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「私のヒストリー」第2回

 

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12月に入り、寒さも少しずつ増してきました。

インフルエンザ対策で街にはマスク姿の方がたくさん見受けられますが、皆さんは風邪などひいていませんか?

さて冬が近づく度に、街中ですれ違う子供達を見て思うことがあります。栄養が十二分なのでしょうか、いわゆる「シモヤケ」になっている子供達を見かけることが少なくなりました。

私が疎開していた村の子供達はもう「シモヤケ」のオンパレードでした。

冬は雪花が毎日のように舞い、ひと冬の間に何度かは10センチくらい雪の積もる日がありました。それでも子供達は元気に外で遊びます。みんなほっぺたを真っ赤にして、青鼻を垂らして「シモヤケ」だらけの手で野山を飛び回っていました。

当時の「シモヤケ」の治療法は、青い松葉を金盥(きんだらい)に入れ、火傷しない程度のお湯をたっぷりと注ぎ、手足を浸したものです。とても気持ち良かったのを覚えています。

最近は体温を逃がさない下着、高機能の防寒着や厚手の靴下に身を包み、本当に便利になったと思います。

子供の頃は、遊ぶだけではなく、ずいぶんと農作業の手伝いもしたのを覚えています。疎開先では二毛作が一般的で、秋に米を収穫した後は麦を植えており、春先のまだ寒い時によく麦踏の手伝いをしたのを覚えています。

この麦踏は好きな手伝いの一つでした。というのも収穫の後は、麦をひいて作った小麦粉を練って饂飩(うどん)を作ってくれるからです。麦踏の手伝いをすれば饂飩が食べられる!我を忘れて一生懸命に手伝いをしたのを覚えています。

田舎暮らしですので、極端な食料難は経験しませんでしたが、おやつといえば蒸かして塩を振ったさつま芋。それにふくらし粉を入れて作る蒸しパン程度です。だから饂飩などは嬉しい食べ物でした。

季節の変わり目にいろいろな経験をして成長をしていく。自然の移り変わりがいろいろなことを体験させてくれました。そういったことを、カラダを通して学ぶことの出来ない今の子ども達に比べれば、幸せな時代だったと思います。

暖房が充分に効いた部屋でテレビゲームに興じ、暖かい防寒着で塾や学校の往復。真っ赤なほっぺで青鼻垂らし、元気に外で飛び回る。そんな光景はもう見られないでしょうね。

 


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