前回私は、洗濯機の使用時のみを問題にしました。しかし、CO2の排出量を問題にするなら、製造時や破棄時にもCO2は排出されています。洗濯機を製造する時には部品を組み立てる機械を使うでしょうし、破棄するためにトラックで運んだりする際にもCO2が排出されます。
最近、よく出回っているドラム式乾燥洗濯機を例にしてみましょう。
上のグラフは2005年から2009年同社モデルで年ごとのCO2排出量の変化を示しています。これには製造時のCO2排出量を含めているので、0年のCO2排出量がゼロとなっていません。
例えば、2005年モデルのものは製造時のCO2排出量が少なくても、使っていく年数ごとにCO2の排出量が増えてしまい、7年使い続けた場合は一番CO2の排出量が多くなってきています。一方で2009年モデルはCO2排出量は比較的多いものの、使いやすさ、節水などのメリットがあります。また、2005年モデルの物の方が電気屋さんで製品そのものが安く買えるなどのメリットもあります。
このように、お金も環境も、イニシャルとランニングの両面で見てみるのも面白いのではないでしょうか?