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2008年10月アーカイブ

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「Co2見える化 井戸端会議室」では、早稲田環境研究所の研究員が身近な環境問題やCO2削減について、ご説明します。今回は「利用者にも地球にも優しい車いすとは??」担当は"norikazu"です。

 

近年、社会的バリア・フリーの視点に立ち、ハンディを持つ人々の活動範囲を広げることや安全性の向上を考えることが、早急に対応すべき問題となっています。また,高齢社会に突入しており、高齢者の増加や老人介護問題等から高齢者向けモビリティ機器の必要性が叫ばれ、不便無く移動することの出来る手段としてのモビリティも必要となっています。

そこで私は、このような問題を受けて次世代モビリティ機器としての車いすの開発を目指し、車体性能の向上等の研究を行っています。

 

堅苦しい研究紹介はさておき、ここからはなるべく分かりやすく進めて行きたいと思います。冒頭で不便無く移動できる手段と書きましたが、現状の電動車いすの不便な点として、何があると思いますか?

 

インフラの未整備や操縦性能など、様々な不便な点が挙げられると思います。その中でも、1回の充電でどれだけの距離を移動することが出来るかと言う航続距離について、次回から取り上げたいと思います。

 

 

2008/10/31

早稲田環境研究所 研究員 "norikazu"

 

みなさんのCO2排出量はどのくらい?

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 今回はみなさんが入力したデータがどうなっているかを少し分析してみました。非常に興味深い結果になっていたので紹介します。これは、1世帯あたり、1ヶ月あたりのCO2排出量を計算した結果です。

 

この結果をみると、1世帯あたりのCO2排出量は、200から250kg-CO2となっていることがわかります(注意:これはガソリンの消費量を含んでいます。含まずに計算する場合もあるので注意しましょう)。

 

一般的に夏はエアコン等を使用するので、CO2排出量は増えるのでは?と思っている方が多いのではないでしょうか?この結果では、夏が近づくにつれてCO2排出量は減少していますね。この原因を探るために個別の項目を見ていきたいと思います。

 

【電気】

電気の使用量は、夏に向けて増加しています。これは、平均気温が上がって冷房を使用することによるものと考えられます。7月には全体の50%が電気に起因するものとなっています。

 

【ガス(都市ガス・LPG)】

ガスは、夏に向けて減少傾向になっています。お風呂を沸かさずにシャワーで済ませたり、お湯を沸かさずに冷たいものを飲むようになってくるとガスの消費量は減ってきます。

 

【ガソリン】

ガソリンの消費量は、目に見えて減少しています。この部分が、「夏場に向けてCO2排出量が減少した」大きな理由です。その原因のひとつは、「ガソリン価格の高騰」が挙げられるのではないでしょうか?

 

みなさんの実感と合っているでしょうか?

また、「私の家のCO2排出量は、●●kg-CO2!」と答えられるようになると、「CO2排出量」の感覚がわかってくると思います。

 

次回に向けて、ひとつ質問をします。

「みなさんの家庭でいちばんエネルギーを使っている製品は何だと思いますか?」

次回までにご家庭でいろいろ話し合ってみてください。

 


2008/10/30

早稲田大学環境総合研究センター

准教授
株式会社早稲田環境研究所 代表取締役

小野田弘士

                                                                                                               

                                                                                                            

家庭のごみの行方

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「Co2見える化 井戸端会議室」では、早稲田環境研究所の研究員が身近な環境問題やCO2削減について、ご説明します。今回は「家庭のごみの行方」担当は"takafumi"です。

 第一回「家庭が大事」

 

皆さん、家庭から排出されるごみがどのように処理されているかご存知ですか?

家庭で分別されたごみは、自治体によって収集され、焼却処理施設や再資源化施設に運ばれます。焼却されたごみは埋立地(焼却された後に更にリサイクルする場合もあります。)に、再資源化されたものはリサイクルされてまたもう一度社会に戻ってきます。

このような「廃棄物処理・リサイクルシステムの構築」は循環型社会の形成に向けて重要性が増しています。

 

では、このシステムにおける家庭の役割とは???

第一にすべきことは、「ごみの量を減らす」=「Reduce」です。ニュースなどで多く聞かれるのは「Recycle」ですが、最も大事なことは、「Reduce」です。なぜなら、リサイクルする際にもエネルギーは必要で、環境には負荷をかけています。

 

けれどもどうしてもごみはゼロにはできません。そこで何ができるの?

当たり前のことかもしれませんが「決められた分別方法を守る」ことです。家庭はシステムの第一段階に当たります。ここがしっかりと機能しないと、後の段階でリサイクルができないといった問題が生じてしまいます。

 

ぜひもう一度、必要ないごみを出さない、分別をきちっとするということを徹底してみてください。

 

 

第二回「ごみ処理施設に行ってみて!」

 

 今回は、ごみの焼却について着目してみたいと思います。

 

 皆さんは焼却処理施設と聞いて、どんなイメージをするでしょうか?  おそらく、「汚い」、「大気汚染が起きる」などマイナスのイメージをする方が多いと思います。私も大学で研究する以前は、同じようなイメージを抱いていました。しかし、研究を進めていくうちにマイナスのイメージは消えていきました。

 

 焼却処理施設はごみを燃やしているだけではありません。ごみを燃やすことで生じる熱を利用して、発電をしたり、高温の蒸気を用いて温水を作ったりもしています。発電した電気は施設で使われ、余った分は電力会社  に売られています。                 

 

 また、焼却処理の方法として溶融処理中嶋家庭ゴミ2.jpg中嶋家庭ゴミ1.jpg

いったものがあります。ごみは高温でドロドロに溶かされた後、冷却され「溶融スラグ」となります。

この溶融スラグは、コンクリートの材料やブロックとして利用されています。 

 

 

 ぜひ一度近くの焼却処理施設を見学してみてください。中を見ると新たなイメージが生まれると思います。

 

    写真は東京23区清掃一部事務組合HPより(左:溶融スラグ 右:ブロック)

 

第三回「環境問題ってCO2だけ?」

 

 今回は最終処分地について考えていきたいと思います。ここは私たちが豊かな生活をすることによって排出されるごみが行き着く最後の場所です。

 

 まず、最終処分地の現状についてみていきましょう。下のグラフは最終処分地の残余年年数と残余容量を表しています。残余年数を見ると近年増加していることが分かります。

 残余年数とは、何年最終処分地が使えるかを意味しています。増加している理由としては、リサイクルが進んだことなどが挙げられます。一方で、残余容量を見ると減少しています。これは、新たな最終処分地の建設が難しく、既存の最終処分地に埋め立てをし続けている結果といえます。

 

 これらから何が言えるのでしょうか?

「ごみの最終処分量を減らす必要がある」ということではないでしょうか。「残余年数が増加しているのだからそんな必要はない」と思うかもしれませんが、残余容量が減っているため、いつか最終処分地は一杯になってしまいます。

 

 CO2の削減だけではなく、最終処分地の問題も考えてみてはどうでしょうか・・・ 

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出典:環境省H18年度一般廃棄物の排出及び処理状況等について

 

2008/10/21

早稲田環境研究所 研究員 "takafumi"

 

 

自販機と環境?

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「Co2見える化 井戸端会議室」では、早稲田環境研究所の研究員が身近な環境問題やCO2削減について、ご説明します。今回は「自動販売機と環境?」担当は"まつお"です。

 

さて。前回に引き続き、自販機の省エネ対策の例をあげていきましょう。

 

3)ゾーンクーリング・ゾーンヒーティング

缶自販機の冷却方式には、全体冷却方式と部分冷却方式(ゾーンクーリング)の2通りの方式があります。全体冷却方式は自販機に収納されている商品全体を一定に冷やす必要がある場合に用いられている方式です。一方、ゾーンクーリングは販売される順位に近い下部の商品を優先的に冷却しておく方式で、一定の区間を設けて冷却を行います。部分冷却方式は熱エネルギーが少なくてすみ、冷却装置が小型で能力が小さくても、早く適温に達することができるのでエネルギー効率もよく、省エネに貢献しています。また、加温に関しても同様の方式が取られています(ゾーンヒーティング)。

 

 

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4)学習省エネ

この仕組みは自販機の一定期間の売上本数、庫内温度、組合せ運転種類を学習して効率良く運転を行なうシステムで現行機種では標準機能となっている。飲み物が良く売れているときは通常運転をして全体的に飲み物を冷やし、あまり売れていないときはゾーンクーリングなどの省エネ運転にして、次に売れる飲み物を優先的に冷やすことで、効率的な運転をします。

 

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5)蛍光灯の省エネ

自販機の照明(蛍光灯)は、インバーターによって消費電力量を少なくするようになっています。

 

また、調光機能によって更なる省エネを図っています。調光機能というのは、照明(蛍光灯)を自動的に点けたり消したりする機能です。

明るさを感知するセンサーによってコントロールしたり、タイマーによって、建物の開館時間やお店の営業時間に合わせてコントロールしたりしています。

 

さらに、蛍光灯を深夜強制的に消灯する機能もあり、リモコンで簡単に設定できます。

 

 

 このように、身近な自販機には、意外と様々な省エネ対策が施されています。また、それでも原発1基の80%もの電力を消費しているというのは以外だったのではないでしょうか。

この話を機に、自販機について考えてみていただければうれしいです。

 

※次回はテーマ「家庭のゴミのゆくえ」で"takafumi"が担当します。

 

2008/10/9

早稲田環境研究所 研究員 "まつお"

早稲田大学 小野田准教授のワンポイントエコ授業
 
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