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第3回 「真室川」を知っていますか?

hiraki.jpg  こんにちは高橋剛商会の平城匡史(ヒラキタダシ)です。

  夏真っ盛りですが、皆さんどう過ごしておられますか?
さて、前回は稲の種まきのお話を書きましたが、今年の高橋家の種まきは5月2日でした。通常田植えは種まきから約1ヵ月後ですから、今年の田植えは6月にずれ込みそうです。例年よりも10日以上遅い今年の米作りの進捗、理由は異常低温です。農家の中には苗の「立ち枯れ病」がでているところもあるそうです。これから20日間ほど、苗の成長に気をもむ時期が続きます。どうか天候が回復し、気温が上がってくれますように(祈)。

 

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通常はこういうハウスの中でぬくぬくと育てる

 

 

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でも高橋剛と仲間たちの「苗代」は田んぼにそのまま苗箱を並べた"べたばり"方式。
寒さに強い稲を育てるための東北の「先人の知恵」である。

 

 

 

  ところで前回、「お米はどうして直接田んぼに種を撒かず、別に苗を育ててから、"田植え"という面倒なことを行うのでしょうか。」という宿題を出しましたが、答えを考えていただけましたでしょうか。
実は、この問題には唯一の正解はありません(というかわかっていません)。
  京都大学の池橋宏先生は『稲作の起源』(講談社選書 2005年)の中で、野生稲の株分け(水辺にまとまって生えている大きな株から小さな子株を切り取って、住居近くの田に移植する)が"田植えの起源"である、という説を発表し、直播(じかまき=種籾をそのまま田んぼに撒く)より田植えが古い、という新説を唱え、大きな論争になりました。
  現在、世界の稲作地帯の中では、田植え地域(日本・韓国・中国の一部・タイの一部等)は少数派で、直播が主流です。直播地帯では、過去にも田植え農法は一度も根付いたことがない所が多いようです。

  ところが日本では、おそらく稲作伝来の頃から「田植え」も一緒に伝えられ、歴史が記される頃には(万葉集の時代にはすでに)田植えは、一般的な情景でした。その後も日本の稲作は田植えをスタンダードとして今日に至っています。
「なぜ田植えが始まったか」という起源の問題には、答えがでないものの、「田植えという農法にどういう利点があるか」という問いには、大きな2つの正解があります。
その1:弱い苗を別の場所で大事に育てられる
その2:雑草が生えにくい。田植え前に田んぼは代かきをして、雑草の種や芽を土中に深く鋤きこんでしまう。田植え後は稲の苗が早く成長するので、他の雑草が生えにくくなる。

  日本の稲作りは、「田植え」を中心に営まれ、田植えの準備のために農具が開発され、生産性を上げてきました。
ところが今、その田植えという工程が、米作りの労働生産性の足かせになっている、という問題が指摘され、直播が見直され始めています。

 

 

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発芽させた種籾を専用の機械に入れ                           トラクターで等間隔で直播する

 

  山形真室川の高橋直樹さんは、いち早く直播を取り入れ、様々な改良を重ねながら、農法として確立を目指しています。撒いた種籾がカラスに穿られたり、水を張るタイミングを間違えると、雑草との成長競争になったり、直播は決して「楽な」農法ではありません。それでも苗代-田植え工程が省けるなら、それは大きな労働生産性向上につながります。
もしかすると、日本の田園から田植えの光景が消える?日が来るかもしれませんね。
 

今月のクローズアップ食材「トマト」

takahashi2.jpg  トマトは夏野菜の代表格。この季節は露地ものが出回り、甘みと酸味のバランスがよくなります。それにしても最近はトマトの品種が増えたと思いませんか。スーパーに行っても様々な種類が並び、どれを選んだらいいかわからない、という人もいるのでは? 私も同じです。今月はトマトの品種を中心にお届けするとしましょう。

  果実の大きさによる分類では、大玉、中玉(ミディトマト)、ミニトマトがあります。大玉トマトの果重は200g以上、ミニトマトの果重は20?30g程度で、この中間のものは中玉トマトと呼ばれます。さらに形、色もさまざまです。大玉トマトで一般的なのは、桃太郎とファーストトマト。桃太郎は日本で一番流通されているトマトで、酸味よりも甘みが強く、ゼリー部分が多いのが特徴です。
  一方、ファーストトマトは頭の先が尖っているのが特徴で、ゼリー部分が少なくて果実が多く、桃太郎よりも肉質がしっかりとしています。ハウス栽培が中心のため夏にはほとんど出荷されません。桃太郎、ファーストトマトともサラダやそのまま食べるのに適した品種です。大玉トマトで瓜型をしているのは、イタリアが原産のサンマルツァーノと呼ばれるトマト。市販のトマト水煮缶詰やドライトマトはこの種類を使用していることが多いようです。水分が少なく生で食べると味が薄いと感じますが、加熱をすると甘み・酸味・うまみがぐっと増すため、調理して食べるのがおすすめです。

  では、ちょっと珍しいトマトも紹介しましょう。最近よく見かけるマイクロトマトは、ミニトマトの中でも豆粒サイズの小ささ。枝付きで販売されていることもあり、料理の彩りになります。色で変わっているのはブラックトマト。ロシアが原産の黒いトマトです。甘みや酸味は少ないですが、意外に癖がなくてマイルドだとか。生でも火を通してもおいしいそうです。完熟しても緑のままなのはグリーントマト。歯ごたえがあり、すっきりとした味が特徴です。
  さて、一般にフルーツトマトというのは、品種の名前ではありません。糖度が普通のトマトよりも高く、フルーティなおいしさのトマトのことで、デザートにうってつけ。また塩トマトも品種の名前ではありません。土の塩分濃度が高い土地で、極力水を与えずに栽培されたトマトのことをいいます。決してしょっぱいわけではなく、糖度が果物のように高いので、こちらもぜひデザートで。
  トマトの栄養で注目されているのはリコピン。カロチノイドという赤い色素で、強い抗酸化作用があり、ガンや生活習慣病の予防に効果的です。リコピンは完熟するほど増え、しかも生食よりも油で加熱すると吸収力がアップします。その他、トマトはビタミン類も豊富です。ただし夏野菜のトマトは身体を冷やす作用がありますので、特に冷え性の人は食べ過ぎに注意です。

                                                 レシピ「トマト飴」

  ケーキやゼリーなどトマトを使ったスイーツを最近よく目にしますね。その元祖はトマト飴かも!? というのも、まだ日本でトマトスイーツが一般的になる前、台湾の夜市の屋台で串に刺さったトマト飴を発見。りんご飴なら日本にもあるけれど、なぜトマト? 私は拒否反応でしたが、同行者が「試しに食べてみたい」というので興味半分で1串購入。歩きながら1個だけ食べてみたら...「おいしい!!!」すぐに引き返して、もう1本買ってしまいました。だまされたと思ってぜひ作ってみてください。残りの夏休み、ぜひお子さんと一緒にどうぞ。

[材料5串分]
ミニトマト...15個
グラニュー糖...150g
水...10ml

[作り方]
1.ミニトマトは洗ってヘタを取る。
2.3個ずつ竹串に刺し、水気をよくふき取る。
3.小さめのフライパンにグラニュー糖と水を入れて弱火にかけて煮る。
4.泡だって煮詰まり、少し色づいてきたら火からはずす。
5.素早くスプーンなどでミニトマトにからめて、クッキングシートまたは氷の上などで冷やす。

 

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                                                        (ミニトマト)
ミニトマトは普通の大玉トマトよりも栄養成分が多いそうです。この料理ならお子さんも喜んで食べられそうですね

 

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                                                         (串に刺す)
皮が割れないように串を回しながらゆっくり刺しましょう。少しくらい割れてしまっても大丈夫

 

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                                                         (飴をからめる)
                                スプーンでからめれば簡単。やけどに注意ですよ

 

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                                                              (完成)
屋台を意識して板氷の上に乗せてみました。涼しげですね。飴がパリッとなれぱ理想的ですが、トロッとしてしまってもおいしいですよ 

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  「関東ツーリズム大学 丸の内キャンパス」の初めての授業が7月6日に行われ、60人を超す参加者で賑わいました。「関東ツーリズム大学」は、大学といっても学校法人ではありません。特定非営利活動法人えがおつなげて(山梨県北杜市 代表理事:曽根原久司さん)が運営しているプロジェクトの一つです。都市のニーズと地域の課題解決を「旅する授業」を通じて取り組んでいく、実践型の学びの場です。これまで関東近県の8つのキャンパスで様々な活動を行ってきましたが、今年3月に「東京21Cクラブ」を拠点に「丸の内キャンパス」を設立しました。私も設立メンバーとしてかかわっています。

  「丸の内キャンパス」は、都会と農村のビジネスマッチングのキャンパスです。都会と農村のビジネス交差点として、日本の農村資源、例えば、新鮮な農産物、豊かな森林資源、未利用な農村エネルギー資源、美しい景観資源等と、都会のビジネスをマッチングしていきます。

  7月6日に開催されたオープニング授業は、前半が3つのプレゼンテーション、後半は参加者によるグループディスカッションと発表を行いました。参加されているのは、百貨店のバイヤー、プランナー、大学教授やジャーナリスト、企業のCSR部の方など多彩でした。
プレゼンテーションの最初は事業仕分で今年度廃止になった「地方の元気再生」について内閣府の掛江浩一郎さんから、事業の内容と成果、主な案件についてご説明いただきました。いずれも地域資源を活用し、商品やツーリズム、地域づくりなど形になり始めている魅力的なものが沢山あることがわかりました。

  また、農村部からのプレゼンテーションは山形県真室川町から、5年間にわたって地域で行われてきた「食の文化祭」について、埼玉県宮代町の「新しい村」(http://www.atarasiimura.com/)からその取り組みをご説明いただきました。真室川町については、連載コラム「「真室川」知ってますか?」(http://www.469ma.jp/health/2010/06/1.html)をご覧くださいね。町役場から2人の職員さんがお見えになりました。「食の文化祭」は5年間行われ、地域の人々によって地域の食材や郷土料理の数々が発掘され、素敵な郷土料理本『娘に伝えたい郷土食 あがらしゃれ真室川』も刊行されました。今後の課題は、この食材やお料理をどうやって他の地域の方たちにお伝えし、お届けしていこうかということです。


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ご参考:「真室川ブランド」 http://www.yume-net.org/mamurogawa-brand/sub2kurashi.html

  「新しい村」は農村と言っても、都心から約1時間で行くことができます。直売所、体験農園、農業体験ツーリズムなどを行っています。都内の小学生も農業体験に行っているそうです。

  グループディスカッションは、2つのプロジェクトの今後をテーマにワークショップを行いました。皆さん熱心に、どうやったら真室川を東京でアピールできるか、「新しい村」を活用できるか・・・など真剣に熱くディスカッションしていました。何が彼らをこんなに熱くさせるのでしょうね・・・!? 農村からの参加者にとっては貴重なアドバイスとアイディアを得る機会となったようです。

 

  10081002.JPG  次回の授業は9月15日(水)18:00?を予定しています。地方にお住まいの方、地域で練り上げてきた商品やサービスなどご存知の方は、ぜひPRにおいでください。次の一手を一緒に考えましょう。
都市と農山村をつなげ、新しい事業を興すことがトレンドになってきました。

※「丸の内キャンパス」に関するお問い合わせはえがおつなげてまで。 info@npo-egao.net

今月のクローズアップ食材「鯵」

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   『旅館や民宿の朝食では、これの"開き"が定番。魚へんに参と書く、日本人に最も食べられている魚のひとつといえばナニ!?』...............答えは鯵!! なんと鯵の開きは年間4億枚も食べられているそうですよ。日本人はどれだけ鯵の開きが好きなんでしょう!
   一般に鯵といえば「マアジ」のこと。でもアジ科の魚は世界に140種類もいるそうです。日本ではマアジの他に、マアジに比べると長い筒型のムロアジや、高級魚といわれる大型のシマアジもいて、どちらもとてもおいしい魚です。

   鯵の旬は梅雨から夏にかけてで、今がまさにおいしい季節。しかも価格も安くなるので、積極的に食べたいですね。自宅で干物にチャレンジするのもいいでしょう。開いたら塩を振り、ふたつのザルの間に入れて、日陰の風通しのいいところで半日干します。これだけでも水分が減って味が凝縮されて、うまみたっぷりの干物ができます。その他、刺身やたたき、煮物や天ぷら、フライ、塩焼き、酢〆、豆鯵は南蛮漬けもおすすめ。たんぱくな魚なので調理法はいろいろあります。食べ飽きないのが魅力の魚ですね。

   鯵はタンパク質、脂質が豊富。特に脳を活性化させるといわれているDHA、血管を広げて血管壁を若々しく保ってくれるEPAが豊富です。また血圧やコレステロールを下げ、高血圧や動脈硬化の予防になるタウリンも含まれ、タウリンとEPAの相乗効果で、良質の血液を全身にめぐりやすくし、血行不良による疲れ目や肩こりなどの改善にも効果的です。さらにビタミンB1、カルシウムも含まれ、疲労回復などに効果があります。これらの成分は干物にするとさらに増えるそうですよ。またEPAとDHAをしっかり摂りたいなら、新鮮なものを選び、新鮮なうちに食すのもポイントです。

   新鮮な鯵の見分け方はまず、身がしっかりと硬いこと、全体的に丸く、お腹が凹んでいないもの、表面が輝いているものです。また大き過ぎるものよりも小型?中型サイズのほうが、味がしっかりしている場合が多いようです。
   さて、冒頭で「魚へんに参」と書きました。例えば背が青いから「魚へんに青」で「鯖」のように、「鯵」にも意味があるに違いないのですが、ちょっとわかりにくいですよね。調べてみると、マアジ漁は旧暦の3月(太陽暦の5月)あたりから始まるということで、「参→三」なのだそうです。また「おいし過ぎて参った」という説もありますが、こちらは定かではありません。私は後者のほうが好きなのですけどね...。

               

               レシピ「洋風なめろう」

   マアジを3枚に下ろして、皮を取って腹骨をすき、中骨を抜いて、細かく切ってからネギや青じそ、みょうが、ショウガ、みそを混ぜながらさらに細かくたたいていく料理が、「なめろう」。その名は、お皿に残ったものまで舐めてしまいたいほどおいしいということから付きました。そのまま食べても、表面をあぶってもとてもおいしい。もともとは千葉県の漁師料理だったそうですが、今ではすっかりポピュラーですね。ならば、少しアレンジしなければ...ということで、なめろうを洋風にしてみました。ピクルスとバルサミコ酢の酸味が加わることで、臭みがなくなりさっぱりといただけます。切るだけで火を使わないので、暑い季節にうれしい。簡単だけれど、おもてなし料理にもおすすめですよ。

[材料2人前]
鯵(マアジ 中サイズ)...1尾
きゅうりのピクルス...1?2本
バジルの葉...3?4枚
ミニトマト...3?4個
オリーブオイル...大さじ1
バルサミコ酢...少々
塩・こしょう...適量

[作り方]
1. 鯵は3枚に下ろして腹骨部分を薄く引き、中骨を抜く。包丁を当ててひっぱるようにして皮をひく。

2. ピクルスは細かいみじん切りに、バジルは粗みじん切り、ミニトマトはくし型に切る。

3. 鯵を包丁で切るようにたたき、細かくなってきたら、オリーブオイル大さじ1/2、バルサミコ酢を入れ、味を見ながら塩、こしょうを加え、さらに細かくなるまでたたく。

4. 3をボウルに入れて、ピクルスを加え、スプーンでよく混ぜる。

5. 1/2量ずつ型に入れ、皿に取り出し盛り付けたら、バジルとトマトを飾り、残りのオリーブオイル1/2を回しかける。

 

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                                                (鯵)
魚屋さんで、内臓を取って下処理をしてもらった鯵。ぜいごもとってもらいましょう

 

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                                          (3枚下ろし)
3枚に下ろしをした鯵。苦手な人はここまでを魚屋さんにお願いしてもいいですね

 

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                                          (ピクルス)
          長さ6?くらいの小さめなディルピクルス。2本使いました

 

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                                   (鯵とピクルスを混ぜる)
鯵3に対してピクルス1くらいの割合にしてみました。お好みで加減してください。これをよく混ぜます

 

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                                               (完成)
お猪口を型として代用しました。すぐに食べればふんわり、冷蔵庫で少し冷やすと身がしまって食感が変わります。どちらも美味


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   食べものでオーガニック(農薬や化学肥料を使わない)なものを好む人は増えていますが、綿にも農薬や化学肥料を使わないものがあります。オーガニックコットンと呼ばれているものです。

   一般のコットンのほとんどは農薬を使用しています。しかも、かなりの量の農薬を使用しているそうです。地球上の耕地面積の 約2.5%を占めるコットン畑に、全世界で使われている殺虫剤の約16%、 農薬全体の約10%が使用されているというデータもあります。また、途上国、特にインドはコットンの生産大国ですが、児童労働が行われている現状があります。子どもたちは学校にも行けず、健康被害も受けているのです。

   私たちが日常的に着たり使ったりしている綿製品の原料の生産段階で、働く人の健康や環境の汚染が起きていると知ったら、あなたはどう思いますか? 何とかそういうことは止めさせたい、あるいはそうではないものを使おうと思う人は少なくないはずです。

  ※世界の子供を児童労働から守るNGO ACE(エース) 
http://acejapan.org/cotton/childlabour.html

   イー・ウーマンというWEBサイトで毎週行われている「働く人の円卓会議」というバーチャルな会議があります。そこで「オーガニックコットン、使っていますか?」をテーマにしみました。使用状況をおうかがいしたところ、38%の方が「使っている」とお答えでした。使っている理由としては、「身体にやさしく安心できるから」、「オーガニックやフェアトレードに共感して」、「肌触りが良く、使っていて幸せ」というようなことが挙げられました。

 

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                          オーガニックコットンの畑では枯葉剤を使わない

 


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                                       綿は種を包みこむ布団

  

   私が愛用しているオーガニックコットン製品には、タオルケットやタオルから、室内着、Tシャツ、スカート、アウターなどのウエアなどがあります。やはり風合いが良いですし、丈夫で長く愛用できるように思います。また、赤ちゃんの出産祝いや病気のお見舞いなどにもよく使っていますが、喜ばれます

   ちなみに、原料である綿はほとんどが輸入です。アメリカのテキサス州など先進国をはじめ。インドやパキスタンなど途上国で栽培されています。日本でもかつては植えられていましたが海外に移ってしまいました。移ったのは原料生産だけではありません。繊維産業では、紡績や染色、縫製も多くが海外に流出してしまいました。そんな中、原綿を海外から輸入した後の工程は全て国内で行うことにこだわっているのが「アバンティ」という会社です。社長の渡邊智恵子さんは「繊維にかかわる国内の職人さんや、高い技術力をぜひ守りたい」と言います。そして、数年前からは国内で綿の栽培を始めています。もちろん、農薬や化学肥料は使いません。

※アバンティの哲学 
http://www.avantijapan.co.jp/philosophy/philosophy.html


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                                     赤ちゃんや子供にも安心 

  1,000円以下のジーンズや海外からファストファッションのブランドが上陸して話題になったりしていますね。でも、安さにも訳があるのではないでしょうか。例えばお米は1kg500円位のものを食べていますよね。綿も1kg500円位生産にかかります。ジーンズは400g程度使用するそうなので、原料だけで200円になります。それに紡績、染色、デザイン、縫製、そしてメーカーや販売店の利益を乗せると・・・ どうすれば1,000円以下のものができるのでしょうか・・・? 関わっている人がみんな幸せであれば、良いのですが。

第2回 「真室川」を知っていますか?

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   こんにちは高橋剛商会の平城匡史(ヒラキタダシ)です。
今年は春先から天候不順が続き、都会では野菜の価格が上がっていますね。山形県真室川でも異常気象の影響で、お米の種まきが遅れています。最近はこの異常気象のお陰で田植えがずれ込むことが多くなっています。

   ところでみなさん、お米作りで一番最初の作業って何かご存知ですか。そう種籾の選別と消毒です(って普通しらないですよね)。

   3月23日、種籾を(卵が浮くか浮かないかくらいの濃度の)塩水に入れ、浮いてくる種籾を取り除き、塩水でもちゃんと沈む重い種籾だけを選びます。
http://www.takahashitsuyoshi.com/production01.html

   選ばれた種籾を消毒液に漬けます。高橋剛と仲間たちが使う消毒液は米ぬかと糖蜜を様々な微生物で発酵させた「活性液」。乳酸菌類の強い酸が種籾に潜む「ばか苗菌」を死滅させます。

   消毒した種籾は、乾燥させて種まきまで保管します。

   そして種まき。田植えの約1ヶ月前くらい、山形県真室川の場合田植えは5月中旬からですから、だいたい4月中旬に種まきを行います。

  さて、お米の種まき(田植え用)と大根の種まきはどこが違うでしょうか。
  はい、お米の種まきは、"まず発芽させてから行う"というのが特徴です。

   "<発芽をそろえるため、種を温める(催芽)> :十分水を吸わせた種に、30?32度の温度を20時間くらい加えて、いっせいに発芽させ、芽の長さを1ミリメートルくらいの長さにします。発芽をそろえるのは、その後の田植えをしやすくし、成長の管理を効率的に行うためです。(JA山形 庄内平野の米作りより)"

   これが一般的な種まき準備ですが、高橋剛と仲間たちの米作りでは、ちょっと異色な催芽を行います。詳しくはこちらをご覧くださいね。
http://www.takahashitsuyoshi.com/kodawari.html

   ところで皆さん、お米はどうして直接田んぼに種を撒かず、別に苗を育ててから、"田植え"という面倒なことを行うのでしょうか。 答えは次回のレポートでお知らせいたします。

 

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今月のクローズアップ食材「ミント」

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  この春に、ベトナムのホーチミンに行ってきました。ベトナムを訪れるのは7年ぶりなのですが、相変わらずバイクと騒音にあふれていて、そしてやっぱり強烈に蒸し暑い! 暑さに耐え切れず逃げ込む食堂で、必ず"どかーん"とテーブルの上に出てくるのが「葉っぱセット」。いや、一見すると雑草セット? とも思えるもの。でも一枚一枚よく見ると、レタス、ホーリーバジル、どくだみ、香菜、しそ、ミントと見かけたことのある葉野菜たち。これで揚げ春巻きなどの揚げ物料理をくるんだり、麺料理にたっぷりトッピングします。すると、軽い苦味や清涼感が口の中に広がって、どの料理もさっぱり! 暑くて食欲がないときも、いくらでも食べられる気分になります。とりわけミントの存在感は強く、欠かせないものでした。これから日本もジメジメ蒸し暑い季節。気分が塞いだりイライラしがちなこの時期、ミントで爽やかに過ごすというのはいかがでしょう。

  ギリシャの哲学者アリストテレスの著書「疑問集」の中にこんな一節があります。「ミントには人の体を冷やす効果があるため、争うことがばかばかしくなるので、戦争中は食べてもいけないし、植えてもいけない」と。清涼感を感じるのはメントールという成分。消化促進や強壮、消毒、鎮痛、鎮痒作用もあり、ハップ剤など薬用にも活用されています。また精神的なストレスや吐き気などにも効果があるとされています。最近では、ペパーミント精油に病原性大腸菌のO-157に対して、強い殺菌力があるという実験結果も出ています。

  さて、ミントといってもその種類は様々。強い清涼感があり、ミントの代表といえるのがペパーミント。料理、デザート、飲料、化粧品、歯磨きなどに活用されます。スペアミントもペパーミントと並んで活用度の高いミント。清涼感の中にも甘さを含んだ香りがあります。その他りんごの甘い香りが特徴で、ハーブティーやポプリに使われるアップルミント、オレンジの香りのオレンジミント、パイナップルの香りのパイナップルミント、葉のふちがのこぎりのようにギザギザになったクールミント、地面に這うように伸びて香りの芝生を作ってくれるペニーロイヤルミントなどがあります。また日本のハッカ飴に使われているのもミントの仲間です。正式名を和種ハッカといい、ペパーミントよりもさらにメントールの含有量が多いそうです。

  ミントは暑さや寒さに強く、摘んでもまた生えてくる育てやすいハーブなので、ガーデニングもいいですね。ところでミントを手に入れても、ハーブティーを入れるくらいで使い道がなく残ってしまうというお悩みはありませんか。空き瓶にミントの葉を詰めて、無水エタノールを注いでミントを浸し、2週間冷暗所に置いた後、ミントを取り出してスプレー容器に移せばエアフレッシュナーの完成。また風通しのよい場所につるしてドライにして、ポプリや入浴剤もおすすめです。そしてもちろん、今回のレシピを試してもらえるのがイチバンです!

                       

                        レシピ「鶏手羽先のグリルミント風味」

  ミントを多用するベトナム料理のほか、ジャガイモとグリーンピースをゆでる時、ミントを鍋に入れるのはイギリスの家庭料理。またラム肉のローストには、ミントでつくったミントソースで匂い消しと風味漬けをするそうです。日本では料理としてはなじみが少ないミントですが、今回は手軽な鶏肉料理の香り付けに使ってみることにしました。甘みと酸味、そしてミントの爽やかさが、鶏の脂とマッチして、想像していた以上に美味。お肉は豚肉や牛肉でもおいしいと思います。

[材料4人前]
鶏手羽先...8本
ホワイトペパーミント...5?6本
ペコロス(小たまねぎ)...8個
ミニトマト...8個
マッシュルーム...8個
レモン汁...小さじ2
ハチミツ...大さじ1
塩...小さじ1/2
こしょう...少々
オリーブオイル...大さじ3

[作り方]
1. ホワイトペパーミントをみじん切りにする。

2. 鶏手羽先をポリ袋に入れ、ホワイトペパーミント、レモン汁、ハチミツ、塩、こしょうを入れて、鶏手羽先の全体にいきわたるようにポリ袋の上から揉みこむ。オリーブオイル大さじ2を足して、さらに揉みこんで、鶏手羽先をポリ袋の中で平らに並べて1?2時間漬けておく。

3. ペコロスは皮をむいて、芽と根の部分をカットする。ミニトマトはヘタを取り、マッシュルームは土がついていたら切り取るか、布などでふき取る。オーブンを180℃に温めておく。

4. 天板にオーブンシートをひき、2の鶏手羽先、3の野菜を並べ、野菜には塩・こしょうを振り、オリーブオイル大さじ1をふりかける。

5. 180℃のオーブンで40分間焼く。

6. 皿に盛り付ける。

 

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                                         (ミントの苗2種)
ペパーミントには2種類あります。右は葉や茎が紫緑色のブラックペパーミント、左は葉が明るい色のホワイトペパーミント

 


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                                     ( ホワイトペパーミント)
料理にはブラックペパーミントより葉の柔らかいホワイトへパーミントを使いました。スペアミントでもOKです

 


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                                            (漬け込み)
ポリ袋の上から揉み込んで漬けるので手が汚れずラク。ジッパーで封ができるポリ袋が便利です

 


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                                    (オーブンに入れる前)
付け合せは丸い野菜で統一してみました。ブロッコリーやアスパラなど、焼いておいしい野菜ならどんなものでも

 


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                                            (盛り付け)
皮がパリパリ、中がジュワッ。ハチミツの甘みとミントの爽やかさがベストマッチ。焼いているので、香りは爽やかでもメントールが強すぎず、お子さんも好きな味だと思います





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  今年10月に、名古屋で"生物多様性"をテーマにした国際会議が開かれます。COP10と呼ばれていますが、「生物多様性条約第10回締約国会議」の略称です。
  せいぶつたようせい!? 

  「生物多様性」とは、あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、さらに、生物が過去から未来へと伝える遺伝子の多様さまでを含めた幅広い概念だそうです。

※生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会ホームページ
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/biodiversity/index.html

  日本にも多くの自然が残されていますし、農薬や化学肥料を使わない田畑にも沢山の生き物が生息しています。各地の農山村を巡るうちに、この生物多様性を軸に地域づくりをしている地域があることを知りました。

  今春、トキが自然界で孵化するかどうか話題になっていましたね。その先輩が、兵庫県豊岡市(とよおかし) のコウノトリです。一度は絶滅しましたが、関係者の努力が実を結び、30数年ぶりに野生復帰が果たされ、すでに36羽が豊岡市の上空を自由に羽ばたいています。自然界での孵化も毎年数羽ずつ実現しています。また、さらにその先輩が宮城県大崎市に飛来するマガンです。蕪栗沼(かぶくりぬま)周辺に冬場には6万羽のマガンがやっていきます。沼はラムサール条約にも登録されており、ここも生き物が豊富です。周辺の田んぼは冬場も水を張るので「ふゆみず田んぼ」と呼ばれています。

 

 

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                                                     空を舞うコウノトリ

 

幸せを運ぶ鳥、コウノトリの復活 

  今回は、このコウノトリのことを少し詳しくお伝えします。かつて日本各地の農山村で人と共に暮らしていたニホンコウノトリは1971年に絶滅しました。農薬により生殖機能がダメージを受けたのが原因です。最後の一羽が姿を消したのが豊岡市でした。しかし、長年にわたりコウノトリの保護活動を行ってきた人たちは、いつかふたたびコウノトリと一緒に暮らしたいという夢を持ち続けてきました。
  その後、ロシアから譲り受けたコウノトリを飼育し、平成元年には人工ふ化にも成功し、毎年ヒナがかえるようになりました。

  人工飼育しているコウノトリが100羽になったら放鳥しよう、野生復帰させようと、2002年にプロジェクトチームが発足します。一羽のコウノトリが一日に食べる魚や生きものは500グラム。野生で暮らすためには、農薬の使用を極力減らし、ドジョウやカエルなど生きものが沢山いる田んぼを取り戻さなければなりません。

  そのために、農薬を7割削減または使用しない、化学肥料も栽培期間中は使用しない。田植え前の早い時期に水を入れる、あるいは冬期も水を入れておく(冬期灌水)。オタマジャクシがカエルになるまで田んぼに水を張っておく。雑草対策として深水管理(田んぼに深めに水を入れる)など栽培技術が工夫され、「コウノトリ育む農法」として確立されていきました。

 

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                                                ドジョウやカエルを食べる

  そして、ついに2005年、絶滅してから実に34年ぶりにコウノトリは放鳥されたのです。コウノトリが豊岡市の里山の上空を飛翔し、人と共に暮らす景色が再現したのです。大人も子供も自分のまちにコウノトリがいることが自慢です。
  「コウノトリ育む農法」は単に農薬や化学肥料を使わない農法というだけではありません。コウノトリのエサとなる多様な生きものを育み、地域に生物多様性を取り戻す。そこで作られたお米を食べた人の健康も育む、そしてお米や加工品の販売を通じて地域経済も元気になるというものです。
生きものや自然と共生する暮らしが実現しました。

  なんだか胸がじわーっと温かくなる物語ですよね。あなたがお住まいの地域にも、こんな物語があるのではないでしょうか?ぜひ教えてください。

※兵庫県立コウノトリの郷公園 http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/
※写真提供:豊岡市 

 

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こんにちは、高橋剛商会のヒラキタダシです。このたびシロクマのサイトで、「田んぼと畑のある暮らし?山形県真室川便り」を定期報告させていただくことになりました。
札幌生まれ、埼玉育ち、東京で会社経営という私がなぜ山形県の町のレポーターを?という裏事情についてはおいおいお話して行くことにして、まずは、当レポートの主人公である山形県真室川町について、ご紹介させていただきますね。

  <真室川って聞いたことあります?>
ところで「真室川」という単語を聞いたことありますか?
"「真室川音頭」の真室川ですか?"という方は50代後半以上の方でしょうか。そうあの歌に歌われた梅の里が真室川です。ところが「真室川音頭」をご存知の方でも、真室川が山形県の町の名だということまでご存知の方はほとんどいらっしゃいませんね。ましてや山形県のどのあたりにあるかを知っている方は、山形県内でも少数派かもしれません。

  僕も高橋剛さんと会うまでは、一度も聞いたこと無い地名でした。
真室川の方に土地の自慢をしていただくと、真室川音頭、あゆ、山菜、梅などの話しが出てきますが、もう日本中で真室川にしかないってものは、一つもありません(たぶん)。

  昔は奥羽本線が、東京から秋田へ向かうメインルートでしたが、今や新幹線が別ルートになり、奥羽本線は、奥羽線に格下げになり、普通列車が、2時間に1本しか、走っていません。

  名所旧跡の類も、有名なものはありません。でもそんな真室川だからこそ、ありあまるほど豊かなものが残っています。

 

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 <山菜の宝庫「真室川」>
町内を貫く真室川・鮭川(最上川の支流です)は、東北一の清流として環境省に認定されました。
アユやカジカは今でも重要な蛋白源です。 春の山菜は、町中でいくらでも採れます。タラの芽、ウルイ、シドケ、バッケ(ふきのとう)、コゴミ、アマドコロ・・・
特にワラビは、太くて柔らかくておいしいので、県内外から不法侵入者が後をたちません。 秋のキノコやあけびも、ちょっと足を伸ばせば、採り切れないくらいです。

 

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雪解けと共に顔を出したフキノトウ、真室川では「バッケ」と呼びます。
この「バッケ」を炒めて手作り味噌に練りこんだ「バッケ味噌」は、真室川のどの家庭でもかならず作る「春のプレゼント」です。

 

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                                   真室川町を流れる「鮭川」

  こんな真室川のお米って、どうよ!

究極のコシヒカリを生み出す絶妙な自然環境

山場米という言葉があります。
中山間地のお米、という意味です。
一方平地のお米は平場米。 お米問屋が価格を付けるとき、昔から山場米の方が高い値がつきました。 中山間地の特徴は、昼夜の寒暖差が大きいことです。
その結果、夜の寒さに稲が適応するため、糖分をためこむようになり、また、表面にたくさんの凹凸ができるため、米を炊いた時の旨み(ねばねば)が、まといつきやすいのです。 それに加えて、米のできの良し悪しを決めるのが、水です。

そういうわけで、今や山形では、庄内平野の米どころより、真室川を含む、最上郡の米のほうが、(わかっている人には)高い評価を得ているのです。

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田んぼの多くは山間にあります。

 

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               夜の温度差は、夜露となって稲穂の頭を深く撓ませます。

 

今月のクローズアップ食材「桜えび」

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  日本には、ほんの短い期間しか食すことのできない貴重な食べ物がいろいろありますね。代表的なひとつが桜えびでしょう。海中で生息しているときは透明ですが、水揚げされると美しいピンク色になる小さなえびは、「海の宝石」とも呼ばれています。4月中旬、桜の花の季節が終わる頃、桜えびの季節がやってきます。収穫の季節はわずか1ヶ月ちょっと。秋にも収穫時期がありますが、やはり桜えびといったら、その名のとおり春のイメージ。干し桜えびなら季節を問わず味わうことができますが、生の桜えびが食べられる時期はとても短いのです。

  この5月3日には、静岡県の由比漁港で「由比桜えびまつり」が行われ、桜えびのほか、生シラスなど獲れたての魚介類が勢ぞろいしたそうです。また水揚げされたばかりの桜えびが天日で干される光景は、富士山を背景に、一面桜色に埋め尽くされて一見の価値ありだとか。いつかは見に行って、そして存分に味わってみたいものですね。

  この桜えび、相模灘や東京湾にも生息しているそうですが、桜えび漁業が行われているのは、日本全国でも駿河湾だけなのだとか。漁の期間や漁船数、漁船のサイズ、網の長さ、操業方法なども厳しく制限されており、漁獲量も決められています。さらに今年は、春になっても寒さが続いたため海水温が上がらず、天候の不順も重なって、昨年の桜えび漁解禁日3月31日になっても出漁できず、その状態は17日まで続きました。初漁が18日も遅れてしまったのは、過去に例がないそうです。19日の朝に初せりが行われ、1箱(15kg)の値段の平均は、昨年より2万円も高値で取引されました。現在は徐々に漁獲量も増え、価格も安定してきているようですね。

  さて、生の桜えびは、わさびや生姜醤油をつけて食べるのがいちばんおいしい食べ方でしょう。素揚げやかきあげにしても、生ならではの食感と香りが楽しめます。また産地で軽く塩ゆでした「釜揚げ桜えび」というものもあります。こちらも生に近い味わいで、身がプリッとしていて美味。干し桜えびは生にはない豊かな香りがあり、お好み焼きやいため物などに入れればおいしさがアップ。調理前に、干し桜えびだけをフライパンで軽く炒れば、香りが増してよりおいしく食べられますよ。

  桜えびは殻も頭も丸ごと食べられ、特に骨粗しょう症予防に効果的なカルシウムが豊富です。成長期のお子さんにもぜひどうぞ。タンパク質、マグネシウム、鉄、りん、亜鉛などの栄養素が多く、最近の研究では、血中のコレステロールや動脈硬化予防に効果のあるEPA(エイコサペンタエン酸)なども含まれていることがわかりました。
  さぁ、生なら今がイチバンです! この時期を逃さず、味わってくださいね。

                    レシピ「桜えびと新キャベツのパスタ」

  5月のコラムにはこのパスタを作るんだと、かなり前から楽しみにしていました。ところがいよいよ桜えび漁解禁の頃になっても、なかなかお魚屋さんに桜えびが登場しない。どうしてかしら...と調べてみたら、初漁が遅れていて、しかも高値になってるとのこと...。そのうえ新キャベツも、収穫が遅れていて記録的な高値! これは断念しなくてはならないかと思っていたところ、ようやく桜えびを発見しました。そんなわけで、今回はちょっと豪華なパスタになりました! でもきっと今頃は価格も安定していると思いますので、ぜひ作ってみてください。新キャベツならではの、鮮やかなグリーンと桜えびのピンク色がとてもかわいい、春パスタです。

[材料2人前]
スパゲティ(1.6mmまたは標準的な太さ)...180g
春キャベツ...200g
桜えび...80g
鷹の爪...1本
にんにく...1片
アンチョビ...2切
オリーブオイル...大さじ1.5
塩(パスタをゆでる時)...20g
塩(味付け用)...少々

[作り方]
1. にんにくはみじん切りに、鷹の爪は2等分して種を取る。キャベツは一口大に手でちぎる。大きめの 鍋に2リットルの水と塩20gを入れて沸かす。

2. 湯が沸いたら、鍋にスパゲティを入れ、袋に表示された時間の2分前までゆでる。

3. 大きめのフライパンにオリーブオイル、1のにんにくと鷹の爪を入れて弱火にかける。にんにくが色づいたら、鷹の爪を取り出す。

4. 3にアンチョビを入れ、へらなどでつぶしながら炒める。

5. 2の鍋(表示ゆで時間2分前)にちぎっておいたキャベツを入れて、さらにゆでる。

6. 4のフライパンにパスタのゆで汁大さじ2杯入れる。

7. 表示ゆで時間1分前に、スパゲティとキャベツをざるに上げ、フライパンに加えて、手早く絡める。味見をして、塩で調味する。

8. 桜えびを加えて火を止め、からめる。

 

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                                             (桜えび)
生の桜えびは鮮度が命。購入後、できれば当日中に味わっていただきたいですね

 

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                                           (新キャベツ)
キャベツの量はこんなにたっぷり。春キャベツは芯もおいしいので、捨てないでください

 

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                                              (パスタ鍋)
パスタをあげる1分前にキャベツを鍋に投入。一緒にゆでられるのでカンタン!

 

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                                                (完成)
桜えびは少し火が入って、ふんわり。シンプルなパスタなのに深い味わいです