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2009年12月アーカイブ

根のある暮し第15回「農家民宿」

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"農家民宿"ご存知ですか?

  ここ数年、各地の農山村にでかけることが多いのですが、泊まるのは旅館ではなくて、農家民宿を選ぶようにしています。農家民宿とは、農家が経営し、農山村の生活を体験、または農林業などが体験できる民宿のことです。農山村を訪れ、豊かな自然や美しい景観、美味しい郷土食を食べ、農村文化に触れ、人々と交流をする都市と農村交流への関心が高まっています。

 その宿は、農家の自宅を改造したり、敷地内に離れを造るなどしています。一泊二食付きで6000円位のところが多いのですが、何よりその良さはアットホームな温かさと、旬で新鮮な地元の食材を使った美味しい食事にあります。しかもたいてい一日一組ですから、家族や友人らと一棟貸し切りという贅沢さです。

◆熊本県水上村 「茶乃実」

  二つほどご紹介しましょう。一つは熊本県球磨郡水上村(みずかみむら)にある「茶乃実」という宿です。熊本県の東南の端に位置する水上村は、球磨川の源流に位置する九州中央山地の村です。お茶づくりがさかんで、美人の湯・湯山温泉も有名です。宿はくまがわ鉄道「湯前駅」より車で15分、九州自動車道「人吉インター」から車で50分という立地です。

  「茶乃実」は、製茶業(お茶の生産から加工まで)を営む濱川裕子さんが、大学卒業後Uターンした娘さんと共に運営にあたっています。使わなくなっていた牛舎を改築し、2007年3月に開業しました。木材は自分の山の杉を使っているそうで、無垢材が使用され、暖かい雰囲気です。元牛小屋と言っても牛臭いわけではありませんので、ご安心ください。

 

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                                                   宿の窓から茶畑が


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                                         牛小屋を改造したとは思えない宿

  宿の前には茶畑が広がっています。素敵な風景です。また、お食事は自家栽培の野菜や果実、きのこ、そして山菜等、旬の新鮮な食材を使ったお料理をいただけます。料金は一人一泊二食付きで6,000円とリーズナブル。一日一組(最大10人位まで)で、お茶の繁忙期は休業です。体験プログラムには紅茶づくり(6月?8月)、いちご狩り・ジャムづくり(1月?4月)など、季節に応じて色々用意されています。

 

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                                鹿ジャーキー入り生春巻きや、シシ汁が珍しい

※茶乃実 http://gazoo.com/G-Blog/mizukami004/Index.aspx

 

◆福島県西会津町「みちのく山菜の宿 茶屋」

   去年からたびたび通っている福島県西会津町。郡山から車で一時間、電車では会津若松から磐越西線でも一時間。新潟県境の町です。ここに、山菜料理の農家民宿「みちのく山菜の宿 茶屋」があります。女将の佐藤みよ子さんは山菜採りの名人。塩漬けや水煮の缶詰にして冬まで保存し、いつでも美味しい山菜料理がいただけます。

  先日は『美味サライ』の取材でおうかがいしました。(現在、書店で発売中。巻頭特集「日本の食を元気にする人たち」で、西会津レポートを書きました)山菜おこわに、こごみのごま和え、わらびの煮物など・・・実に美味しいです。

 

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                                            冬でも美味しい山菜料理

※みちのく山菜の宿 茶屋 0241-49-2133 西会津町奥川極入(ごくにゅう)1647

  こうした宿は各地にあります。ぜひご旅行の際には観光地も良いですが、もう一泊はその近くの農山村を巡り、農業体験をして、農家に泊まってはいかがでしょう。「ガズームラ」というWEBサイトにも各地でできる農業体験や農家民宿の紹介をしていますよ。

※ガズームラ http://gazoo.com/mura/blog/MuraTop.aspx




 


今月のクローズアップ食材「長ねぎ」

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  1年中食べることができるけれど、冬になると一層おいしくなる野菜といえばねぎ。ねぎは寒さに当たると太く、柔らかくなり、甘みや風味が増すからです。とりわけ冬に旬を迎えるのは、根深ねぎといわれる種類。根深ねぎとは一般に長ねぎや白ねぎと呼ばれるもので、葉ねぎ(青ねぎ)と大別されます。

   東日本では根深ねぎ、西日本では葉ねぎが好まれて食べられてきましたが、近年は東日本、西日本の好みの差は次第になくなってきています。根深ねぎは、土をかぶせて白い部分を長く育てたもので、深谷ねぎや下仁田ねぎなどの種類があります。今回は、冬にたっぷり食べたい長ねぎをクローズアップして紹介しましょう。

  冬に出番の多くなる鍋料理、そばやラーメンなどの麺類など、長ねぎなしでは味気ないものになってしまう料理は多数ありますね。肉や魚の臭みを取ってくれるうえ、食欲増進や料理の彩りとしても大活躍。長ねぎは存在感たっぷりの名脇役といえるでしょう。その他、煮物や炒めものなど、長ねぎが登場する料理はたくさん。いつも家庭にある野菜のひとつといっていいかもしれませんね。

  ねぎの原産地といわれている中国では「体を温め、疲労を回復する薬用植物」とされてきました。ねぎ特有の辛みとにおいのもとは硫化アリルという成分で、ビタミンB1の吸収を助ける役目をするものもあります。

  また風邪をひいた時に焼いた長ねぎをくるんだ布を首に巻くと症状を鎮めるといわれていますね。長ねぎがのどの痛みや咳、鼻水の症状をやわらげてくれる働きがあるとされているからです。その他にも体を温め、新陳代謝を活発にしてくれるなど、あの長細い容姿には、うれしい効果が詰まっているのです。長ねぎの青い葉の部分もビタミンやカロチンが豊富なので、捨てずに食べていただきたいですね。葉の中のぬめりが気になる場合は、包丁の背などでしごいて取ってください。

  この時期、長ねぎをたっぷり食べたいなら、「焼きねぎ」がおすすめ。焼くことで長ねぎの甘みがいっそう増すからです。フライパンやグリルで表面を香ばしく焼いたら、そのまましょうゆやポン酢をつけて食べるのもいいし、マリネにしておけば保存もできます。

  最後に、長ねぎを選ぶときは、白い部分と青い部分がはっきりと分かれていて、色つやがきれいでよくしまり、張りのあるものがおすすめです。保存の際は新聞紙に包み、冷暗所に立てて置きましょう。また冬は泥つきのねぎも多く出荷される時期。泥つきならそのまま土に埋めておくと、長持ちしますよ。

               レシピ「長ねぎとスモークサーモンのキッシュ」

  長ねぎというと和の料理を連想させますが、実は洋風にも合う食材。グラタンやパスタなどに向いています。今回はキッシュを作ってみましょう。長ねぎの甘みを存分に引き出したメニューです。実はこれは、ケーキ作りがプロ級にうまい友人から伝授されたレシピを参考にしたもので、キッシュの台づくりがとてもカンタン! 生地を混ぜたりこねたりする必要がまったくないのです。お客さんを招くことの多い季節、このキッシュをメニューに加えたら、きっと喜ばれるはずですよ。

[材料 半径22?の台1個分]
小麦粉...200g
溶かしバター...100g
長ねぎ...1本
スモークサーモン...80g
卵...2個
牛乳...100ml
生クリーム...100ml
パルメザンチーズ...大さじ2
サラダ油...少々
塩...少々

[作り方]
1. 大きめの密閉容器に小麦粉、塩少々を入れ、中心にくぼみを作り、水大さじ4と溶かしバターを入れ、しっかりとフタをして30回上下左右に振る。
2. ふたを開けて、まとまっていなくても周りをこそげ取りながら取り出し、丸くまとめる。(※ここでこねてはいけません!)ラップに包んで冷蔵庫で1時間寝かす。
3. フライパンにサラダ油を熱し、小口切りにした長ねぎを入れて、しんなりするまで炒める。
4. ボールに卵、牛乳、生クリーム、パルメザンチーズ、塩を入れてよく混ぜ合わせる。
5. 冷蔵庫から2を取り出し、台に均一に広げて180℃に熱したオーブンで20分焼く。
6. 5をオーブンから取り出し、粗熱が取れたら、3のネギと食べやすいサイズに切ったスモークサーモンを均一に乗せていく。
7. 4を注ぎ入れ、180度に熱したオーブンで30分焼く。

 


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                                               (長ねぎ)
   白い部分と青い部分がくっきり。太くてツヤのあるおいしそうな長ねぎです


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                              (密閉容器の生地・丸めたところ)
振った後はこのようにまとまっていなくても大丈夫。なんとなく丸くしてラップに包みます

 

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                                         (焼いた後の台)
           こねない理由は、サクサク生地にするため。ここがポイントです

 

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                                (長ねぎとサーモンを乗せる)
 長ねぎとスモークサーモンは相性抜群。スモークサーモンの塩分が強い場合は塩を控えめに


 

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                                           (焼き上がり)
    表面に焼き色が付いて、ちょっと押してみて弾力があれば完成です


 

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                                           ( カット)
        紅茶と一緒にティータイムに、ワインと一緒にいただくのも格別