前回までは、飲料容器の中で最もメジャーなペットボトルのリサイクルについてご紹介しました。
今回は、もう少し視野を広げて飲料業界全体の動きを見てみましょう。
下の図から分かるように清涼飲料の生産量は年々増加しています。
当たり前ですが、それに伴いCO2の排出量も増えています。
出典:全国清涼飲料工業会
確かに最近は、飲み水をペットボトル等で買うことの方が多いですよね。
一方で、いろいろなメーカーがさまざまなCO2の削減努力をしています。
ということで、今回は、各メーカーがどのような努力をしているのかご紹介します。
◆アサヒ飲料の場合
・ボトル輸送に使用するトラックの台数を減らす。
・CO2排出量の少ない都市ガスや液化石油ガスを使用する。
・風力発電や太陽光発電を一部の工場に導入する。
など
◆キリンビバレッジの場合
・ボトル輸送をトラックから鉄道に切り替える。
・ひとつの工場だけで原料からペットボトルを製造できるような
新型の製造ラインを導入する。
・エネルギー効率の高いコジェネレーションシステムを導入する。
など
◆サントリーの場合
・ペットボトルやガラスびんを軽量化することにより、使用原料を削減する。
・ビールなどのリターナブル容器を自社ルートで回収、洗浄しリユースしている。
・ラベルをはがしやすくする。
など
◆ポッカの場合
・回収されたびんの破片を90%以上使用したエコロジーボトルを製品化。
・アルミを一切使用しないほぼ紙素材からできているカートンカンを開
発。
などこのように業界全体を見てみると、
製品自体に工夫を加えてCO2削減に取り組むのか、
製造時に工夫を加えてCO2削減に取り組むのか、
メーカーによってさまざまなやり方で、CO2削減に取り組んでいるようです
ね。