp/manual/CO2_unit_2007.pdf

岡山市環境局当新田環境センター

http://homepage3.nifty.com/kyougikai/kaisi/img/mano-teisei.pdf

 

 

今回検討するポット型浄水器は、三菱レイヨン・クリンスイ株式会社のクリンスイCP002です。

クリンスイCP002 WEBページ

http://www.cleansui.com/product/pot/details07.html

 

なぜこれを検討するかといいますと、単純に私が購入を検討しているからです。浄水機能も高く、なかなかいいのではないかと。

 

クリンスイCP002の重さは610gです。クリンスイCP002はボディ:AS樹脂、フタ:ABS樹脂、リザーバータンク:MBS樹脂と、カートリッジで構成されています。

カートリッジは活性炭、イオン交換繊維、中空糸膜で構成されています。

 

それぞれのCO2排出量は以下のようになります。

AS樹脂:2.3kg-CO2/kg ←1kgの樹脂を製造する際に排出するCO2の量

ABS樹脂:2.3kg-CO2/kg

MBS樹脂:記載なし

 

そこで、MBS樹脂は無視して、クリンスイCP002AS樹脂、ABS樹脂だけで構成されていると仮定すると、どちらもCO2排出量は同じなので、CO2排出量は2.3kg-CO2/kg×0.61kg (カートリッジを除いたCP002の重さ)=1.4kg-CO2となります。

 

続いてカートリッジについて考えてみます。活性炭と中空糸膜がどちらも仮に10g含まれているとして、カートリッジの容器の重さが全部で100gとします。また、イオン交換繊維は無視して、カートリッジの素材はABS樹脂とします。


活性炭のCO2排出量は以下のようになります。

活性炭:6.0kg-CO2/kg

 

また、中空糸膜の原料はポリエチレンです。ポリエチレンのCO2排出量は以下のようになります。

HDPE(高密度ポリエチレン)1.3kg-CO2/kg

 

よって、カートリッジのCO2排出量は6.0kg-CO2/kg×0.01kg(活性炭)+1.3kg-CO2/kg×0.01kg(中空糸膜)2.3kg-CO2/kg×0.08kg(ABS樹脂) 0.3kg-CO2となります。

 

つまり、クリンスイCP002CO2排出量は1.4kg-CO2(本体)0.3kg-CO2(カートリッジ)=1.7kg-CO2となります。

 

クリンスイCP002はカートリッジ1つで200Lの水を浄化できるそうです。

さて、ここで問題です。

 

問題

クリンスイCP002を使って水を浄化する方が、ペットボトルを使うよりも

1.エコである

2.エコでない

3.あまり変わらない

 

さてどうでしょうか?本当にポット型浄水器は"エコ"なのでしょうか?

答えはまた来週発表します。

第21回 ペットボトルもついに

  ここ数年、ペットボトルのシェアが勢いよくのびています。自動販売機やお店の中を見るとよくわかりますね。そのペットボトルの中で「少し軽いな。」、「やわらかいな。」と感じるものを手にしたことはありませんか。それは植物由来成分を一部ペットボトルに使用することにより、リサイクルもしやすいように工夫されているものです。  

マイ水筒をもつことの方が、環境にはやはり優しいと思います。でも、ペットボトルへの環境的関心が高まりつつあることはいいことですね。少しずつ、きれいな未来にしていきましょう。

  

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早稲田大学環境総合研究センター

客員研究員   神宮文代

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生活においてCO2を削減する手段は、何も行動改善だけではありません。

時代の進歩によりいらなくなったり、
代替可能になるものってあると思いませんか?

例えば、割りばし。
最近では、ラーメン屋さんなどで何回も使用できる
プラスチック製の割りばしが置かれるようになってきましたね。

また、書籍が携帯電話などで読める電子書籍も流行ってきました。

その他には、どのようなモノがあるのでしょうか。
そこで、早稲田大学の学生に「いらないものアンケート」を行ってみました。
アンケート結果はこちら


100506_1.gif

包装類や割りばしを不要だと考えている人や、
紙などの情報媒体が不要になると考えている人が多いようですね。

確かに、CDDVDなどは、音楽や映像を再生することが「目的」ですから
その「手段」であるCDDVDは必ずしも必要ではないわけです。

いま、「目的」と「手段」をあえて強調しましたが、
環境問題を考える上で、色々なモノを「目的」と「手段」に
分けて考えるということは大変重要なことなんです。

「分ける」は「わかる」につながります。

例えば、自動車は、素早い移動を「目的」とした結果
その「手段」として開発されたわけですから、
自動車に代わる新たな移動「手段」が開発されれば、
自動車は不要になるかもしれないのです。

こんな風にして、469maランドの皆さんも
今の生活を振り返ってみて下さい。

エコな新発明ができちゃうかもしれませんよ!

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早稲田大学 小野田准教授のワンポイントエコ授業
 
みんなで学ぼう!地球で起きてるこんなこと 
 
地球健康クラブ
 
早稲田環境研究所
 
NPO法人469maネット
 
このシロクマランドは早稲田環境研究所と地球健康クラブが共同で運営しております。

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