最近、いろいろな会議に出席しているなかで、毎回のように同じことを言っています。それが「環境問題≠CO2(地球温暖化)」という認識を持ちすぎると世の中をミスリードする、ということです。環境問題といってもいろいろあります。地球温暖化、廃棄物問題、大気汚染、水質汚濁、生物多様性、等挙げたらきりがありません。私はよく言いますが、「環境問題の専門家」というのはこの世に存在しません。それぞれ、得意分野があるもので、全体を語れる人はいないと思います。また、人々の意識や価値観は時代や地域によって異なるものです。そのなかで、昨今の情勢をみてみると、地球温暖化への関心が高まっているのは事実です。だからといって、その他の環境問題を無視してよいわけではありません。なぜなら、偏った見方をしていると、重要な問題を見落としてしまう可能性があるからです。もう少し具体的にいうと、CO2の問題だけを優先的に議論していると、他の環境問題に悪影響を与える可能性がある、ということです。こうした相反する事象を「トレード・オフ」の関係にある、といいます。
次回以降でその具体例を提示していきたいと思います。














