「Co2見える化 井戸端会議室」では、早稲田環境研究所の研究員が身近な環境問題やCO2削減について、ご説明します。今回は「自動車と環境?」担当は"あんぼ"です。
前回に引き続き、地球環境を改善するために自動車ができることについてお話します。
1.燃費を良くするエコドライブ
燃費とは、1L(リットル)のガソリンでどのくらいの距離(km)を走ることができるかを表す指標です。単純に燃費のいい自動車を使えばいいのですが、それだけではなく、「エコドライブ」などの運転で改善することができます。
2.電気自動車と燃料電池自動車
知っている方も多いと思いますが、特に注目されているのが、電気自動車や燃料電池自動車です。
電気自動車とは、車に電池を積んで、モーターで動きます。燃料電池自動車は車に水素を積んで、水素と酸素を反応させて、車の中で発電を行い、電気を電池に貯め、モーターで動きます。原理は図のようになっています。
電気自動車も燃料電池自動車も走行中は、二酸化炭素を排出しません。しかし、忘れてしまいがちなのですが、電気は電気を作るために燃料が利用されています。
燃料電池の場合も、水素を作る時に二酸化炭素がでます。そのため、二酸化炭素排出量は決して0ではありません。でも、ガソリンに比べたら非常に少ないので、有効なのです。
比較の参考に、私の研究室で作成している1人乗りの電気自動車を例にその削減効果を示します。燃料電池を用いると98.6%の削減で電気なら93?95%程度の削減効果になります。
2008/11/27