2008年7月に北海道で洞爺湖サミットが開催されました。
「洞爺湖サミット」とは、毎年開催される
主要国首脳会議の中の第34回目の通称で、
その成果は、経済・社会問題をなどの様々な課題について
各国が話し合った結果が、宣言としてまとめられます。
さて、この洞爺湖サミットでは、G8の首相が集まって話しあった結果、
2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を
少なくとも2000年と比べて50%削減するという達成目標をたて、
国連気候変動枠組条約(UNFOOC)のすべての締約国と共有し、
採択を求めるということで意見が一致しました。
「採択を求める」ということは、
この合意を保留したに過ぎませんが、
このような議論が行われたことについては、大変意味があります。
IPCC(※1)が発表した報告によると、
仮に2050年までにCO2を50%削減できる最良のケースでも
平均気温や海面水位は上昇すると発表しています。
※1:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)とは、最新の科学・技術・社会をもとに、気候変動に関する原因や影響について評価や助言を行っている国際機関です。
つまり、このままの生活を送っていては、
いずれ私たちが今まで通り生活できるような環境では
なくなるということになります。
CO2の削減は、人間の生死がかかった重要な問題なのです。