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今月のクローズアップ食材 「ズッキーニ」

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我が家では家族全員が好きな野菜、ズッキーニ。食卓に度々登場します。先日、食べながらふと「そういえば子供の頃に食べた記憶がないな...」と思って調べてみたら、ズッキーニが日本に入ってきたのは昭和50年くらいのことだとか...。年齢がばれてしまいますが、ズッキーニは比較的新しい野菜なのですね。

そんなズッキーニ、見た目はキュウリのようで、食感はナスのようでもあり、ちょっと不思議な野菜ですが、実はカボチャの仲間。カボチャのように熟すまで育てず、早めに収穫するので、初夏から夏が旬になっています。緑色の種類が主流で、最近では黄色い種類のズッキーニもよく見かけられるようになりましたね。原産はメキシコという説が有力ですが、詳しくはわかっていません。16世紀頃にヨーロッパに持ち込まれ、本格的に普及したのは20世紀に入ってからのようです。現在、日本でも主に栽培されている細長い形のズッキーニは、19世紀後半にイタリアで改良されたものです。海外には洋ナシ型や球状のズッキーニもあるそうですよ。かわいい形ですね! 国内での主な産地は、宮崎県や長野県、千葉県です。

 ズッキーニそのものはとても低カロリーなのでダイエットにピッタリ。皮膚や粘膜を正常に保ち、ガンや風邪の予防が期待できるβ-カロチンや、過剰な塩分や老廃物を排泄し、血圧を安定させるカリウムを多く含んでいます。また疲労回復や肌荒れに効果のあるビタミンCも豊富。この夏、美白肌を目指したい人にもオススメです。

 調理の際には、油との相性がいいため、炒めものや揚げものにすると、甘みや香り、コクがアップします。しかも油と組み合わせることで、カロチンの吸収率もアップするというメリットもあります。ズッキーニを使用した代表的な料理といえば、フランスの野菜の煮込み料理「ラタトゥユ」でしょう。煮込み料理でもサッと揚げてから使うとおいしさが違いますよ。

 ズッキーニを買う際には、表面の色が濃く、光沢があり、表面に色ムラやキズ、へこみのないもの、太さが均一のものを選びましょう。あまり大きすぎるものは、成長し過ぎて硬くなっていることがありますので、避けたほうがいいですね。購入後は時間が経つと中がスカスカになってしまうことがありますので、早めに食べてくださいね。


レシピ「ズッキーニとタコのパスタ」

 しっかり炒めることで香ばしさが増し、ナスのように柔らかい食感になったズッキーニ。そしてコリッとした食感のタコとの歯ごたえの違いを楽しめる料理です。タコは魚介類の中でも低カロリー。ズッキーニも低カロリーなので、油を控えめにすればダイエット中の人にもおすすめです。その分、アンチョビとオリーブを加えてコクをアップしてみました。

 

[材料2人分]

ズッキーニ...1

ゆでダコ...100g

スパゲティ...160g

アンチョビフィレ...2

にんにく...1

種なしオリーブ...6

赤唐辛子...1

塩...小さじ1/2

オリーブオイル...大さじ1

 

[作り方]

1. ズッキーニはヘタを切り、縦半分に切ってから薄切り、タコ、オリーブ、にんにくは薄切り、赤唐辛子は種を取って小口切りにする。

2. フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れ弱火で香りを出す。にんにくが色づいてきたらアンチョビを入れ、アンチョビフィレをくずすように炒める。

3. 大きめの鍋に1リットルの水、塩8g(分量外)を入れ、沸騰したらスパゲティを入れてゆでる。

4. 2のフライパンにズッキーニを入れて、弱火のまま両面を焼き色がつくまで炒め、タコ、オリーブを入れ、3の鍋から大さじ1杯の湯を加えて炒める。

5. 3のスパゲティは袋の表示時間1分前にざるに開け、4のフライパンに入れる。

  中火にして手早く混ぜ合わせ、皿に盛り付ける。

 

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緑の濃いズッキーニ。15cmくらいのサイズです


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このくらい、薄くスライスしましょう


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アンチョビは前もってカットしなくても、熱が入ればほぐれてきます


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焼き色をつけるのがおいしく仕上げるコツ。香ばしさがアップします

 

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タコとオリーブを加えたら、鍋の湯を加えて一気に仕上げていきましょう

 

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ズッキーニがほんのり苦く、辛味も効いたちょっと大人向けのパスタです