「Co2見える化 井戸端会議室」では、早稲田環境研究所の研究員が身近な環境問題やCO2削減について、ご説明します。今回は「自動車と環境?」担当は"あんぼ"です。
前回に引き続き、地球環境を改善するために自動車ができることについてお話します。
3.自動車の使い方を考える
今回は、カーシェアリングという自動車の使われ方についてお話します。
自動車は生活には欠かせない存在として、毎日外を走っています。しかし、自動車に乗っている人の数を数えて見ると、1人や2人がほとんどです。実際に数えて見てください。
しかし、自動車は4、5人が移動することのできる移動手段として作られていますので、1人で乗っているとそれだけ無駄なエネルギーが生じているのです。つまり、1人が移動するのに適した自動車があればいいのです。
私の研究室では、この1人乗りの自動車を製作しています。1人乗りなので車体を小さく軽くできます。無駄なエネルギーを省き、さらにとても省エネルギーを実現しています。
そして、この自動車を用いて、カーシェアリングをすることを目指しています。
カーシェアリングとは、1台の自動車を複数の人が利用できるレンタカーのようなものです。例えば、駅から公園までの間でカーシェアリングを行っている場合、駅までは電車で来て、駅からはカーシェアの自動車を用いて公園に行きます。この時、自動車は公園で乗り捨てられますが、今度は別の人が公園から駅に行く際に利用します。というのはあくまでも一例ですが、1台を共同で利用することをカーシェアリングといいます。
電気自動車などを用いてカーシェアリングをすることで、二酸化炭素排出量を減らすこともできますし、無駄な自動車の台数を減らすこともできます。
まだ実験段階の使用方法ですが、皆さんも目にする機会があったら乗ってみてください。
2008/12/4