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「私のヒストリー」第8回

 

kojima.jpg大学生の頃

「おいっ、もっとしっかりやらんか!」

 私たちの腕立て伏せを見て、上級生たちの厳しい罵声が飛ぶ。

「何で自動車部なのに腹筋とか、腕立てとかやらせるんだよ......」

体力に自信の無い、同級生がぼやいている。

 

立教大学に入って、私は体育会自動車部に入部していた。大学の構内を1930年式のフォードフェートンが走っていたのだ。それはかの有名なシカゴのギャング、アルカポネが颯爽と乗り回していたクルマだ。映画でしか見たことのない名車が目の前を走っている。自動車部に入ればカポネと同じクルマに乗れる! 私はすぐさま自動車部に入部届けを出したのだ。

自動車部に入れば、毎日憧れのクルマを乗り回せると思った私だが、それは甘い夢ではるか先のことだった。

当然体育会に所属する部だ。体育会としての体力強化も活動のひとつだ。毎日5、6キロのマラソン、腕立てに腹筋、いろいろなメニューをやらされた。そして実技としてエンジンをかからなくした大型トラックのエンジン・クランク回しもやらされる。当時のクルマはバッテリーの性能が今と比較にならないほど悪い為、街中で古いトラックがクランクを回してエンジンをかけている姿を見かけたが、自動車部にある大型のトラックのクランク回しは、10回以上も回せばヘトヘトになり、、相当な体力を要求されたりもする。

自動車部に入ってかっこいいクルマを乗り回そうと思っていた同級生達にとって、この体力強化やクランク回しは「こんなはずじゃなかった......」とぼやくはめになっていた。

それに体育会ということもあり、連帯責任の名の下に、スパナ等の工具類を紛失した時などは、上級生の説教に始まり長時間の正座。そして弛んでいるとの理由でビンタを張る上級生もいた。当時の体育会はどこを見ても同じようなものであり、上下関係は厳しく1年学年が違えば虫けら同然、年上は神様、仏様状態だった。

しかしあまりに理不尽な体罰やイジメの類は、私が学年を一つ上がる度に、みんなで話し合って少しずつでも改善しようと取組んだものだ。

それでもクルマの整備は命に係わる事故につながる危険性もあるので、細心の注意と不手際の罰則だけは規律として残していた。

自動車部としての基本的な運転技術習得は、夏に軽井沢や山中湖で合宿し、集中的にトレーニングを行った。面白いことに今流行のエコドライブを当時から取り入れていた。いわゆるエコラン(効率走行)というやつだ。タイヤの空気圧にオイル点検、無駄なブレーキの不使用に急加速をしない等、いかにガソリンを消費しないで走るかも学習したものだ。

今や環境問題の一環として、クルマの環境負荷が叫ばれている。その対策として、エコドライブは定番となっているが、自動車部に入部したお陰で、今から40年前に私は早くも部活で学んだのだ。

早稲田大学 小野田准教授のワンポイントエコ授業
 
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