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みなさんは夏の訪れを感じる食材というと何を思い浮かべるでしょうか。

私は断然そら豆です。ゆでると美しい翡翠色になり、この色が「もうすぐ夏がやってくる」と思わせてくれるのです。そら豆はお店に並ぶ期間が短く、食べれる季節限られています。天に向かって伸びるように生えるので「空豆」、たカイコの形似ているので「蚕豆」という字が使われる場合もあります。

そら豆の薄皮の黒い部分は「お歯黒(おはぐろ)」といいます。この部分には面白い昔話があるので、ちょっと紹介しましょう。

 

 昔、おばあさんがそら豆を煮るためと鍋に入れようとしたところ、一粒のそら豆鍋からこぼれ落ちて、庭の隅にコロコロと転がってしまいました。おばあさんは付かず、鍋に火をつけようとワラを持って来ましたが、そのときに風が吹き一本ワラも庭の隅に飛んでいきました。

 さらにおばあさんは火を炊きつけてそら豆をていると、赤くなった炭が一本下に落ち、これも庭の隅に転がっていきました。

 庭の隅ではそら豆が「わたしたちがここで出会ったのも何かのご縁。一緒お伊勢 参りに行きませんか」と誘います。これに賛同したワラと炭とともに出かけることになりまた。途中、川に行き当たりますが、この川には橋がなく渡るとができません。そこでワラは「わたしは背が高いので橋になるから、渡ってください」といい、そら豆が渡ろうとすると「わたしが先に渡る」と炭が怒り出しました。そら豆負けじと「わたしが先だ」と言い返しケンカになります。挙句、炭はそら豆を突飛ばし、先にワラの橋を渡りはじめました。ところが半分まで渡ったとき、川のれを見た炭は怖くなって足がすくんでしまいます。

 そら豆は「早く渡れ」とせき立てますが炭は動けません。そんな中、ワラは炭の 熱で燃え出して、炭とワラは川に落ちてしまったのです。それを見たそら豆は「先 に渡ろうとするからだ」と大笑い。笑い過ぎてお腹かがはじけてしまい、今度は泣いてしまいます。

 そこに通りかかった仕立屋が泣いているそら豆に「どうしたんで?」と尋ねます。そら豆が事情を話すと、「破れたお腹を縫ってあげよう」と針とを準備しました。ところが仕立屋は緑色の糸を持っていなかったため、黒い糸でったのです。そら豆に黒い筋ができたのは、この時からなのでした。


いかがですか。そら豆を食べるときにお子さんに聞かせてあげてくださいね。


そら豆の栄養面では、ビタミンB1B2C、カルシウムなどミネラルが多く含まれいます。特にビタミンB2は豆類の中でトップクラス。皮膚や粘膜の健康を維してくれます。

そら豆は食感がおいしさの決め手なので、ゆで過ぎは禁物です。また鮮度が落ちるのが早いため、新鮮なものを買ったらその日中に食べるのがおすすめ。 サヤから出すと水分が蒸発して味わいも栄養価も落ちるので、さやから出したらすぐに調理しましょう。ゆでる前に、仕立屋が縫った()黒い部分に切れ目を入れると、塩味が入りやすいうえ、薄皮にシワができにくく、むきやすくなりますよ。

 


お知らせ

この夏も、節電を心がけなくてはならない状況です。これからは電気だけでなくガスなどのエネルギーを節約する「節エネルギー」を目指してみませんか。来月より、この料理ページに「節エネルギー」にピッタリの新企画が登場します

乞うご期待ください!

 

 

 

レシピ「そら豆とトマトと卵の炒めもの」

 

中華の定番、トマトと卵のいため物は、簡単スピードメニュー。

炒めトマトのほどよい酸味とうまみが卵に入って、箸が止まらなくなるおいしです。これにそら豆を足したら、さらにうまみがアップし、そら豆の香も相性ピッタリ。フワフワ食感にほくほくの歯ごたえも加わり、食べごたえもあります。

 

 [材料2-3人分]

 そら豆...10-12個

 トマト...中サイズ 1個

 卵...3個

 青ネギ...2-3本

 酒...大さじ1


 しょうゆ...小さじ1


 オイスターソース...小さじ1


 塩・こしょう...少々


 サラダ油...大さじ1

 

 [作り方]

1.そら豆はさやから取り出し、黒いスジに包丁で切り込みを入れる。鍋にお湯を沸かし、2%の塩を入れ、沸騰したらそら豆を入れて2分間茹でる。ざるに上げ、うちわなどであおいで冷まし、薄皮をむく。

2.トマトは熱湯に入れて取り出し、皮をむいてから一口大のぶつ切りにする。

3.ボウルに卵を入れて溶き、酒、しょうゆ、オイスターソース、塩、こしょうを加えてぜる。

4.中華鍋(なければ大きめのフライパン)にサラダ油を入れて弱めの強火で熱し、トマトとそら豆を入れてサッと炒めたら卵を加えて、大きく返すように手早く炒める。

5.卵がふんわりとしたら火を止め、皿に盛り付ける。

6.万能ネギを散らす。


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そら豆: 撮影日は時期が少し早く、ちょっと小さめのそら豆です。



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トマトぶつ切り : 湯むきしてからぶつ切りにしましょう。



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卵液 : スピードが大事な料理なので、調味料はあらかじめトマトに混ぜておいて

時間を短縮します。



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トマトとそら豆を炒める:

トマトとそら豆を入れたら、トマトから水気が出ないようサッと炒めましょう。



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卵をいれる : お玉やヘラを使って大きく混ぜ合わせるのがコツ。



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完成 : 多少水気が出ても、おいしいスープなので気にしないでOK

ごはんに乗せてもおいしいですよ。





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栽培方法の多様化で、様々な野菜が季節を問わず食べられる時代にあって、生のタケノコは4?5月しか食べられない貴重なもの。この季節以外では、水煮などの加工品が出回りますが、生のタケノコは味わいや香りは別ものと思うくらい格段に違います。調理には少しの手間はかかりますが、ぜひ味わっていただきたいですね。

タケノコと一言で言ってもその種類は約70もあるそうです。一般的に私たちが食べているのは孟宗竹(もうそうちく)の若芽。大型で肉厚、皮には産毛のような柔らかい毛があり、他のタケノコに比べてえぐみが少なく、甘みと歯ごたえがあります。孟宗竹の名は、孟宗という昔の中国、呉の人物が、母が病気の際にタケノコを欲しがったため、雪の中を探した末に掘り当て、それを食べた母も元気になったという孝行話から由来しています。その他、タケノコの種類にはやや硬めであくが強く苦味がおいしさの真竹、長細くてきめが細かい根曲がり竹などがあります。

タケノコは食物繊維が豊富で低カロリー。ダイエットを気にする人に特におすすめの食材です。またビタミンB1B2C、カルシウムや鉄分も含まれています。

古くから「タケノコを掘り始めたら、湯を沸かしておけ」と言われたほど、タケノコは鮮度が命。購入したら、すぐに下茹での準備をしましょう。下茹でには米ぬかと赤唐辛子を使います。米ぬかに含まれるカルシウムが、タケノコのえぐみと結合して、えぐみが中和されるからです。米ぬかがない場合は、米のとぎ汁を利用しましょう。また赤唐辛子もえぐみを抑えてくれる作用があります。タケノコは皮を2-3枚はがし、穂先の部分を斜めに切り落として、皮の部分に縦に一本切れ目を入れます。硬いので、タケノコをしっかり手で押さえて、注意して行ってくださいね。大鍋にたっぷりの水、米ぬか1カップ、赤唐辛子2-3本を入れて強火にかけ、沸騰したら落し蓋をして、湯が吹き出ない火加減で約1時間ゆでます。火を止めたら、茹で汁の中に入れたまま冷まします。下茹でが完了したらすぐに調理をするのがおいしく食べるいちばんの方法ですが、すぐに食べられない場合は密閉容器に入れて、タケノコがかぶるくらいまで水を加えて冷蔵庫で保存します。一日に一度水を替えれば、一週間くらい保存が可能です。

下茹でが完了したタケノコ。さぁ、どんな料理で食べましょうか。存分に味わうには、部分によって調理方法を変えてみるのがおすすめです。穂先は汁物やタケノコの炊き込みご飯に、中央部分は煮物や炒め物に、根元の繊維の強い部分は薄切りにして炒め物や揚げ物に向いています。大きなタケノコが手に入ったら、様々な味わいで旬の味覚を存分に楽しんでくださいね。 


レシピ「焼きタケノコの生のりソース」

 

茹で立てのタケノコはシンプルに焼いて食べるのが一番おいしい。でも焼いたけ...では手抜きのレシピになってしまう。うーん...と考えた末、こちらも旬の生海苔をソースにして焼きタケノコと一緒に食してみたら、うまみの相乗効果でなかなかの美味。素材の味を生かすため、味付けはとてもシンプルです。

 

[材料2-3人]

タケノコ...穂先から中央部分

生海苔...50g

オリーブオイル...大さじ1

バター...10g

白ワイン...小さじ1

塩...適量

 

[作り方]

1. タケノコは下茹でして皮をむき(本文参照)、根元の部分は切り落とし、縦に6-8等分に切る。生海苔は洗って水切りをした後、粗く刻んでおく。

2. フライパンにオリーブオイルを熱し、切ったタケノコを入れて強火で転がしながら約5分、全体に焼き色がつくように焼く。塩少々をふり、薄く味をつける。

3. タケノコを取り出したフライパンに刻んだ生海苔を加え、中火で炒める。白ワイン、塩を加えて炒め合せた後、バターを加えて手早く混ぜて火を止める。

4. 器に3の生海苔ソースを敷き、タケノコを盛り付ける。


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ずっしりと重くて、胴の部分が太いのものがおいしいタケノコといわれています.


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下茹での前に、穂先を斜めに切り、縦に一本切れ目を入れましょう。


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緑がきれいな生海苔。手に入らない場合は焼き海苔で代用してもいいですよ。


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しっかり焼き目をつけるのがコツ。香ばしさがアップします。


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炒めているとふんわり磯の香りが広がります。


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この時期しか味わえない春を感じるメニューになりました。


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今月は、旬まっただ中のハマグリについてお届けします。ハマグリは北海道南部より南、朝鮮、中国、台湾など分布し、淡水の流入するところで干潟から水深12メートル前後までの浅瀬にいます。日本では各地の沿岸で獲れていたようですが、昭和の後半から干拓や護岸工事、水質汚染などで激減してしまいました。天然のハマグリは今では鹿島灘や伊勢湾、瀬戸内海西部の周防灘、有明海の一部以外では絶滅にひんしている状態だそうです。一方、チョウセンハマグリやシナハマグリを移植し、蓄養している産地もあります。このような状況の中、東京湾のハマグリは2002年に漁協などが試験放流を始め、2007年には出荷できるまでになりました。さらに2011年には約50トンまで出荷が回復したというのは朗報。他の貝にはない深い味わいと豊かな海の香りのあるハマグリが、今後もたくさん獲れるようになるよう願うばかりです。ハマグリの産卵期は夏なので、その準備のため春から初夏にかけて身が太り、甘みが増します。

そんなハマグリ、古くから女性にとって縁起のいい食べ物とされてきました。室町時代にはハマグリの貝殻が嫁入り道具のひとつになっていたそうです。また、一対の貝殻は2枚に分けてもぴたりと合うけれど、別の貝殻とは決して合わないことから、「夫婦和合」を表し、縁起がよいとされています。この特長から、平安時代には対になる貝を多く取った人を勝ちにする「貝あわせ」という遊びも生まれました。33日のひなまつりに食べると良縁を招くとされ、この日は鮮魚店もハマグリがたくさん並びますね。お吸い物にすることが多いでしょうか。

ハマグリにはアノイリナーゼというビタミンB1を壊す酵素を持っていて、加熱することで働かなくなるため、生食は避けたほうがいいとされています。アミノ酸組成のよい良質のたんぱく質が主成分で、脂質はわずか。ですから高たんぱく・低カロリーの食材です。独特のうまみの成分は、コハク酸、アミノ酸のグリシン、グルタミン酸など。栄養面では、鉄・カルシウムが多く、マグネシウム・亜鉛などのミネラル類をバランスよく含んでいるので、貧血を予防したり骨を強化するのに役立ちます。また粘膜を保護するビタミンB2や、肝機能を高め、高脂血症を予防、疲労回復にも役立つタウリンも含まれています。一方、不足する栄養素はβ?カロチンやビタミンCなので、緑黄色野菜と一緒に食べるのがおすすめです。

 ところで、今回、ハマグリに由来することで知らなかったことをひとつ発見しました。なるほど! と思ったので紹介します。少年などが非行に走ることを「ぐれる」といいますね。「はまぐり」の倒語として「ぐりはま」という言葉が生まれ、食い違って合わないことを意味するようになりました。これが「ぐれはま」に変化し、さらに「ぐれ」と略されるようになり、この「ぐれ」が動詞になったのが「ぐれる」なのだそうです。みなさんは知っていました?






レシピ「ハマグリのうまみたっぷりパン粉焼き」

 

 ハマグリのおいしさは、なんといっても、蒸したり茹でたりした時に出るおだし。これを残さず味わえる料理です。ハマグリはしっかりと砂出しして準備しましょう。ハマグリから出るだしの塩分で十分なので、塩の味付けは不要。ハマグリの香りとうまみをたっぷり含んだパン粉の表面はカリッ、中はジュワーッ。何個でも食べられそうです!

 

[材料ハマグリ8個分]

ハマグリ(できれば大きめのもの)...8

パン粉...大さじ3

イタリアンパセリ...5

オリーブオイル...大さじ1

白ワイン...大さじ2

 

[作り方]

1. ハマグリと白ワインを鍋に入れてふたをして酒蒸しし、開いたら貝だけを取り出す。余った蒸し汁は大さじ1杯分になるくらいまで煮詰める。

2. イタリアンパセリはみじん切りにする。ボウルにパン粉、イタリアンパセリ、オリーブオイルを入れてスプーンなどで混ぜ合わせる。

3. 貝殻をねじって切り、身のついている貝殻だけ残す。ナイフなどで貝柱を切って身をはずし、?のボウルに取り出した身、煮詰めた蒸し汁を加えてさらに混ぜる。

4. はまぐりを貝殻に戻し、残ったパン粉を上に乗せる。

5. オーブントースターで約5分、表面に焼き色がつくくらいまで焼く。

 

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千葉産の大きめなハマグリが手に入りました

 

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この時期なら苗がおすすめ。

少しずつ切って使って...どんどん芽が出てくるので楽しいです

 

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パン粉にイタリアンパセリとオリーブオイルを混ぜます。

これはグラタンなどのトッピングにもおすすめ

 

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開いたらすぐに取り出しましょう。身がふっくら、プリプリです

 

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ハマグリにもおいしいパン粉をまとわせましょう。殻に戻してあとは焼くだけ


 

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簡単な料理ですが、とても華やか。春のパーティなどにもおすすめです。

白ワインと相性バツグン

今月のクローズアップ食材 「春菊」

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今月は、香りのいい健康野菜の春菊です。その名は、若い菊を食べることや"春に花が咲く菊"ということでついたそうです。響きが美しくて、かわいらしい名前だと思います。独特の香りが特徴ですが、この香りが苦手な人も多いようです。日本と中国くらいでしか食べないというのも、この香りのせいかもしれません。また香りが強いことから、アクも強いイメージですが、アクの原因のシュウ酸という成分は、意外にもほうれん草のわずか4%。ですから生で食べることもできます。香りが苦手という人はぜひサラダでお試しあれ。香りがあまり気にならず、葉も柔らかいので食べやすいですよ。

「健康野菜」と書きましたが、春菊の効能はとてもたくさんあるのです。まず香りの成分は自律神経に働いて、胃腸の働きを活発にしてくれます。漢方でも食欲増進・健胃として使われているそうです。とかく食べ過ぎてしまいがちなお鍋に春菊を加えれば、胃もたれせずにすみそうですね。自律神経に働くということで精神安定の効果もあるそうです。葉を陰干ししてお風呂に入れれば、リラックスした気分になれ、身体も温まり血行がよくなるそうですよ。試してみたいですね。

皮膚や粘膜を保護して免疫力を高めてくれるβカロテン(ビタミンA)も豊富です。また食物繊維も多く、腸の働きもよくしてくれます。体の塩分調整に役立つカリウムは高血圧にも有効。さらに骨や歯をつくるカルシウムは、牛乳と同じくらい含まれています。その他、疲労回復に効果のあるビタミンB1、有害な活性酸素の分解や、脂肪の分解を助けるビタミンB2、美肌効果のあるビタミンC、貧血予防になる鉄分も含まれています。こんなに様々な栄養成分が含まれる野菜なのに、それほどお値段も高くないなんて...。食べないのはソンですね!

購入の際は茎が太過ぎず、緑色が濃く、葉が先までピンとはったみずみずしいものを選びましょう。特に葉先に注目し、黄色くなっているものは避けたほうがいいです。保存の際は、さっと全体を水で洗い、根元には水をしめらせたキッチンペーパーを巻いて、保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に茎を下にして立てて入れておきます。日にちがたつと葉が変色してくるので、早めに使い切るようにしましょう。調理でゆでる際には手早く茹でて、冷水にとって色止めします。この際もビタミンが流れ出てしまうため、すぐに引き上げてください。ゆでて保存する場合は水気をしっかり絞って、2-3日で使い切るようにしましょう。

 

 

 

 

 

レシピ「春菊のいり豆腐」

 

春菊といえば鍋料理が定番。その他、和え物やおひたしくらいしか出番がないというご家庭も少なくないのでは?前述のとおり、サラダもおすすめですが、今回は炒め物に活用してみました。春菊を買っても余ってしまう、バリエーションが少なくて飽きてしまうという方、ぜひお試しくださいね。

 

[材料約3-4人分]

春菊...1

木綿豆腐...1

ちくわ...1-2

こんにゃく...100g

卵...1

ごま油...小さじ1

しょうゆ...小さじ1

酒...大さじ1

砂糖...小さじ2

塩...少々

 

[作り方]

1. 豆腐は上にバット(皿でも可)を乗せ、重しを上において水切りする。春菊はさっと下茹でして冷水にとり、すぐに引き上げて色止めし、水気を絞って2?くらいに切る。こんにゃくは沸騰した湯にくぐらせてアク抜きし、冷めたら短冊切りにする。ちくわは半月切りにする。

2. 鍋にごま油を入れて中火にかけ、こんにゃくを入れて水分がなくなるまで炒める。ちくわを加えて炒め合わせる。

3. 水切りした豆腐をちぎりながら加え、ヘラなどを使って豆腐をほぐすように炒め合わせる。

4. 春菊を加えて炒め、酒、砂糖、しょうゆを加えてさらに炒め合せ、味見をして塩で味を調整する。

 

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これだけ食べればβカロテンもしっかり摂れますね

 

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材料はこのように切っておきましょう。

豆腐はしっかり水切りすれば、水が出にくく炒めやすいです

 

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手で千切って豆腐を加えていきましょう

 

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春菊が入ったらサッと炒め合せるのがコツです

 

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水分が飛んでいるのでお弁当のおかずにもピッタリです

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 毎月、野菜をメインにクローズアップしてきましたが、今月は羊肉の登場です。日本での牛肉の消費量は124万トン、豚肉は242万トン、鶏肉は183万トン、そして羊肉はわずか2.7万トン(農林水産省食料需給表より)と日本人にはまだまだ馴染みのない羊肉ですが、実は健康パワーがいっぱいのお肉なのです。

 まずは羊肉の名称について紹介しましょう。「ラム」生後1年未満の子羊、「マトン」は生後2年以上から7年くらいまでの成長した羊肉のことをいいます。また生後1年以上2年未満の羊を「ホゲット」といいます。日本では、ラムとマトンの名が一般的になっていますね。ラムはマトンに比べ匂いが少なく、味にもクセがないのが特徴。一方、マトンは牧草のような独特の匂いがありますが、肉そのものの味がしっかりしています。この匂いがかつては日本人にはなかなか受け入れられにくかったのですが、近年人気のジンギスカンでは、ラムもマトンも上手に味付けされて食べられていますね。残念ながら国産羊肉の流通は非常に少なく、現在世界最大の羊肉の輸出国はニュージーランドです。

羊肉の最大の健康パワーといえば、体脂肪を分解してくれるということ。その成分は「L-カルニチン」です。L-カルニチンは通常、体の中で作られますが、老化とともに体内の含有量は減るため、年齢を重ねると運動をしてもなかなか脂肪が分解されにくくなってしまいます。そこで食べて、L-カルニチンを補給するというわけです。羊肉は他の食品と比べ、L-カルニチンの含有量が非常に多く、豚肉の2倍以上もあるのです。

でも「お肉にはコレステロールも多く、たくさん食べると太ってしまう?」と思いがちですが、羊肉は魚肉と同レベルぐらいの低コレステロールです。そのうえ羊肉には、コレステロール値を下げて、動脈硬化や血栓ができるのを防いでくれる「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれているのも特徴。ですから生活習慣病の予防をしたいという人に食べていただきたいお肉なのです。さらに鉄分も豊富なので、女性には特におすすめです。古くから中国では漢方として、羊肉には身体を温める作用があり、冷え性や生理不順などの効果があるといわれてきたため、特に寒い内陸部の高原地帯では積極的に食べられています。香辛料が上手に使われていて、保存性が高いうえ味わい深い料理が多く、羊肉を使用した中国料理は私も大ファンです。
 羊肉の食べ方としては、ジンギスカンのようにタレに漬け込むのがおすすめ。本格インドカレーにも、羊肉は相性がいいです。子羊の背肉部分のラムチョップなら、ローズマリーで香りをつけてソテーにするとちょっと豪華な料理になりますよ。

 

 

 

 

 

レシピ「ラム肉と玉ねぎのクミン炒め」

 

クセが少なく赤身の多いラムの肩肉で、中国料理のひとつ「葱爆羊肉(ツンバオヤンルー)」をアレンジしたメニューを作ってみました。味の決め手はカレーなどに使われる香辛料のクミンシード。爽やかな香りがラムとの相性ぴったりです。唐辛子のカプサイシンのパワーもプラスして、食べて脂肪燃焼しましょう。

 

[材料約2-3人分]

ラム肩肉薄切り(切り落としでも可)...150g

玉ねぎ...1/2

にんにく...1

クミンシード...小さじ1

一味唐辛子...小さじ1/2

オイスターソース...小さじ1

酒、大さじ1

塩...小さじ1/2

サラダ油、大さじ1

香菜...適量

 

[作り方]

1. にんにくは皮をむいてすりおろし、バットかボウルに入れ、クミンシード、一味唐辛子、オイスターソース、酒、塩を加えて混ぜる。

2. 1.にラム肉を加え、調味料がまんべんなく染み込むように、手で揉みこむように混ぜ、10分間置く。玉ねぎはくし型切りにして、塩少々(材料外)をふっておく。

3. フライパンにサラダ油を入れ、中火にしてフライパンから煙が出てきたら?のラム肉を加えて炒める。肉の色が変わったら、玉ねぎを加え、強火にして一気に炒める。

4. 皿に盛り付け、香菜を手で千切って散らす。

 

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写真は背肉部分のラムチョップです。今回の料理では肩肉の薄切りを使っています

 

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クミンシードは必ず用意してください。味の決め手になります

 

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スピード料理ですが、しっかりラムに味を入れる作業が重要なポイントです

 

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炒め時間はおよそ3分。水分が出ないよう、一気に炒めるのがコツです

 

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ごはんがたくさん食べられそうなおかずメニューです。

ラム肉のおいしさがわかってもらえるはず!


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大根の古くからの呼び名は「すずしろ(清白)」。そう、春の七草のひとつです。大根には消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれており、消化を促進して胃酸をコントロールし、胃もたれや胸焼けを解消します。その効果は胃腸薬にも配合されるほど! 年末年始の暴飲暴食で、疲れた胃腸を復活させるのにピッタリの野菜です。胃腸が弱ってくると、体力や免疫力が低下して、風邪もひきやすくなるので、ぜひこの時期に大根を食べて体調を管理しましょう。

大根の成分は胃腸の働きを助ける他、辛みにはアリルイソチオシアネートというからし油の成分があり、痰を切る効果もあります。また大根に含まれるビタミンCは、肝臓の働きを助ける作用があるため、飲み過ぎにも有効です。

大根の旬は秋冬で、全体の7割を占めます。日本の大根生産量は世界一とされていますが、作付面積・収穫量とも減少してきているのが現実です。また現在の主流品種は「青首大根」で、作付面積の98%を占めるそうです。辛みが少なく甘みが強いこと、地上に伸びる性質が強く収穫作業が楽なことなどから昭和50年代に急速に普及しました。水分が多くて柔らかく、煮崩れしにくいので調理がしやすく、おろしても辛味が少ないのが特徴です。

その他の品種には、世界最大の大根として有名な「桜島大根」、カブのような形の京野菜「聖護院大根」、汁気が少なくとても辛いミニサイズの「辛味大根」、ゴボウのように細い「守口大根」、緑の部分が少ない「白首大根」などがあります。また神奈川産の「三浦大根」は大正時代に地大根と練馬種を交配改良したもので、かつてはおでんや正月のなますは三浦大根に限る、というほどだったのですが、今ではほとんど見られなくなりました。そのいちばんの理由は大き過ぎること。株間を多く取らなければいけないため、作付けが少なくなってしまううえ、収穫の時に力がいるため作業が大変です。さらに店頭でも場所を取り過ぎてしまうため、敬遠されるようになってしまいました。これだけたくさんの品種がありながら、青首大根ばかりになってしまったのは少し残念でなりません。料理に合わせて様々な地大根を選べるようになることを願っているのは私だけではないでしょう。

さて、大根は葉に近い部分ほど辛味が弱く、下にいくほど辛味が強くなります。また大根おろしにする際、甘くしたいときは葉に近い方を使用し、おろし金に対して垂直に立て、優しく円を描く様におろすのがコツ。一方ピリッとした辛さを味わいたいときは先端部分を使用して、おろし金に対して直線的に、力強くおろすのがコツ。細胞がより細かく破壊され、辛み成分が活性化するからです。

最後に「大根役者」の語源について。様々な説があるものの、大根は食材として利用範囲が広く、どのような調理で食べても消化を促進し、めったなことでは食あたりしないことから、「役者として当たらない」=「大根役者」となったというのが有力です。大根のいいところが、マイナスの慣用句に使われているのですね...。





レシピ「大根と手羽元のトマトスープ煮」

 

大根といえば和食になりがちですが、洋風のスープ煮にすれば子供も喜んで食べてくれそうです。しかも鶏とトマトでダシが出るため、調味料は塩・こしょうのみと簡単! 捨ててしまいがちな葉の部分も、ビタミンCやビタミンAなどがたっぷり含まれています。薬味に使って一緒に食べましょう。大根と鶏手羽元を短時間で柔らかく仕上げるため、今回は圧力鍋を使用しましたが、普通のお鍋で作る場合は弱火で30分くらい、アクを取りながらじっくりと煮てくださいね。

 

 [材料約3-4人分]

大根...1/2

鳥手羽元...4-5

ミニトマト...8

サラダ油...小さじ2

塩・こしょう...適量

 

[作り方]

1. 大根は皮をむき、2?くらいの厚さの半月切りにする。葉は根に近い部分を小口切りにする。

2. 圧力鍋にサラダ油を入れて弱めの中火で鶏手羽元の皮の部分を下にして焼付け、裏返して両面に焼き色をつける。

3. 大根を加え、両面に焼き色をつける。ヘタを取ったミニトマトを加えて、ヘラなどでトマトをつぶしながら炒める。下味に塩少々を加えて炒め合わせる。

4. 600mlを加えてふたをして、沸騰してから10分間煮る。火を止め、そのまま自然放置して内部の圧力を下げてからふたをはずす。

5. 再び火にかけて味見し、塩・こしょうを加えて調味する。小口切りにした葉の部分を加えて火を止める。

 

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青首大根です。保存の際は葉から水分が蒸発してしまうため、葉を切り取っておきましょう

 

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今回使用しない大根の皮も捨てずに、細切りにして大根の葉の小口切りとちりめんじゃこと一緒に炒めてキンピラにするのがおすすめです

 

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コンソメを使わない代わりにしっかりと焼き色をつけるのがコツ。おいしいダシが出ます

 

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圧力鍋での調理はふたを開ける瞬間が楽しみ。おいしそうなスープに仕上がりました

 

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短時間調理で鶏肉も大根も柔らか。シンプルだけれど滋味豊かな料理です

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先月のほうれん草に引き続き、冬が旬の葉野菜、小松菜の登場です。小松菜は冬場に収穫されるため、"冬菜"とも呼ばれます。寒さに強く、霜を受けるとより一層おいしくなる元気野菜です!

我が家の食卓で、いちばん出番の多い葉野菜がこの小松菜。他の葉野菜と比べて味にクセがないので、和洋中さまざまな料理に使えるのでとても重宝なのです。シャキシャキとした食感がよく、下茹でせずに手早く調理できるというのも出番の多い理由ですね。

 見た目はほうれん草に似ていて、含まれる栄養素もビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄などほうれん草とほぼ同様ですが、カルシウムの量は、なんとほうれん草の5倍も。このカルシウムは骨や歯の発育に役立ち、骨粗しょう症の予防には欠かせません。また成長期のお子さんにも積極的に食べてもらいたいですね。さらにカルシウムは神経の伝達をスムーズにして気持ちを落ち着かせてくれるので、ストレスが溜まってイライラしているときにもオススメ。その他、鉄は貧血予防に、ビタミンA(β-カロチン)は風邪予防に効くので、これからの季節にはピッタリなのです。

小松菜の名前の由来は知っている人もいると思いますが、日本では東京都江戸川区"小松"川が原産地だからです。八代将軍徳川吉宗が、小松川の近くに鷹狩りに来て、神社で昼食をとった際に出された葉野菜の汁物のおいしさに感激して、地名から小松菜と名付けたといわれています。今でも生産地は関東地方が中心で全国の8割を生産、そして相変わらず東京都が日本で一番の産地です。大都市の東京で育っているなんて、小松菜はなんだか人間同様に、どんな環境でも負けずにがんばっているイメージがします。そんなことを思いながら、おいしくいただきましょう。

  食べ方はさっと茹でて和え物やおひたしが手軽です。茹でたら塩とゴマ油、一味唐辛子でよくあえて、ナムルにするのが私は好きです。また油炒めのように油を使って調理すると、ビタミンAの吸収率がよくなります。和風だけでなく、ベーコンや卵などと一緒に洋風炒めもおいしいですよ。アクが少ないため離乳食にも向いています。下茹でしたらみじん切りにして、すり鉢やフードプロセッサーですりつぶして、料理に加えるといいですね。ビタミンCは壊れやすいため、加熱はできるだけ短時間にしましょう。小松菜は傷みやすく、葉が黄色くなったら鮮度の落ちた証拠。ぜひその前に食べてくださいね。

 

 

 

 

 

 

レシピ「小松菜とこんにゃくの油炒め」

 

小松菜のビタミンAを効率的に吸収する炒めものです。これは、今は亡き私の義母の得意料理でした。宮城県の主人の実家に遊びに行ったときに作ってもらい、初めて食べたときはそのおいしさに感動。これぞ"和食の油炒め"というシンプルな料理で、動物性の脂肪が一切入っていないのに、しっかりとコクがありご飯のおかずにピッタリ。突きこんにゃくがなければシラタキでもOKです。さつま揚げの代わりにちくわや鶏ささみ肉、ツナの缶詰もおいしそうですね。

 

 [材料約3-4人分]

小松菜...1

突きこんにゃく...1パック(200g)

さつま揚げ...2

だし汁...大さじ2

しょうゆ...大さじ11/2

酒...小さじ2

キビ砂糖...小さじ2

ゴマ油...小さじ2

 

 

[作り方]

1.小松菜はサッと洗い、4センチ幅くらいに切ってから水の入ったボウルに入れて泥をしっかり取り、手ですくい、ざるに上げて水気を取る。

2.さつま揚げは1センチくらいの短冊切り、突きこんにゃくは長い場合は食べやすい長さに切る。

3.フライパンを中火で熱し、さつま揚げを並べ(油は不用)、全面に焼き色がつくまでころがしながら炒める。突きこんにゃくを加え、水分がなくなるまでしっかり炒める。

4.小松菜を加えて炒め合わせ、だし汁を加えて水分を具材に入れるようにさらに炒め合わせる。

5.小松菜がしんなりしてきたら、酒、キビ砂糖、しょうゆを加えて炒め合わせ、最後にゴマ油を加えて強火にし、一気に炒め、皿や鉢に盛り付ける。

 

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葉がピンとして緑の濃い小松菜を選びましょう

 

111202_no.2.JPGのサムネール画像

材料はこれだけ。準備しやすい食材ばかりです

 

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焼き色がつくまでさつま揚げを炒めれば、全体の味の"コク"になります

 

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小松菜一把分を加えるとフライパンの中は小松菜でいっぱいになっちゃいますが...

 

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中火で炒め合わせるとあっという間にカサが減りますね

 

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ゴマ油を最後に加えたので、少量でも香りとコクが生きます。
ヘルシーなのでたくさん食べてもOKです

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今月は11月から翌年1月頃に旬を迎えるほうれん草です。一年中出回っていますが、冬のほうれん草は甘みが強くて味も濃く、栄養価もぐんとアップします。ところでみなさんはほうれん草の「ほうれん」の意味を知っていますか。ほうれん草の原産地はコーカサスからイランにかけての西アジア。「ほうれん」は漢字で「菠薐」と書き、中国語でペルシャ(現在のイランにあたります)のことを意味します。日本へは江戸時代初期に中国から伝わりましたが、その際ペルシャからシルクロードを経て、中国に伝えられたため、「ペルシャの草=ほうれん草」と名付けられたといわれています。

現在、日本で出回っているほうれん草のほとんどは国産で、貴重な自給野菜のひとつ。一部に輸入品もありますが、冷凍食品などの加工食品として扱われることが多いようです。

みなさんの中には子供の頃、ほうれん草の缶詰を食べるとパワーアップするアニメの「ポパイ」の姿を見て、「ほうれん草を食べると強くなれる」と信じていた世代の人もいるのではないでしょうか。確かに、ほうれん草の栄養は他の葉野菜と比べても優秀です。ビタミン、ミネラル類が豊富で、特にビタミンAは一日の必要量は、葉でわずか6枚程度(120g)で足ります。このビタミンAは、粘膜や皮膚、髪を強くしてくれます。また牛レバーに匹敵するほど鉄分が豊富で、貧血予防にも。消化吸収もよく、食物繊維が胃腸の調子を整えてくれます。

ただし、ほうれん草には結石の原因になるシュウ酸が多いので、食べ過ぎには注意したいのですが、調理の仕方でシュウ酸を減らすことができます。シュウ酸はほうれん草の特徴でもある「あく」の成分なので、茹でて水にさらせば溶け出します。そのまま炒める場合でも、カットした後、しばらく水にさらすといいでしょう。最近では、品種改良でシュウ酸を少なくした、生で食べられる「サラダほうれん草」も出回っています。

ほうれん草を選ぶ際は、葉が肉厚で、緑色が濃いものがおすすめです。また根元が太く、赤みが強いものが、甘みのあるほうれん草の証拠です。

ところで近年、よく見かけるのが「ちぢみほうれん草」。葉が立っている一般的なほうれん草とは違い、葉が横に生えて丸く広がったような独特な姿をしています。しかも厚めの葉の表面は縮んだようなシワが入り、色も一般のほうれん草に比べて濃いのが特徴。これは「寒じめ栽培」という方法で霜を葉の全体に当てるため、ほうれん草の凍結から身を守るという防衛作用が葉を引き締めるからです。この際、甘みが凝縮させるので、一般のほうれん草より甘みがアップ。さらにビタミンCは一般のほうれん草の約3倍もあるそうです。アクが少なく食べやすいのも魅力。旬は12月以降と、本格的な冬にならないと出回りませんが、この冬、見かけたらぜひ試してみてくださいね。

 

 

レシピ「翡翠チャーハン」

 

ほうれん草で全体が翡翠色になるから「翡翠チャーハン」。横浜中華街に「翡翠チャーハン」で有名なお店がありますが、こちらはほうれん草をペーストにして使うため、本当に全体が翡翠色でキレイなのです。でもペーストだと水分が多いため、素人が作るとべちゃっとしたチャーハンになってしまいがち。そこで今回はほうれん草をみじん切りにして、作ってみました。2人分でほうれん草を1把分たっぷり使うから栄養豊富。ほうれん草が苦手なお子様も、チャーハンなら食べてくれるかも!

 

 [材料2人分]

ほうれん草...1

温かいご飯...300g

エビ...4

卵...1

長ねぎ...1/2

ザーサイ...20g

しょうゆ...小さじ1

オイスターソース...小さじ1

塩・こしょう...適量

サラダ油...大さじ1

 

 

[作り方]

1. ほうれん草を洗い、塩ゆでして、水にさらす。根の先のほうだけ切り取り(赤い部分は残す)、手でしっかりと水気を絞った後で細かいみじん切りにする。水分が多い場合はさらに手で握るようにして水気を切っておく。

2. ザーサイ、エビもみじん切りにする。長ねぎは小口切りにする。

3. ボウルに温かいご飯と割りほぐした卵を入れて、よく混ぜておく。

4. フライパンにサラダ油を中火で熱し、エビを入れてしっかり火を通す。3の卵ご飯を加えて炒め合わせる。

5. 卵に火が通りパラパラしてきたら、長ねぎ、ザーサイ、ほうれん草を加え、炒め合わせる。塩・こしょう、オイスターソースで調味し、鍋肌からしょうゆを加えて強火にし、炒め合わせたら火を止める。

6. 皿に盛り付ける。

 

 

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撮影日は時期が早かったため、葉が薄く根元がまだ小さめ。みなさんは葉が厚く、大きな根元の赤いほうれん草を選んでください

 

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一把分のほうれん草もみじん切りにして水気を取ると、これだけの量になります

 

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ザーサイはメーカーによって塩分が異なるので、塩分が強い場合は調味の際に塩を控えましょう。エビは大きめに切って存在感を出してもOK

 

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あらかじめ卵とご飯を混ぜておくと、炒める際に慌てずに済みます

 

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チャーハンは強火で一気に仕上げるのが秘訣ですが、なかなか難しいものですね。卵ご飯から作れば、中火でも大丈夫

 

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オイスターソースの隠し味が効いた、おいしいチャーハンです

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豆類は良質のタンパク質や、食物繊維が豊富な食材です。数ある豆の中でも、日本の食文化に欠かせないのが大豆でしょう。味噌、醤油、豆腐、納豆、湯葉、もやし、きなこ、豆乳など、古くから日本人は調理、発酵、乾燥など、様々に加工して大豆を食べ続けてきました。また小豆も日本人には馴染み深い豆ですね。そして最近では、様々な珍しい豆も登場しています。もちろん私たち日本人は大豆食品を欠かすことはできません。かくいう私も、この世の中からお味噌がなくなってしまったら生きていけるかどうか...(ちょっと大げさですね)。でもこの機会に、「豆=大豆や小豆」ではなく、いろいろな豆を食べてみませんか? そこで今回おすすめしたいのが、「レンズ豆」です。なぜおすすめかというと、調理方法がとても簡単だから。乾燥した大豆は一昼夜水につけておかなければならないのですが、乾燥したレンズ豆の場合、そのまま調理しても十分柔らかくなります。「時間がかかるから乾物は苦手」という人にも、手軽に使っていただけるのです。しかも、お肉に似た食感があるので、お肉代わりに使えば栄養豊富なうえカロリーもダウン。キリスト教では、復活祭(イースター)の前の聖金曜日には肉を食べない習慣がありますが、その際にレンズ豆を食べるそうです。

その名は「レンズ」に形が似ているからかと思いきや、実は反対。レンズの発明は13世紀頃、ロジャー・ベーコンが文字の上に拡大鏡を置いて、拡大してみたのが最初とされています。拡大鏡の凸レンズがレンズ豆の形に似ていたため、レンズと呼ぶようになったそうです。ですからレンズ豆の栽培の歴史はとても古く、紀元前から栽培されていて旧約聖書にも登場するほど。小麦などと同じぐらい、古来より人類になじみがある栽培植物と考えられています。

レンズ豆の原産地は地中海地方といわれて、現在では地中海地方、インド地方などを中心に多く栽培されています。なぜか日本ではほとんど栽培されていませんが自然食品店や通信販売でオーガニックの輸入レンズ豆を購入することができます。ラテン語では lens、ギリシャ語では phakos、ドイツ語では linse、英語では lentil(古語では lens)なので、レンティルという名前で売られていることもありますので探してみてください。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、インド・スペイン・イタリア・フランス料理ではスープや付け合わせなどでよく使われています。またイタリアでは大晦日の夜に、詰め物をして茹でた豚足の付け合わせとして食べるという風習もあります。レンズ豆の形が硬貨に似ているため、「来年、お金が貯まるように」という願いが込められているそうですよ。

レンズ豆は、ビタミンB群、ビタミンEや食物繊維がたっぷり。また鉄分はジャガイモの23倍以上も含まれています。ぜひ気軽に使ってみてもらいたいと思います。

 

 

レシピ「赤レンズ豆入りアランチーニ」

 

茶レンズ豆の茶色い皮を剥いて乾燥加工されているのが赤レンズ豆。皮の食感がないため、食べやすいのが特徴です。前述のように水で戻さずに使えて簡単に作れるうえ、そのボリュームと食感はお肉代わりのようでもあり、ジャガイモ代わりのようでもあり...。トマトとの相性もピッタリだし...。そこでイタリア料理のライスコロッケ「アランチーニ」に入れてみたところ、とてもおいしくできました! ボリューム満点でお子さんにも喜んでいただけるはず。ごはんに混ざったレンズ豆の食感をぜひ楽しんでくださいね。

 

 [材料4個分]

赤レンズ豆...50g

温かいご飯...120g

玉ねぎ...1/2

イタリアンパセリ...2-3

トマトピューレ...大さじ1

パルメザンチーズ()...大さじ1

モッツァレラチーズ...1/3

オリーブオイル...小さじ1

塩・こしょう...少々

卵...1

小麦粉・パン粉...適量

サラダ油...適量

グリーンリーフレタス...適量

 

 

[作り方]

1. 赤レンズ豆はざるに入れて洗い、鍋に入れて豆がかぶるくらいの水と塩少々を入れ、中火でアクを取りながら7-8分ゆでて、ざるに取る。

2. 玉ねぎははみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎを入れて透き通るまで炒め、塩・こしょうして炒め合わせた後、粗熱を取っておく。

3. イタリアンパセリは粗みじん切りにする。ボウルにごはん、ゆでたレンズ豆、玉ねぎ、イタリアンパセリ、トマトピューレ、パルメザンチーズを入れ、スプーンなどで混ぜ合わせる。

4. モッツァレラチーズは1.5センチ角くらいに切る。手のひらにラップを乗せ、3のタネの1/4量を平らに乗せ、中心にモッツァレラチーズを乗せて手を握るようにして丸める。これを4個作る。

5. 卵は溶いてバットなど平らなものに入れる。小麦粉・パン粉もつけやすい量をバットなどに入れる。4の表面にひとつずつ、小麦粉、卵液をつけて、パン粉をまんべんなくまぶしていく。パン粉はまぶした後、手でにぎるとなじみやすい。

6. 鍋にサラダ油を52/3くらいかぶる程度の油を入れ、約170度に熱し、5を入れて揚げる。油の量が少ない場合は転がしながら揚げる。

7. キツネ色になったら取り出す。

8. グリーンリーフレタスを敷いた皿に盛り付ける。

 

 

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オレンジに近いきれいな赤色。一粒一粒を見ると確かに凸レンズの形です

 

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タネの材料はこちら。ご飯は温かいものを使うと混ぜやすいです

 

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パルメザンチーズも加えれば、子供も大好きな味に

 

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ラップを使うと手が汚れず簡単に丸められます

 

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丸い形がかわいいですね。揚げ油を少なくしたい場合は小さく作ってもOK

お弁当にもピッタリです

 

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ふたつに割ってみたらモッツァレラチーズがとろーり。

レンズ豆の姿はわかりにくいですが、食べると存在感を発揮しますよ

今月のクローズアップ食材「ナス」

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みなさんも知っている「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるとおり、ナスは秋の野菜の代表。この時期にとれるナスはおいしいので、お嫁さんには食べさせないという、イジワルな姑の言葉から生まれたことわざというのが一般的。でももうひとつ、ナスは身体を冷やす作用があるため、お産を控えたお嫁さんに食べさせると、身体によくないという思いやりのある言葉から生まれたという説があります。前者と後者では正反対といえるほど意味が異なるのが面白いですね。ナスにはこの他にも様々なことわざがあります。それほど日本人に親しまれてきた野菜ということなのでしょう。今回は趣向を変えて、そんなナスにまつわることわざを少し紹介しましょう。

 「ウリのつるにナスビはならぬ」これはウリのつるにはウリしかならず、ナスを育てようとしても無駄、期待してはいけないということから、平凡な親から非凡な子は生まれない、血筋は争えないことのたとえです。「蛙の子は蛙」「鳶の子は鷹にならず」に似た意味ですね。

親の意見とナスビの花は、千にひとつの無駄もない」これはナスは咲いた花が全部実になって無駄がないことから、親が子供のために与える意見もすべて無駄がないという意味。子を思って話す親の意見は聞くべきであるという教えです。お子さんに聞かせてあげてください。

また、ことわざではありませんが、「一富士、ニ鷹、三茄子」はみなさんご存知の縁起のよい初夢のこと。これには諸説あり、日本一の山「富士山」、賢くて強い鳥の「鷹」大願を「成す=ナス」という説、富士山と鷹狩り、初物のナスが徳川家康の好んだものであったという説、さらに富士山と愛鷹山(あしたかやま)、初物のナスの価格は駿河の国の"高い"ものであったなどがあります。ナスは江戸時代に温室栽培されるようになりましたが、初物のナスは価格が高く、当時の庶民にとって食べることは夢のようなことだったようです。

 さて、ナスにも様々な種類があります。長ナスや、京野菜の賀茂ナスに代表される丸ナス、大きくて田楽にするとおいしい米ナスはみなさんもご存知かと思いますが、最近注目されているのが水ナス。手で絞ると水が滴るほど水分が多く、ナス独特のアクがほとんどないのが特徴です。私のおすすめは生をサラダで食すこと。さいの目切りにして、全体に塩を振って数分置き、出てきた水分を捨てて、他の野菜と一緒にドレッシングであえるだけ。ナス嫌いの人もこれなら食べられるかもしれませんよ!

ナスはそれほど栄養価の高い野菜ではありませんが、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウムなどのミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています。注目したいのは皮の色素「アントシアニン」と「クロロゲン酸」などの抗酸化成分「ポリフェノール」で、動脈硬化の予防、ガンの発生・進行の抑制、老化を防ぐなどの働きがあります。

 

 

レシピ「ナスの煮びたし 食べるネギラー油がけ」

 

ナスそのものはほとんどが水分なので低カロリー。でも油との相性がよく、炒めものも素揚げにしてから使うととてもおいしい反面、やはり高カロリーになってしまうというのが心配。そこでナスを煮びたしにして、ラー油ベースのタレをかけてみました。油の量が抑えられているのに、コクがあっておいしい。人気の「食べるラー油」も市販のものを使わず、簡単に手作りするのが「地球健康クラブ」流! 全行程わずか10分程度で作れるスピードメニューです!

 

 [材料]

ナス...2

小ネギ...3

ザーサイ...40g

にんにく...1

生姜...1

だし汁(かつおだし)...150ml

醤油...大さじ1

酒...大さじ1

砂糖...小さじ1/2

ごま油...大さじ2

白ごま...小さじ1

一味唐辛子...小さじ1

塩...少々

 

[作り方]

1. ナスは縞模様に皮をむき、横半分に切ってから縦に4等分し、水にさらしてアクを取る。にんにく、生姜、ザーサイはみじん切り、小ネギは小口切りにする。

2. 鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したらナス、醤油、酒、砂糖を入れて中火でナスが柔らかくなるまで5-6分煮る。

3. なすを煮ている間にネギラー油を作る。小鍋にごま油とにんにく、生姜を入れて弱火にかける。にんにくが色づいてきたら、一味唐辛子、小ネギ、ザーサイ、白ごまを加えて、混ぜながら約1分間火にかける。火を止めて塩少々で味付けする。

4. 皿にナスを盛り付け、3のネギラー油をかける。

 

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色の濃い、皮にハリのあるものを選びましょう

 

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ネギラー油の材料はみじん切りに。ザーサイは塩漬けのものなら塩出しをしてから使ってください

 

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水にさらしてアク取りをすれば、仕上がりの色もきれいです

 

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ネギラー油は余ったら冷蔵庫で2?3日持ちます。冷奴やゆで野菜にかけても美味

 

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串を刺して、スッと通れば中まで火が通っています。煮すぎると食感が悪くなるのでご注意

 

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温かくても冷めてもOK。アツアツごはんに乗せてもおいしいですよ