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大根の古くからの呼び名は「すずしろ(清白)」。そう、春の七草のひとつです。大根には消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれており、消化を促進して胃酸をコントロールし、胃もたれや胸焼けを解消します。その効果は胃腸薬にも配合されるほど! 年末年始の暴飲暴食で、疲れた胃腸を復活させるのにピッタリの野菜です。胃腸が弱ってくると、体力や免疫力が低下して、風邪もひきやすくなるので、ぜひこの時期に大根を食べて体調を管理しましょう。

大根の成分は胃腸の働きを助ける他、辛みにはアリルイソチオシアネートというからし油の成分があり、痰を切る効果もあります。また大根に含まれるビタミンCは、肝臓の働きを助ける作用があるため、飲み過ぎにも有効です。

大根の旬は秋冬で、全体の7割を占めます。日本の大根生産量は世界一とされていますが、作付面積・収穫量とも減少してきているのが現実です。また現在の主流品種は「青首大根」で、作付面積の98%を占めるそうです。辛みが少なく甘みが強いこと、地上に伸びる性質が強く収穫作業が楽なことなどから昭和50年代に急速に普及しました。水分が多くて柔らかく、煮崩れしにくいので調理がしやすく、おろしても辛味が少ないのが特徴です。

その他の品種には、世界最大の大根として有名な「桜島大根」、カブのような形の京野菜「聖護院大根」、汁気が少なくとても辛いミニサイズの「辛味大根」、ゴボウのように細い「守口大根」、緑の部分が少ない「白首大根」などがあります。また神奈川産の「三浦大根」は大正時代に地大根と練馬種を交配改良したもので、かつてはおでんや正月のなますは三浦大根に限る、というほどだったのですが、今ではほとんど見られなくなりました。そのいちばんの理由は大き過ぎること。株間を多く取らなければいけないため、作付けが少なくなってしまううえ、収穫の時に力がいるため作業が大変です。さらに店頭でも場所を取り過ぎてしまうため、敬遠されるようになってしまいました。これだけたくさんの品種がありながら、青首大根ばかりになってしまったのは少し残念でなりません。料理に合わせて様々な地大根を選べるようになることを願っているのは私だけではないでしょう。

さて、大根は葉に近い部分ほど辛味が弱く、下にいくほど辛味が強くなります。また大根おろしにする際、甘くしたいときは葉に近い方を使用し、おろし金に対して垂直に立て、優しく円を描く様におろすのがコツ。一方ピリッとした辛さを味わいたいときは先端部分を使用して、おろし金に対して直線的に、力強くおろすのがコツ。細胞がより細かく破壊され、辛み成分が活性化するからです。

最後に「大根役者」の語源について。様々な説があるものの、大根は食材として利用範囲が広く、どのような調理で食べても消化を促進し、めったなことでは食あたりしないことから、「役者として当たらない」=「大根役者」となったというのが有力です。大根のいいところが、マイナスの慣用句に使われているのですね...。





レシピ「大根と手羽元のトマトスープ煮」

 

大根といえば和食になりがちですが、洋風のスープ煮にすれば子供も喜んで食べてくれそうです。しかも鶏とトマトでダシが出るため、調味料は塩・こしょうのみと簡単! 捨ててしまいがちな葉の部分も、ビタミンCやビタミンAなどがたっぷり含まれています。薬味に使って一緒に食べましょう。大根と鶏手羽元を短時間で柔らかく仕上げるため、今回は圧力鍋を使用しましたが、普通のお鍋で作る場合は弱火で30分くらい、アクを取りながらじっくりと煮てくださいね。

 

 [材料約3-4人分]

大根...1/2

鳥手羽元...4-5

ミニトマト...8

サラダ油...小さじ2

塩・こしょう...適量

 

[作り方]

1. 大根は皮をむき、2?くらいの厚さの半月切りにする。葉は根に近い部分を小口切りにする。

2. 圧力鍋にサラダ油を入れて弱めの中火で鶏手羽元の皮の部分を下にして焼付け、裏返して両面に焼き色をつける。

3. 大根を加え、両面に焼き色をつける。ヘタを取ったミニトマトを加えて、ヘラなどでトマトをつぶしながら炒める。下味に塩少々を加えて炒め合わせる。

4. 600mlを加えてふたをして、沸騰してから10分間煮る。火を止め、そのまま自然放置して内部の圧力を下げてからふたをはずす。

5. 再び火にかけて味見し、塩・こしょうを加えて調味する。小口切りにした葉の部分を加えて火を止める。

 

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青首大根です。保存の際は葉から水分が蒸発してしまうため、葉を切り取っておきましょう

 

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今回使用しない大根の皮も捨てずに、細切りにして大根の葉の小口切りとちりめんじゃこと一緒に炒めてキンピラにするのがおすすめです

 

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コンソメを使わない代わりにしっかりと焼き色をつけるのがコツ。おいしいダシが出ます

 

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圧力鍋での調理はふたを開ける瞬間が楽しみ。おいしそうなスープに仕上がりました

 

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短時間調理で鶏肉も大根も柔らか。シンプルだけれど滋味豊かな料理です

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先月のほうれん草に引き続き、冬が旬の葉野菜、小松菜の登場です。小松菜は冬場に収穫されるため、"冬菜"とも呼ばれます。寒さに強く、霜を受けるとより一層おいしくなる元気野菜です!

我が家の食卓で、いちばん出番の多い葉野菜がこの小松菜。他の葉野菜と比べて味にクセがないので、和洋中さまざまな料理に使えるのでとても重宝なのです。シャキシャキとした食感がよく、下茹でせずに手早く調理できるというのも出番の多い理由ですね。

 見た目はほうれん草に似ていて、含まれる栄養素もビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄などほうれん草とほぼ同様ですが、カルシウムの量は、なんとほうれん草の5倍も。このカルシウムは骨や歯の発育に役立ち、骨粗しょう症の予防には欠かせません。また成長期のお子さんにも積極的に食べてもらいたいですね。さらにカルシウムは神経の伝達をスムーズにして気持ちを落ち着かせてくれるので、ストレスが溜まってイライラしているときにもオススメ。その他、鉄は貧血予防に、ビタミンA(β-カロチン)は風邪予防に効くので、これからの季節にはピッタリなのです。

小松菜の名前の由来は知っている人もいると思いますが、日本では東京都江戸川区"小松"川が原産地だからです。八代将軍徳川吉宗が、小松川の近くに鷹狩りに来て、神社で昼食をとった際に出された葉野菜の汁物のおいしさに感激して、地名から小松菜と名付けたといわれています。今でも生産地は関東地方が中心で全国の8割を生産、そして相変わらず東京都が日本で一番の産地です。大都市の東京で育っているなんて、小松菜はなんだか人間同様に、どんな環境でも負けずにがんばっているイメージがします。そんなことを思いながら、おいしくいただきましょう。

  食べ方はさっと茹でて和え物やおひたしが手軽です。茹でたら塩とゴマ油、一味唐辛子でよくあえて、ナムルにするのが私は好きです。また油炒めのように油を使って調理すると、ビタミンAの吸収率がよくなります。和風だけでなく、ベーコンや卵などと一緒に洋風炒めもおいしいですよ。アクが少ないため離乳食にも向いています。下茹でしたらみじん切りにして、すり鉢やフードプロセッサーですりつぶして、料理に加えるといいですね。ビタミンCは壊れやすいため、加熱はできるだけ短時間にしましょう。小松菜は傷みやすく、葉が黄色くなったら鮮度の落ちた証拠。ぜひその前に食べてくださいね。

 

 

 

 

 

 

レシピ「小松菜とこんにゃくの油炒め」

 

小松菜のビタミンAを効率的に吸収する炒めものです。これは、今は亡き私の義母の得意料理でした。宮城県の主人の実家に遊びに行ったときに作ってもらい、初めて食べたときはそのおいしさに感動。これぞ"和食の油炒め"というシンプルな料理で、動物性の脂肪が一切入っていないのに、しっかりとコクがありご飯のおかずにピッタリ。突きこんにゃくがなければシラタキでもOKです。さつま揚げの代わりにちくわや鶏ささみ肉、ツナの缶詰もおいしそうですね。

 

 [材料約3-4人分]

小松菜...1

突きこんにゃく...1パック(200g)

さつま揚げ...2

だし汁...大さじ2

しょうゆ...大さじ11/2

酒...小さじ2

キビ砂糖...小さじ2

ゴマ油...小さじ2

 

 

[作り方]

1.小松菜はサッと洗い、4センチ幅くらいに切ってから水の入ったボウルに入れて泥をしっかり取り、手ですくい、ざるに上げて水気を取る。

2.さつま揚げは1センチくらいの短冊切り、突きこんにゃくは長い場合は食べやすい長さに切る。

3.フライパンを中火で熱し、さつま揚げを並べ(油は不用)、全面に焼き色がつくまでころがしながら炒める。突きこんにゃくを加え、水分がなくなるまでしっかり炒める。

4.小松菜を加えて炒め合わせ、だし汁を加えて水分を具材に入れるようにさらに炒め合わせる。

5.小松菜がしんなりしてきたら、酒、キビ砂糖、しょうゆを加えて炒め合わせ、最後にゴマ油を加えて強火にし、一気に炒め、皿や鉢に盛り付ける。

 

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葉がピンとして緑の濃い小松菜を選びましょう

 

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材料はこれだけ。準備しやすい食材ばかりです

 

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焼き色がつくまでさつま揚げを炒めれば、全体の味の"コク"になります

 

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小松菜一把分を加えるとフライパンの中は小松菜でいっぱいになっちゃいますが...

 

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中火で炒め合わせるとあっという間にカサが減りますね

 

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ゴマ油を最後に加えたので、少量でも香りとコクが生きます。
ヘルシーなのでたくさん食べてもOKです

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今月は11月から翌年1月頃に旬を迎えるほうれん草です。一年中出回っていますが、冬のほうれん草は甘みが強くて味も濃く、栄養価もぐんとアップします。ところでみなさんはほうれん草の「ほうれん」の意味を知っていますか。ほうれん草の原産地はコーカサスからイランにかけての西アジア。「ほうれん」は漢字で「菠薐」と書き、中国語でペルシャ(現在のイランにあたります)のことを意味します。日本へは江戸時代初期に中国から伝わりましたが、その際ペルシャからシルクロードを経て、中国に伝えられたため、「ペルシャの草=ほうれん草」と名付けられたといわれています。

現在、日本で出回っているほうれん草のほとんどは国産で、貴重な自給野菜のひとつ。一部に輸入品もありますが、冷凍食品などの加工食品として扱われることが多いようです。

みなさんの中には子供の頃、ほうれん草の缶詰を食べるとパワーアップするアニメの「ポパイ」の姿を見て、「ほうれん草を食べると強くなれる」と信じていた世代の人もいるのではないでしょうか。確かに、ほうれん草の栄養は他の葉野菜と比べても優秀です。ビタミン、ミネラル類が豊富で、特にビタミンAは一日の必要量は、葉でわずか6枚程度(120g)で足ります。このビタミンAは、粘膜や皮膚、髪を強くしてくれます。また牛レバーに匹敵するほど鉄分が豊富で、貧血予防にも。消化吸収もよく、食物繊維が胃腸の調子を整えてくれます。

ただし、ほうれん草には結石の原因になるシュウ酸が多いので、食べ過ぎには注意したいのですが、調理の仕方でシュウ酸を減らすことができます。シュウ酸はほうれん草の特徴でもある「あく」の成分なので、茹でて水にさらせば溶け出します。そのまま炒める場合でも、カットした後、しばらく水にさらすといいでしょう。最近では、品種改良でシュウ酸を少なくした、生で食べられる「サラダほうれん草」も出回っています。

ほうれん草を選ぶ際は、葉が肉厚で、緑色が濃いものがおすすめです。また根元が太く、赤みが強いものが、甘みのあるほうれん草の証拠です。

ところで近年、よく見かけるのが「ちぢみほうれん草」。葉が立っている一般的なほうれん草とは違い、葉が横に生えて丸く広がったような独特な姿をしています。しかも厚めの葉の表面は縮んだようなシワが入り、色も一般のほうれん草に比べて濃いのが特徴。これは「寒じめ栽培」という方法で霜を葉の全体に当てるため、ほうれん草の凍結から身を守るという防衛作用が葉を引き締めるからです。この際、甘みが凝縮させるので、一般のほうれん草より甘みがアップ。さらにビタミンCは一般のほうれん草の約3倍もあるそうです。アクが少なく食べやすいのも魅力。旬は12月以降と、本格的な冬にならないと出回りませんが、この冬、見かけたらぜひ試してみてくださいね。

 

 

レシピ「翡翠チャーハン」

 

ほうれん草で全体が翡翠色になるから「翡翠チャーハン」。横浜中華街に「翡翠チャーハン」で有名なお店がありますが、こちらはほうれん草をペーストにして使うため、本当に全体が翡翠色でキレイなのです。でもペーストだと水分が多いため、素人が作るとべちゃっとしたチャーハンになってしまいがち。そこで今回はほうれん草をみじん切りにして、作ってみました。2人分でほうれん草を1把分たっぷり使うから栄養豊富。ほうれん草が苦手なお子様も、チャーハンなら食べてくれるかも!

 

 [材料2人分]

ほうれん草...1

温かいご飯...300g

エビ...4

卵...1

長ねぎ...1/2

ザーサイ...20g

しょうゆ...小さじ1

オイスターソース...小さじ1

塩・こしょう...適量

サラダ油...大さじ1

 

 

[作り方]

1. ほうれん草を洗い、塩ゆでして、水にさらす。根の先のほうだけ切り取り(赤い部分は残す)、手でしっかりと水気を絞った後で細かいみじん切りにする。水分が多い場合はさらに手で握るようにして水気を切っておく。

2. ザーサイ、エビもみじん切りにする。長ねぎは小口切りにする。

3. ボウルに温かいご飯と割りほぐした卵を入れて、よく混ぜておく。

4. フライパンにサラダ油を中火で熱し、エビを入れてしっかり火を通す。3の卵ご飯を加えて炒め合わせる。

5. 卵に火が通りパラパラしてきたら、長ねぎ、ザーサイ、ほうれん草を加え、炒め合わせる。塩・こしょう、オイスターソースで調味し、鍋肌からしょうゆを加えて強火にし、炒め合わせたら火を止める。

6. 皿に盛り付ける。

 

 

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撮影日は時期が早かったため、葉が薄く根元がまだ小さめ。みなさんは葉が厚く、大きな根元の赤いほうれん草を選んでください

 

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一把分のほうれん草もみじん切りにして水気を取ると、これだけの量になります

 

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ザーサイはメーカーによって塩分が異なるので、塩分が強い場合は調味の際に塩を控えましょう。エビは大きめに切って存在感を出してもOK

 

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あらかじめ卵とご飯を混ぜておくと、炒める際に慌てずに済みます

 

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チャーハンは強火で一気に仕上げるのが秘訣ですが、なかなか難しいものですね。卵ご飯から作れば、中火でも大丈夫

 

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オイスターソースの隠し味が効いた、おいしいチャーハンです

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豆類は良質のタンパク質や、食物繊維が豊富な食材です。数ある豆の中でも、日本の食文化に欠かせないのが大豆でしょう。味噌、醤油、豆腐、納豆、湯葉、もやし、きなこ、豆乳など、古くから日本人は調理、発酵、乾燥など、様々に加工して大豆を食べ続けてきました。また小豆も日本人には馴染み深い豆ですね。そして最近では、様々な珍しい豆も登場しています。もちろん私たち日本人は大豆食品を欠かすことはできません。かくいう私も、この世の中からお味噌がなくなってしまったら生きていけるかどうか...(ちょっと大げさですね)。でもこの機会に、「豆=大豆や小豆」ではなく、いろいろな豆を食べてみませんか? そこで今回おすすめしたいのが、「レンズ豆」です。なぜおすすめかというと、調理方法がとても簡単だから。乾燥した大豆は一昼夜水につけておかなければならないのですが、乾燥したレンズ豆の場合、そのまま調理しても十分柔らかくなります。「時間がかかるから乾物は苦手」という人にも、手軽に使っていただけるのです。しかも、お肉に似た食感があるので、お肉代わりに使えば栄養豊富なうえカロリーもダウン。キリスト教では、復活祭(イースター)の前の聖金曜日には肉を食べない習慣がありますが、その際にレンズ豆を食べるそうです。

その名は「レンズ」に形が似ているからかと思いきや、実は反対。レンズの発明は13世紀頃、ロジャー・ベーコンが文字の上に拡大鏡を置いて、拡大してみたのが最初とされています。拡大鏡の凸レンズがレンズ豆の形に似ていたため、レンズと呼ぶようになったそうです。ですからレンズ豆の栽培の歴史はとても古く、紀元前から栽培されていて旧約聖書にも登場するほど。小麦などと同じぐらい、古来より人類になじみがある栽培植物と考えられています。

レンズ豆の原産地は地中海地方といわれて、現在では地中海地方、インド地方などを中心に多く栽培されています。なぜか日本ではほとんど栽培されていませんが自然食品店や通信販売でオーガニックの輸入レンズ豆を購入することができます。ラテン語では lens、ギリシャ語では phakos、ドイツ語では linse、英語では lentil(古語では lens)なので、レンティルという名前で売られていることもありますので探してみてください。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、インド・スペイン・イタリア・フランス料理ではスープや付け合わせなどでよく使われています。またイタリアでは大晦日の夜に、詰め物をして茹でた豚足の付け合わせとして食べるという風習もあります。レンズ豆の形が硬貨に似ているため、「来年、お金が貯まるように」という願いが込められているそうですよ。

レンズ豆は、ビタミンB群、ビタミンEや食物繊維がたっぷり。また鉄分はジャガイモの23倍以上も含まれています。ぜひ気軽に使ってみてもらいたいと思います。

 

 

レシピ「赤レンズ豆入りアランチーニ」

 

茶レンズ豆の茶色い皮を剥いて乾燥加工されているのが赤レンズ豆。皮の食感がないため、食べやすいのが特徴です。前述のように水で戻さずに使えて簡単に作れるうえ、そのボリュームと食感はお肉代わりのようでもあり、ジャガイモ代わりのようでもあり...。トマトとの相性もピッタリだし...。そこでイタリア料理のライスコロッケ「アランチーニ」に入れてみたところ、とてもおいしくできました! ボリューム満点でお子さんにも喜んでいただけるはず。ごはんに混ざったレンズ豆の食感をぜひ楽しんでくださいね。

 

 [材料4個分]

赤レンズ豆...50g

温かいご飯...120g

玉ねぎ...1/2

イタリアンパセリ...2-3

トマトピューレ...大さじ1

パルメザンチーズ()...大さじ1

モッツァレラチーズ...1/3

オリーブオイル...小さじ1

塩・こしょう...少々

卵...1

小麦粉・パン粉...適量

サラダ油...適量

グリーンリーフレタス...適量

 

 

[作り方]

1. 赤レンズ豆はざるに入れて洗い、鍋に入れて豆がかぶるくらいの水と塩少々を入れ、中火でアクを取りながら7-8分ゆでて、ざるに取る。

2. 玉ねぎははみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎを入れて透き通るまで炒め、塩・こしょうして炒め合わせた後、粗熱を取っておく。

3. イタリアンパセリは粗みじん切りにする。ボウルにごはん、ゆでたレンズ豆、玉ねぎ、イタリアンパセリ、トマトピューレ、パルメザンチーズを入れ、スプーンなどで混ぜ合わせる。

4. モッツァレラチーズは1.5センチ角くらいに切る。手のひらにラップを乗せ、3のタネの1/4量を平らに乗せ、中心にモッツァレラチーズを乗せて手を握るようにして丸める。これを4個作る。

5. 卵は溶いてバットなど平らなものに入れる。小麦粉・パン粉もつけやすい量をバットなどに入れる。4の表面にひとつずつ、小麦粉、卵液をつけて、パン粉をまんべんなくまぶしていく。パン粉はまぶした後、手でにぎるとなじみやすい。

6. 鍋にサラダ油を52/3くらいかぶる程度の油を入れ、約170度に熱し、5を入れて揚げる。油の量が少ない場合は転がしながら揚げる。

7. キツネ色になったら取り出す。

8. グリーンリーフレタスを敷いた皿に盛り付ける。

 

 

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オレンジに近いきれいな赤色。一粒一粒を見ると確かに凸レンズの形です

 

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タネの材料はこちら。ご飯は温かいものを使うと混ぜやすいです

 

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パルメザンチーズも加えれば、子供も大好きな味に

 

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ラップを使うと手が汚れず簡単に丸められます

 

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丸い形がかわいいですね。揚げ油を少なくしたい場合は小さく作ってもOK

お弁当にもピッタリです

 

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ふたつに割ってみたらモッツァレラチーズがとろーり。

レンズ豆の姿はわかりにくいですが、食べると存在感を発揮しますよ

今月のクローズアップ食材「ナス」

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みなさんも知っている「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるとおり、ナスは秋の野菜の代表。この時期にとれるナスはおいしいので、お嫁さんには食べさせないという、イジワルな姑の言葉から生まれたことわざというのが一般的。でももうひとつ、ナスは身体を冷やす作用があるため、お産を控えたお嫁さんに食べさせると、身体によくないという思いやりのある言葉から生まれたという説があります。前者と後者では正反対といえるほど意味が異なるのが面白いですね。ナスにはこの他にも様々なことわざがあります。それほど日本人に親しまれてきた野菜ということなのでしょう。今回は趣向を変えて、そんなナスにまつわることわざを少し紹介しましょう。

 「ウリのつるにナスビはならぬ」これはウリのつるにはウリしかならず、ナスを育てようとしても無駄、期待してはいけないということから、平凡な親から非凡な子は生まれない、血筋は争えないことのたとえです。「蛙の子は蛙」「鳶の子は鷹にならず」に似た意味ですね。

親の意見とナスビの花は、千にひとつの無駄もない」これはナスは咲いた花が全部実になって無駄がないことから、親が子供のために与える意見もすべて無駄がないという意味。子を思って話す親の意見は聞くべきであるという教えです。お子さんに聞かせてあげてください。

また、ことわざではありませんが、「一富士、ニ鷹、三茄子」はみなさんご存知の縁起のよい初夢のこと。これには諸説あり、日本一の山「富士山」、賢くて強い鳥の「鷹」大願を「成す=ナス」という説、富士山と鷹狩り、初物のナスが徳川家康の好んだものであったという説、さらに富士山と愛鷹山(あしたかやま)、初物のナスの価格は駿河の国の"高い"ものであったなどがあります。ナスは江戸時代に温室栽培されるようになりましたが、初物のナスは価格が高く、当時の庶民にとって食べることは夢のようなことだったようです。

 さて、ナスにも様々な種類があります。長ナスや、京野菜の賀茂ナスに代表される丸ナス、大きくて田楽にするとおいしい米ナスはみなさんもご存知かと思いますが、最近注目されているのが水ナス。手で絞ると水が滴るほど水分が多く、ナス独特のアクがほとんどないのが特徴です。私のおすすめは生をサラダで食すこと。さいの目切りにして、全体に塩を振って数分置き、出てきた水分を捨てて、他の野菜と一緒にドレッシングであえるだけ。ナス嫌いの人もこれなら食べられるかもしれませんよ!

ナスはそれほど栄養価の高い野菜ではありませんが、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウムなどのミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています。注目したいのは皮の色素「アントシアニン」と「クロロゲン酸」などの抗酸化成分「ポリフェノール」で、動脈硬化の予防、ガンの発生・進行の抑制、老化を防ぐなどの働きがあります。

 

 

レシピ「ナスの煮びたし 食べるネギラー油がけ」

 

ナスそのものはほとんどが水分なので低カロリー。でも油との相性がよく、炒めものも素揚げにしてから使うととてもおいしい反面、やはり高カロリーになってしまうというのが心配。そこでナスを煮びたしにして、ラー油ベースのタレをかけてみました。油の量が抑えられているのに、コクがあっておいしい。人気の「食べるラー油」も市販のものを使わず、簡単に手作りするのが「地球健康クラブ」流! 全行程わずか10分程度で作れるスピードメニューです!

 

 [材料]

ナス...2

小ネギ...3

ザーサイ...40g

にんにく...1

生姜...1

だし汁(かつおだし)...150ml

醤油...大さじ1

酒...大さじ1

砂糖...小さじ1/2

ごま油...大さじ2

白ごま...小さじ1

一味唐辛子...小さじ1

塩...少々

 

[作り方]

1. ナスは縞模様に皮をむき、横半分に切ってから縦に4等分し、水にさらしてアクを取る。にんにく、生姜、ザーサイはみじん切り、小ネギは小口切りにする。

2. 鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したらナス、醤油、酒、砂糖を入れて中火でナスが柔らかくなるまで5-6分煮る。

3. なすを煮ている間にネギラー油を作る。小鍋にごま油とにんにく、生姜を入れて弱火にかける。にんにくが色づいてきたら、一味唐辛子、小ネギ、ザーサイ、白ごまを加えて、混ぜながら約1分間火にかける。火を止めて塩少々で味付けする。

4. 皿にナスを盛り付け、3のネギラー油をかける。

 

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色の濃い、皮にハリのあるものを選びましょう

 

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ネギラー油の材料はみじん切りに。ザーサイは塩漬けのものなら塩出しをしてから使ってください

 

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水にさらしてアク取りをすれば、仕上がりの色もきれいです

 

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ネギラー油は余ったら冷蔵庫で2?3日持ちます。冷奴やゆで野菜にかけても美味

 

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串を刺して、スッと通れば中まで火が通っています。煮すぎると食感が悪くなるのでご注意

 

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温かくても冷めてもOK。アツアツごはんに乗せてもおいしいですよ

今月のクローズアップ食材「鮭」

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 鮭が嫌いという人に会ったことがありません。おにぎりの具やお茶漬け、チャンチャン焼きなど、様々な料理に活用できる鮭は、日本人の好きな魚のひとつですね。後で解説しますが、世界中に様々な鮭が存在しています。私たちが一般的に食しているのは白鮭(しろざけ)と呼ばれるもの。一年中出回っていますが、白鮭が産卵のために川に遡上する秋が旬です。ただし川の上流に上るほど味が落ちるため、川に上る前の9月上旬が最も脂が乗っておいしい時期といわれています。そこでちょっと早いとは思いますが、みなさんに旬を逃さないでいただくため、今回は鮭についてお届けします。

鮭はサケ目サケ科サケ属に分類される魚の総称です。鮭が日本で古くから食用とされていたことは、日本各地の貝塚から鮭の骨が発見されていることからわかります。また平安時代には、儀式に使う献上品として鮭が使われていたという記録が残っています。今もその名残で、地域によっては鮭を祭る祭祀が行われています。

生まれた川に戻るというのが鮭の大きな特徴で、18世紀に入ってこの生態がわかりました。これにより明治時代には鮭の人工孵化が実験的に行われ、その後、研究と改良が繰り返され、現在のように一年中安定的に出回るようになったのです。

 では、鮭の種類をみてみましょう。先に書いたように日本で一般的に食される白鮭は、他の鮭に比べて淡いピンク色のためその名がつきました。秋に産卵のため川に近づいてきたものは秋味(あきあじ)、銀毛(ぎんけ)とも呼ばれます。一方、春から夏にかけて獲れる白鮭は時知らず、または時鮭(ときざけ)と呼ばれ、卵巣や精巣が成熟していないため、身に脂があり珍重されています。また「産卵する年齢に達していない若い鮭児(けいじ)も白鮭の種類。小型ですが脂が乗っていておいしいとされています。漁獲量の非常に少ない「幻の鮭」と呼ばれるほど貴重で、一般の白鮭の10倍以上もの価格で取引されます。 

白鮭以外では、缶詰や燻製によく使われる銀鮭があります。天然物は北海道の北部でわずかに獲れるだけでほとんどが養殖で育てられています。また紅鮭は婚姻の時期になると真っ赤になるのが特徴で、塩鮭に適しています。アトランティックサーモンはキングサーモン、鱒之介(ますのすけ)とも呼ばれていて、サイズの大きな鮭です。最近では養殖がほとんどですが、身が厚く脂が乗っているのでステーキがおすすめです。

 鮭の栄養面ではEPA(不飽和脂肪酸)が含まれていて、中性脂肪やコレステロールを下げる助けをしてくれます。またビタミンB6が豊富で、老化防止、胃腸を丈夫にしてくれます。

 ちなみに鮭は「さけ」とも「しゃけ」とも言いますね。調べてみると本来は「さけ」だけれど「しゃけ」という呼び方が関西で発生し、全国に広まったという説と、関東で発生し全国に広まったという説の両方があります。また生のものは「さけ」だけれど、切り身や塩漬けなど加工されたものは「しゃけ」という説も。様々あり定かではありませんが、なかなか興味深いですね。

 

 

レシピ「鮭のソフトふりかけ」

 

最近ではたくさんのソフトふりかけが市販されていますが、成分のラベルを見ると必ずといっていいほど添加物が入っています。また、保存性を高めるためか塩分が強すぎると感じたことはありませんか。自家製なら、確かに日持ちはしませんが、塩分を控えられ、添加物もなし。2日くらいで食べきるのが目安。お弁当やおにぎりの具にもおすすめですよ。

 

[材料]

生鮭...1

乾燥糸昆布...6g

しその葉...5

白煎りゴマ...大さじ2

酒...大さじ1

しょうゆ...小さじ1

塩...少々

 

[作り方]

1. 鮭は両面に塩をして酒をふりかけ、耐熱容器に入れてラップをして、電子レンジで2分加熱した後粗熱をとる。

2. 糸昆布は水で戻して粗みじん切りに、しその葉は縦に1/2に切ってから、細い千切りにする。

3. 粗熱がとれた鮭を皮と骨を除いて手でほぐす。

4. フライパンを弱めの中火で熱し、ヘラでほぐしながら鮭を炒める。

5. 水分がなくなりパラッとしてきたら、しその葉、昆布、しょうゆを加えてさらに炒める。

6. 白ゴマを加えて炒め合わせる。

 

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本当は天然の白鮭か紅鮭で作りたかったのですが、撮影日はまだ時期が来ていなかったため手に入れることができず、銀鮭で作りました。みなさんはぜひ秋の天然物で作ってください

 

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あらかじめ蒸しておくと、鮭のうまみが逃げずおいしく仕上がります


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昆布としその葉、ゴマを使いましたが、ひじきや青海苔もおすすめです


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水分量はお好みで。しっかり水分を飛ばしてパラパラにすれば保存性が高まります

 

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鮭と昆布がうまみを出します。昆布は硬めに仕上げると食感もコリコリしておいしいです

 

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アツアツごはんにかけて食べるのが最高! お茶漬けもおいしいですよ

今月のクローズアップ食材「冬瓜」

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 昨年ほどではないことを願いますが、この夏もやはり暑くなりそうですね。節電のため冷房の温度は高めに設定しなくてはならないし、みなさんも様々な暑さ対策を考えているのではないでしょうか。「食」で体の内側からクールダウンをするなら、うってつけの野菜があります! そう、冬瓜です! 

冬の瓜と書きますが、正真正銘の夏野菜!  6月から10月に出荷されますが、ピークは7月です。冬瓜の皮は丈夫できめが細かく水分を失いにくいため、まるごと冷暗所に保存すると、冬まで長期保存ができるという特徴からこの名前がつきました。「寒瓜」とも呼ばれているそうですよ。

冬瓜はかんぴょうの原料になるユウガオや、シロウリ、ニガウリと同じ仲間のウリ科の野菜。原産地はジャワとされていて、中国では古代より栽培されていました。日本には中国を経由して4世紀頃に入ってきました。

では、なぜ暑さ対策にうってつけかというと、冬瓜の水分は95%と非常に多く、そのため、むくみを取ったり、熱を下げる効果があるからです。しかもビタミンCが豊富で、美肌・美白効果があるだけでなく、身体の免疫力も高めてくれます。ミネラル、カリウムも含んでいるので、夏バテで疲れた身体も元気にしてくれそうですね。消化がよく、たくさん食べられるので満腹感も得られ、カロリーが低いためダイエット食にも適しています。 

ちなみに冬瓜の果実の中にある種は漢方薬にも利用されていて、利尿薬、消炎剤、緩下剤など広く利用されているそうです。種を煎じたものは、身体の水分代謝が原因で起こるめまいにも効果を発揮します。また生の絞り汁は発熱、食あたり、暑気あたり、糖尿病の喉の渇きに有効とされています。冬瓜は「薬」といってもいいほどなのですね。

選ぶ際は皮にシワがなく、持ってみて中身が詰まったずっしり重いものがおすすめです。カットされているものは果肉のみずみずしい新鮮なものを選びましょう。ただしカットされたものは冬まで持ちませんよ! できるだけ早く使ってくださいね。

冬瓜は調理すると透き通った翡翠色がなんともきれいです。この色を生かすために、煮物で使う際は、しょうゆは控えめにしたいですね。とても淡白な味なのでうまみのある食材と合わせて、出汁をしっかり吸わせるのがポイントです。


レシピ「冬瓜と豚肉のあっさり煮」

ビタミンCが豊富で熱を下げる冬瓜と、胃腸の消化・吸収能力を高めるビタミンB1が豊富な豚肉の、夏バテ対策最強コンビで作った煮物です。ちょっと食欲がない...と思ったときにもピッタリ。あっさり薄味の出汁は、くず粉で少しとろみをつけて口当たりを滑らかにしました。スプーンやレンゲで汁ごと味わってみてください。

 

[材料2人分]

冬瓜...  400g

豚角切り肉(カレー用・酢豚用など)...120g

くず粉...小さじ2

万能ネギ...適量

かつおだし汁...400ml

生姜の絞り汁...大さじ1

砂糖...小さじ1

しょうゆ...大さじ1

塩...少々

 

[作り方]

1. 冬瓜はワタ(種の部分)を取り、一口大に切って皮を薄くむく。

2. 鍋にかつおだし汁を入れて沸かし、冬瓜を入れて7から8分煮る。

3. 豚肉を加え、砂糖、しょうゆ、塩を加えてさらに5分煮る。

4. 大さじ1の水でくず粉を溶き、3に少しずつ加えながら混ぜてとろみをつけ

  る。

5. 生姜の絞り汁を加えてひと混ぜして、器に盛りつけ、小口切りにした万能

  ネギをちらす。


 

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この冬瓜、5kg近くありました!
食べきれない!という方は1から2kgのミニ冬瓜がオススメです


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種とワタはこの部分。柔らかいので簡単に取れます

 

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まずは冬瓜のみ煮て、出汁を吸わせましょう

 

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豚肉を足すとさらに出汁にコクが加わります

 

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くず粉で緩めのとろみをつけます。最後にしょうがを加えればあっさりした出汁にピリッとした辛みがプラスされます

 

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冬瓜の皮を薄めにむいたのは、この翡翠色を生かしたかったから。
時間がなければ厚めにむけば、早く火が通ります

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我が家では家族全員が好きな野菜、ズッキーニ。食卓に度々登場します。先日、食べながらふと「そういえば子供の頃に食べた記憶がないな...」と思って調べてみたら、ズッキーニが日本に入ってきたのは昭和50年くらいのことだとか...。年齢がばれてしまいますが、ズッキーニは比較的新しい野菜なのですね。

そんなズッキーニ、見た目はキュウリのようで、食感はナスのようでもあり、ちょっと不思議な野菜ですが、実はカボチャの仲間。カボチャのように熟すまで育てず、早めに収穫するので、初夏から夏が旬になっています。緑色の種類が主流で、最近では黄色い種類のズッキーニもよく見かけられるようになりましたね。原産はメキシコという説が有力ですが、詳しくはわかっていません。16世紀頃にヨーロッパに持ち込まれ、本格的に普及したのは20世紀に入ってからのようです。現在、日本でも主に栽培されている細長い形のズッキーニは、19世紀後半にイタリアで改良されたものです。海外には洋ナシ型や球状のズッキーニもあるそうですよ。かわいい形ですね! 国内での主な産地は、宮崎県や長野県、千葉県です。

 ズッキーニそのものはとても低カロリーなのでダイエットにピッタリ。皮膚や粘膜を正常に保ち、ガンや風邪の予防が期待できるβ-カロチンや、過剰な塩分や老廃物を排泄し、血圧を安定させるカリウムを多く含んでいます。また疲労回復や肌荒れに効果のあるビタミンCも豊富。この夏、美白肌を目指したい人にもオススメです。

 調理の際には、油との相性がいいため、炒めものや揚げものにすると、甘みや香り、コクがアップします。しかも油と組み合わせることで、カロチンの吸収率もアップするというメリットもあります。ズッキーニを使用した代表的な料理といえば、フランスの野菜の煮込み料理「ラタトゥユ」でしょう。煮込み料理でもサッと揚げてから使うとおいしさが違いますよ。

 ズッキーニを買う際には、表面の色が濃く、光沢があり、表面に色ムラやキズ、へこみのないもの、太さが均一のものを選びましょう。あまり大きすぎるものは、成長し過ぎて硬くなっていることがありますので、避けたほうがいいですね。購入後は時間が経つと中がスカスカになってしまうことがありますので、早めに食べてくださいね。


レシピ「ズッキーニとタコのパスタ」

 しっかり炒めることで香ばしさが増し、ナスのように柔らかい食感になったズッキーニ。そしてコリッとした食感のタコとの歯ごたえの違いを楽しめる料理です。タコは魚介類の中でも低カロリー。ズッキーニも低カロリーなので、油を控えめにすればダイエット中の人にもおすすめです。その分、アンチョビとオリーブを加えてコクをアップしてみました。

 

[材料2人分]

ズッキーニ...1

ゆでダコ...100g

スパゲティ...160g

アンチョビフィレ...2

にんにく...1

種なしオリーブ...6

赤唐辛子...1

塩...小さじ1/2

オリーブオイル...大さじ1

 

[作り方]

1. ズッキーニはヘタを切り、縦半分に切ってから薄切り、タコ、オリーブ、にんにくは薄切り、赤唐辛子は種を取って小口切りにする。

2. フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れ弱火で香りを出す。にんにくが色づいてきたらアンチョビを入れ、アンチョビフィレをくずすように炒める。

3. 大きめの鍋に1リットルの水、塩8g(分量外)を入れ、沸騰したらスパゲティを入れてゆでる。

4. 2のフライパンにズッキーニを入れて、弱火のまま両面を焼き色がつくまで炒め、タコ、オリーブを入れ、3の鍋から大さじ1杯の湯を加えて炒める。

5. 3のスパゲティは袋の表示時間1分前にざるに開け、4のフライパンに入れる。

  中火にして手早く混ぜ合わせ、皿に盛り付ける。

 

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緑の濃いズッキーニ。15cmくらいのサイズです


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このくらい、薄くスライスしましょう


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アンチョビは前もってカットしなくても、熱が入ればほぐれてきます


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焼き色をつけるのがおいしく仕上げるコツ。香ばしさがアップします

 

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タコとオリーブを加えたら、鍋の湯を加えて一気に仕上げていきましょう

 

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ズッキーニがほんのり苦く、辛味も効いたちょっと大人向けのパスタです

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火を入れるとパッときれいなグリーンになる野菜は、料理をしていて楽しいですよね。アスパラガスもそんな野菜のひとつ。この時期は太くて、爽やかな甘みのある国内産が出回ります。3月から九州産、5月になると長野産や福島産、そして6月下旬頃からは北海道産とアスパラガス前線は北上していきます。

アスパラガスが日本に入ってきたのは江戸時代のこと。当時は野菜ではなく観賞用として栽培されていたそうです。明治時代から食用に利用され、昭和に入ってからは一般の食卓に登場するようになったという比較的新しい野菜ですね。

ところで、この4月から新生活が始まったというみなさん、1ヶ月が過ぎて疲れがたまってきていませんか? 実はこのアスパラガス、そんな人にピッタリの野菜なんです。それはアスパラギン酸の効果。アスパラギン酸といえば栄養ドリンクなどでご存知の方もいるのではないでしょうか。その名からわかるように、アスパラガスから発見された成分。アスパラギン酸は、アスパラギン酸アミノフェラーゼという酵素の働きでできるアミノ酸のことで、エネルギーや窒素の代謝を高めるマグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルをスムーズに体内に運ぶ作用があります。この作用が体の活力を増し、素早い疲労回復を促すというわけです。スポーツ選手がアスパラギン酸を摂取すると、スタミナが増すことがわかっており、アスパラギン酸入りの栄養ドリンクも、この効果を狙っているのです。アスパラガスの生長が早いのも、芽の部分にこのアスパラギン酸を多量に含んでいるからともいわれています。

また、尿の合成促進もアスパラギン酸のもつ重要な働きのひとつ。通常、アンモニアは体の中で循環器系に入ると中枢神経に悪影響を及ぼします。ところがアスパラギン酸が尿の合成を促進することで、アンモニアの体外への排出を促し、中枢神経を守るのに役立っているのです。アスパラギン酸は熱に弱いため、しっかり摂りたいなら、調理の際には加熱し過ぎないよう注意しましょう

グリーンアスパラガスにはアスパラギン酸のほか、β-カロテン、ビタミンB1B2CEなども多く含んでいます。アスパラガスにはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがありますが、これはまったく同じ品種。ホワイトアスパラガスは発芽後すぐに盛り土をして、日光に当てずに育てるため白いのです。そのためホワイトアスパラガスは、グリーンアスパラガスに比べると栄養価は低いのですが、他の野菜にはない独特のクリーミィな食感が楽しめます。見かけたらぜひシンプルな調理法で、試してみてくださいね。



レシピ「2色アスパラガスのスパニッシュオムレツ」

 日本ではスパニッシュオムレツとかスペイン風オムレツなどと呼ばれている料理ですが、スペインでの正式な名前はトルティージャ。スペインの国民食といわれるほどポピュラーな料理です。調味料には塩と胡椒しか使わないのに、「なに入れたの?」と思うほど味わい深いのはたっぷり使ったオリーブオイルの効果。オリーブオイルが調味料になっているのですね。ただしその分カロリーが高めなので、食べ過ぎ注意。ふだんは玉ねぎとじゃがいもで作っていますが、今回は旬のグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスを使って作ってみました。


[材料2-3人分]

卵...2

グリーンアスパラガス... 3

ホワイトアスパラガス...3

じゃがいも...1

オリーブオイル...大さじ4

塩...小さじ1/3

白こしょう...少々

 

[作り方]

1. グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは根元の固い部分を切り落とし、斜め薄切りにする。じゃがいもは皮をむいてから、薄切りにする。

2. 小さめの(15センチ-17センチくらいがベスト)フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、じゃがいもを入れ、軽く混ぜながら揚げるように炒めて、柔らかくなってきたらアスパラガスを入れる。塩・白こしょう少々(分量外)を入れてさっと炒め合わせ、オリーブオイルを残して具だけボウルに取り出して余熱をとる。

3. 2のボウルに卵と塩、白こしょうを入れてよく混ぜておく。オリーブオイルの入ったフライパンを再び中火で熱し、ボウルの中身を入れて軽く混ぜ、ふたをして蒸し焼きにする。

4. 卵のふちが茶色くなってきたら、皿をかぶせてひっくり返し、フライパンに戻して裏面も焼く。この作業を2-3回繰り返す。

5. 両面にしっかりと焼き色がついたら皿に盛り付け、切り分ける。

 

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旬のアスパラガスは甘くて、香りもしっかり!

 

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アスパラガスはちょっと厚めでもOK。じゃがいもは2ミリくらいの薄めに

切ってください

 

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具だけ取り出した後のオリーブオイルが、いい仕事をしてくれるんです

 

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焼き色はこのくらいつけて。表面がさっくりしておいしいですよ

 

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アスパラガスは火を通しても爽やかな香り、シャキシャキ感も楽しめます

今月のクローズアップ食材(わかめ)

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まずはこの度の東北地方太平洋沖地震により、多くの被害を受けられました被災者のみなさま、ご家族に心よりお見舞い申し上げます。今もなお、多くの方が困難な暮らしを余儀なくされています。どうか一日も早く、みなさんが笑顔になる暮らしを取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。そして被災地以外に住む私たちは、平穏な生活、そして十分な食事ができることに感謝し、買占めをすることなく、節電を心がけ、今できることをしっかりと考えていきましょう。

今月の食材はわかめです。フレッシュでおいしい新わかめが出始めましたね。ちなみに新わかめの採取が一段落し、市場にわかめが出回る55日は「わかめの日」なのだそうです。

わかめはコンブ科の褐藻類に属す海藻です。日本人がわかめを食してきた歴史は古く、縄文時代からといわれています。以来、日本人にとってかけがえのない食物となりました。それは健康の面で、様々な効果を発揮してくれるからでしょう。特に昔から、妊婦さんの肥立ちをよくするために食べられてきました。日本のお隣、韓国もわかめの摂取量の多い国。そんな韓国では今も、妊婦さんはわかめスープを毎日たくさん食べるそうです。さらに出産のお祝いにわかめを贈る習慣もあるそうですよ。

わかめの栄養素の中でも、他の食品に比べて圧倒的に多く含まれているのがヨウ素です。ヨウ素は主に甲状腺ホルモンを作る材料となっています。甲状腺ホルモンは子供の成長を促進したり、基礎代謝を活発にする働きがあり、精神を安定させ、心身ともに活性化してくれる働きがあります。またカルシウムやカリウムも豊富です。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぐ働きがあり、カリウムは体内に蓄積された塩分を排出してくれるため、むくみや高血圧を予防する効果があります。また、わかめのヌメリは水溶性の食物繊維、アルギン酸。アルギン酸は水に溶けず、消化もされない食物繊維なので、腸の中で水を含んでふくらんで便秘を解消するほか、放射性のストロンチウムや重金属のカドミウムといった有害物質を、体外に排泄する働きもあります。

 さて、わかめといえばお味噌汁や酢の物が定番ですが、なかなかたくさん食べられなかったり、若い人はさっぱりし過ぎて物足りなかったりするかもしれませんね。そんな人には炒めものがおすすめ。野菜のように豚肉や鶏肉と一緒に炒めれば、たっぷり食べられますよ。新わかめが手に入ったら、いろいろな料理に活用して、新鮮なうちに残さず食べてくださいね。


レシピ「新わかめと新玉ねぎのエスニックサラダ」 

 タイ料理の春雨サラダや青パパイヤのサラダを作るときに使う調味料で、新わかめと新玉ねぎをあえてみたら、意外においしい。味わい深く、箸が止まらなくなるのは、ナンプラーのコクがしっかりしているうえ、酸味と甘み、辛みのバランスが絶妙だから。油を一切使っていないので、ダイエット中の人も山盛り食べて大丈夫です!

 

[材料2-3人分]

新わかめ...80g

新玉ねぎ...1/2個

トマト...1/2個

ナンプラー...大さじ 1と1/2

レモン汁...大さじ 1と1/2

砂糖...小さじ1

唐辛子...1本


[作り方]

1. 新わかめは洗って水気を取り、食べやすい大きさに切る。

2. 新玉ねぎは繊維にそって薄切り、トマトはざく切りにする。唐辛子は小口切りにする(辛さを控えたいときは種を取り除いてから)。

3. ボウルに1の材料をすべて入れ、ナンプラー、レモン汁、砂糖を加えて、十分にあえる。

 


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コシと歯ごたえのある鳴門産の新わかめが手に入りました! ツヤツヤで肉厚です

 

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新わかめと同様、新たまねぎも今が旬! 辛みがないので、水にさらさずサラダに使えます

 

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味の決め手はナンプラー。小魚を発酵させて作られた、旨味の濃い魚醤です

 

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材料を加えたらあえるだけ。簡単レシピです

 

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わかめを食べないタイの人たちもきっとおいしいと思ってくれるはず!