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2008年6月アーカイブ

第1回 地球で起きてるこんなこと

はじめに

 みなさん、こんにちは。

 最近、環境問題が注目されているなかで、黄砂、干ばつ、暖冬などの異常気象に関するニュースに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

その原因のひとつが、温室効果ガスの大量放出に起因する地球温暖化です。「温暖化といっても12ぐらいの変化でしょう。」と軽視されやすいのですが、それは間違った認識です。私たちは都市に住み、エアコン、冷蔵庫、テレビなど、人間の知恵を積み重ねて創造してきた科学技術に恵まれ、快適な生活を暮らしている一方、自然のわずかな変化に鈍感になり、黄砂、竜巻などの大きな異常気象にしか着目せず、大自然から離れつつあります。

生態系は私たちが思うより、ずっと複雑なものです。わずかな気温の上昇で微生物の大量繁殖、氷河の融解、動物の絶滅などの現象につながってしまうのです。ですから、1の変化だけで生態系に大きな影響を与えてしまうのです。

それでは、具体的に温暖化によってどんなことが起きているのでしょうか。

⇒氷河がとけてしまう!

 氷河はその美しい姿と壮大なる大自然の魅力で多くの観光客を呼んでいます。しかし、氷河のメリットはそれだけではありません。

地球上の淡水の70%を保持していることに加え、生態系にも大きな役割を果たしています。温暖化の影響で今世紀の終わりまでには平均気温の上昇は4に達し、この大切な氷河は、ほとんどが失われてしまうといわれています。これにより、海面が上昇し、沿岸部とのそ生態系が破壊されるほか、標高の低い島は水没してしまう可能性もあるのです。そのほかにも、氷河の水を頼りにしている国々では、大きな水不足が起きてしまいます。

⇒北極の動物が絶滅!

 氷原が広がる美しい北極には、イッカク、ホッキョクグマ、ホッキョククジラ、シャチ、セイウチなどの動物園や水族館の"人気者"が生息しています。しかし、地球温暖化の影響で、動物たちは被害を受けています。たとえば、角を持つ小さな鯨"イッカク"は、氷で99%閉ざされている海域で生活しています。氷がとけると、天敵のシャチが生息海域に侵入しやすくなります。また、気候変動への適応能力が低いため、北極の中で絶滅の可能性が1番高いとアメリカの研究チームが発表しています。

 そのほか、ホッキョクグマは現在、世界に約2?2.5万頭が生息しています。彼らは氷の上でエサをとって暮らしています。北極海の氷は、10年間で10%ずつとけて減っているといわれています。氷の大地がバラバラになると、ホッキョクグマたちはエサがとれなくなり、もっと大きな氷へと移動しなくてはなりません。しかし、隣の氷まではとても遠くて、ほとんどは死んでしまいます。ホッキョクグマの絶滅可能性は2番目に高いとアメリカの同じ研究チームが発表しています。


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これだけではなく、オゾン層の破壊、酸性雨やその他の異常気象も温暖化と関係があります。「まさかこんな悲しいことが起こっているとは・・・。」と思われた方も多いのではないでしょうか。でも、これを知るだけでも大きな一歩です。

こうした事態を食い止めるために、私たちと一緒に今から省エネ・省CO2活動を実践してみましょう。次回からはテーマ別に紹介していきたいと思います。


株式会社早稲田環境研究所

研究員 胡浩(ココウ)

第一回シロクマランドへようこそ!

はじめに

 みなさん、こんにちは。

 現在、地球温暖化やCO2(二酸化炭素)に関するニュースが連日のように報道されるようになりました。みなさんにとっても"エコ"が身近な問題になってきているのではないでしょうか?

このサイトでは、「今、できることは何だろう?」という観点から、みんなでできる温暖化対策をみんなと一緒に考えていくためのプラットフォームとして立ち上げたもので、私自身も運営に参加させていただいています。

 私は、温暖化対策、ごみ問題、リサイクルなどの研究に携わっています。このコーナーでは、こうした経験も踏まえ、少しでもみなさんのお役に立てるような情報を提供できればと考えています。また、私自身も勉強させていただきながら、これからの温暖化対策のあり方についてみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。


地球温暖化ってどんな現象?

 地球温暖化とは、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスが、産業活動などによって大量に排出されることによって、大気中の濃度が高まり、気温が上昇する現象のことをいいます。

 CO2が温暖化の主たる原因であることには違いませんが、けして悪者ではありません。もともと、太陽からのエネルギーであたためられた地表からの熱を吸収して、大気を暖める役割を果たしているのです。それによって、さまざまな生物や私たち人間が地球上で生きていくことができるわけです。

 ところが、産業革命以降、人間は大量の化石燃料(石油、石炭など)を消費するようになり、大気中のCO2濃度が急上昇し、温暖化が国際的な問題として取り上げられるようになりました。


地球温暖化によってどんなことが起きるの?

 地球温暖化の影響について研究しているIPCC(気候変動政府間パネル)は、このまま温暖化が進むと、2100年には最大で5.8℃上昇すると予想しています。

 そうすると、以下のような現象が起こるといわれています。

  1. 海面の上昇:南極や氷河の氷が溶け、海面が上昇します。一部の島や我が国の一部も沈んでしますといわれています。
  2. 生態系への影響:氷の上で生活するシロクマやペンギンなどの生物はもちろんのこと、さまざまな生態系に影響がでて、絶滅する生物がどんどん増えてしまいます。
  3. 感染症の拡大:人間の生活にも影響がでてきます。とくにマラリアなどの熱帯性の感染症が拡大してしまいます。
  4. 異常気象の頻発:砂漠化がどんどん進み、熱帯性の低気圧(台風、ハリケーン、サイクロン)が頻発します。洪水や高潮の被害が増えるといわれています。
  5. 食糧難:食糧問題と温暖化問題は切り離せません。温暖化が進むと、病害虫が増加し、深刻な食糧難を招く可能性があります。



進まない温暖化対策?

 これだけ大変な問題なのに、我が国の温暖化対策は十分に進んでいないという指摘がなされています。日本は、1990年比で温室効果ガスの排出量を2008年(つまり、今年)から2012年までの間に6%削減することが求められています(これを定めたのが「京都議定書」です)。ところが、2005年度の日本の温室効果ガスは、減らすどころか逆に7.8%増えてしまっていています。「マイナス6%」の目標を達成するためには、13.8%削減しなければなりません。

 なぜ、このような状況になってしまったのでしょうか?これは、「(地球温暖化は)対岸の火事。」という認識がぬぐえていないからだと私は考えています。CO2そのものが人体に悪影響を与えるわけではありません。深刻な問題を引き起こすとわかっていても、その影響が顕著に現れるまでの「タイムラグ(時間差)」が、「真剣」な温暖化対策への取り組みを足踏みさせてしまっている一面は否定できないと思います。

 「省エネが大事なのはわかる。でも、自分くらいは・・・。」と思ったことがある人がほとんどではないでしょうか?こうした「総論賛成、各論反対。」は環境の問題ではよくあることなのです。


まずは、CO2排出量の「見える化」!

 だからといって、江戸時代に戻ることもできません。「今、できること。」から着実にはじめて、少しずつライフスタイルの転換をはかっていくことが大事だと考えています。

 世界中で「CO2のダイエット」が求められています。ダイエットするときは、必ず体重計にのると思います。このサイトでは、「CO2の体重計」を提供します。そこから、「どうやったらCO2を減らせるか?」を少しずつ考えていきたいと思います。


 初回なので、少し堅い話になりました。次回以降は、独自の視点から、多面的にいろいろな情報を提供していきたいと思います。

2008/06/23
早稲田大学環境総合研究センター

准教授

株式会社早稲田環境研究所 代表取締役
小野田弘士

これからはじまるシロクマランド計画!ついにスタート!しました!
早稲田大学 小野田准教授のワンポイントエコ授業
 
みんなで学ぼう!地球で起きてるこんなこと 
 
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NPO法人469maネット
 
このシロクマランドは早稲田環境研究所と地球健康クラブが共同で運営しております。

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