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2008年10月アーカイブ

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人口430人の小さな町に年間50万人が訪れる

 

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深く広がる緑の山あいに、赤茶色の屋根の小さな集落があります。人口わずか430人ほどの町。日本最大の銀山だった石見銀山のある島根県大田市大森町。石見銀山遺跡とその文化的景観は、20077月、世界遺産に登録されました。銀山が活況を呈していた江戸時代には、20万人が住んでいたといい、銀山川に沿った街道には、今も武家屋敷や商家、神社などが点在し、江戸時代の面影が残っています。

 

その大森町には世界遺産に登録される前から、国内のみならず世界各地から人が訪ねてきていました。その地で四半世紀以上、土地の力や日本の田舎暮らしを起点としたモノづくりをし、独自の世界観を創り上げてきた松場登美さんという一人の女性に会いに来るのです。       「群言堂」と名付けられた、服飾雑貨とインテリアのブランドの本社と本店がこの町にあります。店には年間10万人が訪れ、全国の百貨店や専門店でも販売をしています。

 

1987年に、松場さんが最初にてがけたのは、地元の女性たちが作った和風パッチワークのポーチやエプロンを販売する一軒の店でした。しかしそこはモノを販売するというより、人の出会う場所を作ろうと、"コミュニケーションクラブ・ブラハウス"という看板を掲げたのでした。江戸後期、弘化4(1847)年に建てられた商家を入手し、1部屋だけ改装してオープンさせたものでした。その後、毎年一部屋ずつ改装し、18年かかって現在の姿まで再生させたといいます。

 

復古創新。日本の田舎暮らしから生まれる「群言堂」のモノづくり

 

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「日本人が生活で使ってきた道具は、本当に理にかなった使い方をしているものが多いですよね。かまどでご飯を炊くにしても、銅壺(どうこ)があってそこにお湯が沸くようになっていて、そこで洗い物もできてとか。随所にそんな知恵の詰まったものがありましたから、それらを残していきたいのです。」

 

松場登美さんは、石見銀山での暮らし、田舎暮らしから発想し、日本の素材、技を活かしたモノづくりを全国各地の職人さんや工場に制作を依頼してきました。日本人の繊細さやモノづくりの感性を、少しでも受け継いでいきたいからだといいます。古いものを復元しつつ、新しい価値を付加し創造する"復古創新"が「群言堂」のモノづくりのコンセプトです。

 

建物の意志を尊重し、再び命を吹き込む

 

松場夫妻は、これまでに6つの古い武家屋敷や民家を買い取り再生してきました。必ずしも青写真や中期計画があったわけではありません。自らが望むというよりは、気が付くとなぜか自分たちが再生をてがけることになっていたといいます。石見銀山本店、「群言堂」(ろうそくの家と呼ばれる交流・イベントスペース)、かやぶき屋根の「鄙舎」(ひなや。本社敷地内にあり、イベントや社員の休憩

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室として利用)、ワークステーション(本社)、「竹下家」(古民家、社員寮)、そして築230年の武家屋敷である「他郷阿部家」の6軒。いずれも廃墟同然に傷んでいたものを、大幅に改築し、新しい命を吹きこみ、働く場、暮しの場として蘇えらせました。

 

登美さんは、自ら阿部家に住み、かまどでご飯を炊き、庭先の季節の野草を食材にするなど、田舎暮らしを実践しています。その、阿部家には紹介者のみですが泊まることもできます。単なる宿泊業だとか飲食業だとかいう位置づけではなく、いろんな人の実家づくり、故郷づくり、田舎づくりをこの家を使ってしていきたい、都会から失われてしまったものを阿倍家を通じて伝えていきたいとおっしゃいます。そして「石見銀山生活文化研究所」を設立し、その所長も務められています。

 

「根のある暮らし」。その暮らしをつないでいく

 

最近ある客人から「建物でいえば民家再生ですよね。だけど土地の再生とか、人も再生されるというか、ここは全てが再生されるところですね」と言われたといいます。

確かにそうです。コミュニティの寄りあい所として始まった「群言堂」一号店。10年にわたって開催された「雛(ひな)の集い」。季節ごとのイベント。そして現在、「阿倍家」の台所では客人と大吉さん、登美さん、

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時には群言堂のスタッフも一緒に、地元の季節の食材を肴にお酒を飲みながらワイワイ色々な話をしていています。若い人たちも働きたいと全国からやってきています。407人の町で、群言堂には50人が働いているのです。

 

登美さんは、来訪者や若いスタッフに"根のある暮らし"をつないでいきたいといいます。根のある暮らしとは、地域に根ざした暮らしです。根が深く広く伸びているからこそ、樹木も何百年と青々と茂り続けることができるのです。

 

「石見銀山 大森町住民憲章」の前文は、「このまちには、暮らしがあります。私たちの暮らしがあるからこそ、世界に誇れる良いまちなのです。私たちは、このまちで暮らしながら、人との絆と石見銀山を未来に引き継ぎます。」とあります。古い町並みに、新しい時代の息吹を吹き込みつつ、そこで暮らしながら、次の世代につないでいく姿がそこにはありました。       

 

※群言堂ホームページ http://www.gungendo.co.jp/

※石見銀山生活文化研究所 所長 松場登美さんインタビュー(国土交通省認定 観光カリスマ)

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanko/ms_matsuba.html

 

2008年9月

大和田順子(NPO環境立国 理事/LBA共同代表)

   

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前回の食材は「味噌」

今ではほとんどの果物が年中出回っていて、果物で季節を感じることが少なくなりましたね。そんな中、限られた季節だけ食べられる貴重な果物のひとつといえるのが「イチジク」です。旬は8月?11月で、秋に熟成する秋果と、夏に熟成する夏果があります。秋果のほうが風味がよいといわれていて、その旬がまさに今なのです。欧米では乾燥させたものを利用することが多いのですが、日本では主に生食用として生産されています。

 

イチジクが漢字で「無花果」と書かれる由来は、粒々の小花が肉厚の花たくに囲まれたまま実が大きくなるので、花が咲かないのに実がつくように見えるためです。イチジクの実を割ると、小さな粒々がぎっしりと詰まっていますね。実はこの粒々が、花のかたまりなのです。

 

日本では、江戸時代からイチジクは「薬の木」といわれ、薬用として利用されてきました。果実には果糖、ブドウ糖、タンパク質、ビタミン類、カリウム、カルシウム、そしてペクチンをはじめとした食物繊維が含まれています。またクエン酸も少量含まれていますが、糖分が多いので酸っぱさはほとんど感じられません。成分中のカリウムは血圧を下げる効果があり、高血圧や動脈硬化などの防止に役立ちます。食物繊維もとても豊富で、便秘改善も期待できます。

また、イチジクにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれています。これは食べたものの消化を促進してくれるので、イチジクを食べるタイミングは、食後のデザートが特におすすめ。切断部から出てくる白い液体にもタンパク質分解酵素が含まれていて、古くからイボ取りなどの民間療法に使われてきました。さらに酔い覚ましや、痔にもよいといわれるイチジク。まさに「薬の木」といわれるだけの様々な効能があるのです。

 

 それでは次に、おいしいイチジクの選び方です。実がふっくらと大きくて、果皮に張りと弾力を持つものがいいですね。ヘタの切り口に白い液がついているものは新鮮な証し。果皮に傷があるものや、しなびているものは避けてください。ヘタのところまで赤褐色に染まった頃が食べ頃です。未熟なイチジクは胃を痛めることがあるので、しっかり食べ頃を見極めてくださいね。

 

イチジクはフンワリと柔らかく、プチプチとした食感も楽しい、他の果物にはない独特のおいしさがあります。食べ方としては生食のほか、コンポートやジャムなどにむいています。タルトやパンケーキもおいしいですね。デザートとしてだけでなく、意外にも塩気のあるものと組み合わせて、おつまみにしても合います。生ハムで巻いたり、ブルーチーズを乗せればワインのお供にピッタリで、我が家ではデザートよりもこちらの出番のほうが多いほどです。

 

 

レシピ「イチヂクのコンポート」

 

 ワインをたっぷりと使って、ちょっと大人のデザート「コンポート」はいかがですか。材料と一緒に煮るだけなのでとても簡単。イチジクの色が一層鮮やかになり、煮詰めた白ワインもピンクになって、かわいらしい印象です。ほんのり香るシナモンがアクセントになります。そのまま食してもいいですが、バニラアイスと一緒に食べれば相性抜群です。大人のデザートと書きましたが、アルコール分はしっかり飛んでいるので、お子さんでも安心して食べていただけます。レモンは皮ごと使うので、無農薬・防腐剤無添加のものを使ってください。

 

[材料]

イチジク...8

レモン(無農薬、防腐剤無添加のもの)...1/2

白ワイン...400ml

砂糖...60g

シナモンスティック(なければシナモンパウダーでも)...1

バニラアイス...適量

 

[作り方]

1.     いちじくはしっかりと洗い、水気をふき取ってからヘタを切り落とす。

 

2.     鍋に白ワイン、砂糖、シナモンスティックを入れて火をかける。沸騰したら、イチジクとよく洗って輪切りにしたレモンを入れ、落しぶた(キッチンペーパーなどでも可)をして、弱めの中火で10分くらい煮る。

 

3.     鍋のまま冷まし、保存容器に移し替えて冷蔵庫で冷やす。

 

4.     よく冷えたら器に盛り、バニラアイスを添えてどうぞ。

 

 

 果皮に張りと弾力があって、しなびていないものを選びましょう

 

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 きれいな色になったシロップも捨てないで。ジュースやカクテルに利用できますよ

 

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 バニラアイスとイチジクを一緒に食せば、幸せな香りが広がります

 

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 この粒々が全部「花」とは、ちょっと不思議な果実ですね

 

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カラダの健康コラム、まもなくスタートします。

乞うご期待!