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ハイブリッドカーの落とし穴

こんにちは。先週に引き続き、早稲田環境研究所新人1号です。

先週は一方的にULVの宣伝を出すだけになってしまいましたので、今週はクイズとまいりましょうか。

さて、問題です。

ハイブリッドカーで有名なプリウス製造時に出されるCO2排出量は同じクラスのガソリン車よりも少ない。〇か×か?

・・・答えは決まりましたか?



正解は×です。

100903_4.gif

※出典:トヨタ自動車株式会社

 http://www.toyota.co.jp/index.html

 

紫(素材製造時)と緑(車両製造)の合計値が、プリウスの方が同クラスのガソリン車よりも多いんです。

もちろん、上の図の通り、走行時と廃棄・リサイクル時を含めれば、同クラスのガソリン車よりも約43%CO2排出量は少ないです。


いかがだったでしょうか?このことって、案外落とし穴なのかな、と思い、今回取り上げてみました。

それではまた。

超軽量小型自動車ULV最新情報

ご無沙汰しております。早稲田環境研究所新人1号です。

今回は、ここ最近のULV情報2009年夏以来新しい情報を載せていなかったので・・・)を書きたいと思います。

超!直近の情報としては、現在ULVが自動掃除機ルンバとコラボし始めたことです。

http://www.irobot-jp.com/event/eco-roomba/

今、ULVにラッピングを施し「エコルンバ号」として都内を走行しています。エコルンバ号はこんな感じです・・・↓

100827_3.jpg


なお、今後の走行スケジュールは以下のようになっています。

828(土):新宿、池袋

829(日):有楽町、銀座

94(土):秋葉原

95(日):新宿、池袋

911(土):有楽町、銀座

912(日):秋葉原

(※天候などの都合により、予告なく変更になる場合もございます。予めご了承ください)

お近くの方は探してみて下さい。

そして、Twitterでつぶやいてくれた方には抽選でルンバをプレゼントするキャンペーンを行っております(9/12まで)。皆様も是非つぶやいて下さい。

また、ULVのサイト 

http://www.w-ulv.info/ 

や、ULV専用のtwitter

https://twitter.com/W_ULV

も始めました。

ULVサイトではULVに関する詳しい情報を記載しておりますし、twitterではリアルタイムのULV情報をつぶやいていますので、是非是非、覗いてみて下さい。

「走行している時って、どんな風景なのか?」、はUSTREAMで走行時の動画を公開していますのでこちらでご覧下さい。 

http://www.ustream.tv/channel/ulv

以上、最新ULV情報でしたー。また新しい情報が入りましたら、469maでもご紹介します。

ではでは。

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家庭におけるCO2を削減することは、単に環境に対してエコなだけでなく
家庭のお財布にもエコになります。
つまり、前回ご紹介した行動改善が節約行動にもつながるのです。

ではいったいどんな行動が最もエコにつながるのでしょうか。
そこで、行動改善によってどのくらい環境負荷を削減できるのか
早稲田環境研究所の研究員が、環境負荷の削減率を計算してみました。

 



100409_1.gif
図1 行動改善による環境負荷の削減率

ELPについては、こちらを御覧下さい。

まず、東京都民に比べて福岡県民は自動車を多く使用しているので、
その分、東京都より福岡県のほうが高い値を示していることがわかります。

また、CO2排出量、ELPともに行動改善を行うことにより約20%も
削減できるようですね。
どちらの結果でも、環境負荷値は自動車の占める割合が多いようです。

つまり、環境にもお財布にも効果的にエコできる行動改善は、
「エコドライブ」のようです。

ということで、469maランドの皆さんもスグに実践できる「エコドライブ」は、こちらを御覧下さい。

 

 


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こちらのグラフは、家庭におけるエネルギー消費の推移を示しています。
これは、家庭におけるCO2排出量の推移とみなすことができます。

 
100405_1.jpg

図1 部門別最終エネルギー消費の推移

ご覧の通り、家庭におけるCO2排出量は、
絶対量、割合ともに増加傾向にあることから
私たちは、どうにかして家庭におけるCO2排出量や環境負荷を
削減していく必要があるのです。

では、どのようにすれば、家庭における
CO2
排出量や環境負荷を削減することができるのでしょうか。

まずは、生活における行動改善に注目してみましょう。
行動改善って、いったいどんなことをすればいいの?
と思った方も多いでしょう。

そこで、早稲田環境研究所の研究員が日々の生活の中で
どのような行動改善ができるのかどうか、考えてみました。


表1 行動改善できること(その1)

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表2 行動改善できること(その2)

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469maランドの皆さんは、この中でどれだけの行動を実践していますか?
皆さんの少しの努力で、ピースケもきっと喜んでくれると思いますよ。

公共交通機関を使おう!!

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朝早くから満員電車に揺られ、通勤を行っている皆様。
お疲れ様です。
頑張って公共交通機関を使う行動がエコに繋がってくるのです。
公共の交通機関を使うと車で移動するのに比べ1回あたり4.34kg-CO2の削減になります。
1
年間車通勤を止めて、公共交通機関で通勤すると通勤日数が200日として計算した場合、

4.34kg-CO2×200/年=868kg-CO2/

となります。

 

新宿駅の1日の利用者が766020人(JR東日本 2008年度平均乗車人員)。仮にその人たちが1年間自家用車を使わず、電車を使ったとして計算をすると、

868kg-CO2×766020=664905.36 t-CO2

となります。
・・・すごい数字ですね。


あくまで利用者全員が車通勤から電車通勤に変更した場合の仮定ですので、実際の値とは違います。
でも、こう考えると朝の通勤ラッシュも少し楽になったのではないでしょうか。

みなさん公共交通機関を優先して使いましょう。

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今回のテーマは「排出権取引とエコカー減税」です。

これもお金の話ですが、前回と違い直接的に環境に影響してくるものです。

 

まず、排出権取引とは、国ごとに排出してよい二酸化炭素の量が決められていて、その量を超えてしまうと国がお金を支払わなくてはいけない、というものです。

 

逆に、決められた枠より排出する二酸化炭素の量が少なければ、排出できる権利を他の国に売ることもできます。

 

つまり、二酸化炭素を牛肉のように売り買いしているようなものです。

すると当然牛肉100g500円というように、二酸化炭素にも相場があります。

 

今回は、一般的なものとして、二酸化炭素1トン当たり3000円(参考)とします。

 

この排出権取引がエコカー減税とどう関係してくるのかというと、日本は多額の税金を投入し、排出権取引を行っています。

エコカー減税も国民の税金によってその不足分がまかなわれていますので、当然、二酸化炭素排出量削減効果が、エコカー減税に投入した税金に見合っていなくては、国民も納得できないでしょう。

 

ということで、今回のテーマに行きつくわけです。

 

では早速お得意の比較をしていきましょう。

今回の比較の考え方は、次の式で表されます。

 

(走行距離)

=(比較対象車の減税額の差)÷(比較対象車のCO2排出量の差×3000円)

 

ここでいう「走行距離」とは、

「ハイブリッド車とガソリン車の排出権取引額の差(CO2排出量の差を金額に換算したもの)」と

「ハイブリッド車とガソリン車のエコカー減税の差」

が等しくなる走行距離のことを言います。(以下、「等しくなる走行距離」とします)

 

ここで、「等しくなる走行距離」は適正でなくてはなりません。

 

適正かどうか、今まで比較した「ヴィッツVSプリウス」、「エスティマ(HBVSエスティマ」

の二種類で「等しくなる走行距離」を算出してみました。

 

では結果です。

 

 

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排出権取引額=3000/t-CO2CO2排出量2.3kg/L(ガソリン)

 

 

点線で示してある部分が一般的な廃車までの走行距離なので、「等しくなる距離」はあまり適正だとは言えません。

 

 

複数回に渡り、エコカー減税とハイブリッドカーについて見てきましたが、みなさんはどのように考えたでしょうか?

 

中・長期的に見て、ハイブリッドカーがたくさん売れることで、企業がどんどん研究を重ね、将来的にいつか環境負荷を下げるほどまで技術を高める手助けになる、という意味でエコカー減税を実施している、という考えもあるでしょう。

 

一方で、エコカー減税は、単に景気回復のための税制であり、

極端な言い方をすれば、定額給付金と同じ位置づけである、

といった考え方もあるでしょう。

 

環境をうたった税制である限り、前者の考え方のもと行われている税制であってほしいですね。

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前回までハイブリッドカーを環境負荷の観点から見てきましたが、

決して納得のいく結果ではありませんでした。

 

今回はちょっと環境から距離を置いて、ではなぜ今ハイブリッド車が人気なのか考えたいと思います。

 

消費者の視点、つまりお金の面からハイブリッド車を見ていきます。

 

やっぱりハイブリッドカーは燃費いいから使えば使うほど得するんじゃないの?と、そんな考えもあるでしょう。

 

そこで、ハイブリッド車であるか否かでどのくらい費用に差が出るのか

見てみたいと思います。

考慮するものは、下の2項目です。

 

・車体購入価格(車体価格?エコカー減税額)

・燃料代(ガソリン代120円として、燃費カタログ値から算出)

 

この合計で比較します。

単純に費用の比較なので、今回はガソリン車もハイブリッド車もある

「エスティマ」で比較を行いました。

 

 

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ポイントは、ハイブリッド車の方が車体価格が高いのに対し、

ガソリン車の方が燃費が悪いということです。

つまり、重要になってくるのは、何km走行するとハイブリッド車の方が

ガソリン車よりお得になるか、というところですね。

 

さて、早速その結果がこちらです。

 

 

 

100210_2.jpg


 エスティマの中でも、2つのグレードについて比較を行いました。

実線がハイブリッド車で、点線がガソリン車です。

ガソリン代からハイブリッド車がお得になってくるのは、

実線と点線が交わる部分から、ということになりますが、どうでしょうか?

 

なんと、低いグレードで交わっているのは走行距離20kmの地点、

そして高いグレードに関しては25km走ってもまだ交わりません。

 

今までなんとなく、

 

「ハイブリッドカーは燃料が少なくて済むからお得」

 

なんて考えていた人もいるんじゃないでしょうか。

実際はそうでもなさそうです。

 

ますますハイブリッド車の人気とエコカー減税に、

疑問を抱かずにはいられなくなってきました・・・

 

今回はちょっと環境から離れて見ましたが、

再度、環境の観点からエコカー減税に迫ります!

次のテーマは「排出権取引とエコカー減税」。

 

ではまた次回!

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前回、プリウスとヴィッツで製造時と走行時の環境への影響について

それぞれ比較してみました。

では、その二つをまとめて評価してみたいと思います。

比較対象は、プリウス、ヴィッツ、そしてここに中古のヴィッツを加えて見ます。

今回は、※資源強度原油換算量により比較する方法を用いています。

まずその結果から示します。

 

 

100129_1.jpg

 

※資源強度原油換算量とは、製造段階から必要になるエネルギーを

全て原油量に換算したもの(≒環境負荷度)です。

つまり、環境への影響を表す尺度です。

 

ではグラフがどういうことを意味しているか見ていきましょう。

まず0kmの時点で差が出ています。

これは前回示した製造時での影響からです。

中古車に関しては、すでに製造されているものなので、

製造時の環境負荷は0としています。

そしてそれぞれの車が走行していくに従って当然使われる原油の量も増えていきます。

この増え方の違いは、前回示した走行時の影響からです。

 

この二つを併せると、

新車ヴィッツとプリウスは28790km、中古ヴィッツとプリウスは81970km

の走行距離で交わることになります。

つまり、この距離より長く車を使うなら

プリウスのほうが必要な原油の量は少なくて済みますよ、ということなのです。

 

81970kmって、結構な距離ですよね・・・

今まで当然プリウスの方が環境に優しいでしょって思っていた人も多いかと思いますが、

実は今回のような見方をするとそうでもないんですね。

 

でもハイブリッドカーは減税額も大きく、売れているのは事実です。

次回、また別の視点で見てみたいと思います!

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本当にエコな自動車選びとは何か。

その答えに少しでも近づくために、プリウスとヴィッツの比較を行いました。

 

例によって、今回も自動車の製造段階から使用段階まで考慮に入れて

環境負荷の大きさを見ていきましょう。

ということで、早速それぞれ製造段階で環境に与える影響を、

ELP(参考:番外編)を用いて比較してみました。

その結果がこちらです。

 

 

 

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なんと、プリウスはヴィッツに対して約1.5倍も環境への負荷があるようです。

走り出す前からこれだけのハンデを持っているんですね・・・

 

では、次に走行時に環境に与える影響を比較してみます。

その結果は、

 

 

100122_2.jpg


 

 

このようになっています。

こちらは逆にヴィッツがプリウスに対して約1.5倍大きな値になっています。

製造時と走行時を別々に見てみると、このようになりましたが、

果たして総合的に見るとどんな結果が出るのでしょうか。

続きは次回!

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日経新聞でこんな見出しを見つけました。

 

「新車販売『プリウス』独走」

 

どうやら、ハイブリッド車はエコカー減税額が大きいため、制度を利用した買い替えの動きが広がっているみたいです。

実際、ハイブリッド車は他のエコカー減税対象車よりもどれほど減税額が大きいのでしょうか?

 

そこで、トヨタ車を例にハイブリッド車であるか否かでどの程度減税額(重量税と所得税)に差が出るのか比較してみました。

 

その結果がこちら・・・

  

 

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(※その他減税条件は低排出ガス車75%及び燃費基準+25%で統一し、

エコカー減税対象になっているものの全ての車種の平均で算出した)

 

やはり、ハイブリッド車は減税額が2倍以上になっており、かなりお得なようです。

 

これなら政府の狙い通り、ハイブリッド車はどんどん普及し、車社会も環境に優しいものになっていきますね・・・

 

 

と、そんな簡単に政府の思惑を鵜呑みにしてはいけません。

 

本当に、ハイブリッド車に対してそれだけの税金を投入する意味があるのでしょうか・・・?

 

 

今回、ハイブリッドカーである「プリウス」と、ガソリン自動車の「ヴィッツ」 

 

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の二車種を比較することで、本当にエコな自動車選びについて

考えていきたいと思います。

ここでは単純に燃費だけではなく、自動車の製造段階までも考慮に入れて環境負荷の大きさを見ていきます。

 

一体どんな結果になるのか、次回の記事をお楽しみに。

早稲田大学 小野田准教授のワンポイントエコ授業
 
みんなで学ぼう!地球で起きてるこんなこと 
 
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